『Meets』編集部の余談。

仏像を彫る。 二刀目

2020.5.12 20:23

カテゴリ:コラム

寺好きが理由で、縁の無い奈良に住む編集Oが、
一から仏像を彫ってみる無謀な体験記。
小学生以来握る彫刻刀の扱いに悪戦苦闘、
「ホンマに彫れんのか?」と不安を抱きつつ、
家時間の過ごし方としての新趣味開拓を目指す。
いたって真面目に、仏像に向き合います。


二刀目
ひとまず彫ってみる。

前回に続き、奈良仏師の折上稔史さんの元で、
仏像彫刻の基本について学んでいく。

「せっかくなら何か彫ってみますか?」

待ってました!とばかりのお申し出に、
「それでは観音様を・・・」
、というのはさすがに時期尚早な話で。

「初心者は手や足、次に仏頭へという感じですね。
まずは彫刻刀の扱いに慣れることが大切です。」

折上さんのお手本を見様見真似で少しずつ形成していく。

という訳で、さっそく足を彫ってみることに。
折上さんが線を引いたところまで彫る作業を進め、
刃の当て方を中心にコツを伝授していただく。
多数の教室で指導されているだけあり、話が明快!
さらにマンツーマン指導は教室でも無いらしく、
贅沢な個人レッスンになってしまった。
いや、ありがたい。。

折上さんはサクサクと簡単そうに彫っていく。

実際に彫ってみると、木の繊維の向きによって、
かなり力が必要で、指が痛いほど。
彫刻刀の扱いに慣れれば解消するそう。

奥が折上さんのお手本、手前が編集O作。

要所要所で手直しをいただきながら、約30分。
自分的にはそれなりに形にはなったかなと。

折上さんからは、
「めっちゃ不器用な方ではないみたいですね。」

「ん?」

手先は器用な方だと思い込んでいたけど、
どうやらそうでもないよう。。

お話しと体験あわせて約4時間近く。
余りあるほどの金言を授けていただき、
これから独学で仏像に向き合う腹は決まった。

最終目標は1尺(約30cm)の立像。
「めっちゃ不器用ではない」なりに頑張ります。


◎教えていただいたのは
奈良仏師 折上稔史さん
徳島県出身。大学時代に南都仏師 矢野公祥さんに弟子入り。
自宅兼工房での教室の他、生駒教室、薬師寺休ヶ岡教室などで指導中。
※現在は休講中。詳しくはブログまたはTwitterで確認。
ブログ(https://narabussi.blog.fc2.com
Twitter(https://twitter.com/narabusshi

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MeetsRegional編集室 1989年創刊以来(今年で31年目突入!)、関西の街をフォーカスし続けるリージョナル・マガジン。編集部員をはじめ、誌面に携わるさまざまなスタッフが自分の足で探してきた店や人、モノやコトを、私感たっぷりにご紹介。街や酒場の“ゴキゲン”を言い訳に、どうにも飲める(飲み過ぎる)スタッフ多め。現在、「WE♥酒場」をキャッチフレーズに、酒場にまつわるエトセトラを12カ月連続で特集中。毎月1日発売。

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