55周年を迎える特急「しおかぜ」に乗って……割引きっぷで、松山・道後温泉と南予を満喫【大阪から愛媛へおトク旅】

40分前

下灘駅に停車中のJR四国の人気観光列車「伊予灘ものがたり」

(写真15枚)

JR四国の特急列車「しおかぜ」と「南風」が2027年春に55周年を迎えるにあたり、2026年春から「四国をつなぐ“かぜ”キャンペーン ~しおかぜ・南風55周年~」がスタート。「しおかぜ」や「南風」におトクに乗車できる、大阪・神戸発の「阪神・四国WEBきっぷ」も発売されている。

そんなおトクなきっぷを使って、特急「しおかぜ」で愛媛へ。道後温泉や松山観光を満喫し、人気の観光列車「伊予灘ものがたり」で「伊予の小京都」とも呼ばれる城下町・伊予大洲を訪れるよくばりな旅へいざ!

■「四国をつなぐ“かぜ”キャンペーン ~しおかぜ・南風55周年~」開催中!

2026年4月1日に始まった「四国をつなぐ“かぜ”キャンペーン ~しおかぜ・南風55周年~」。

2027年3月14日までの第1期「はじまりの“かぜ”」では、「しおかぜ」「南風」の停車駅(多度津駅・新居浜駅・松山駅・阿波池田駅・高知駅)を巡るスタンプラリー「四国をつなぐ“かぜ” デジタル駅スタンプラリー第1弾」(〜2026年9月30日、デジタル駅スタンプアプリ「エキタグ」を利用)や、JR四国の「ものがたり列車」の食事券付きペアチケットなどが賞品となるInstagramへの写真投稿キャンペーン「しおかぜ・南風写真投稿キャンペーン」(〜2026年9月30日)が開催されている。

詳細は「四国をつなぐ“かぜ”キャンペーン ~しおかぜ・南風55周年~」の公式サイトで確認を。

岡山駅〜松山駅を結ぶ特急「しおかぜ」8000系車両
岡山駅〜松山駅を結ぶ特急「しおかぜ」8000系車両
岡山駅〜高知駅を結ぶ特急「南風」2700系車両
岡山駅〜高知駅を結ぶ特急「南風」2700系車両

■「阪神・四国WEBきっぷ」でおトクに四国へ!

「しおかぜ」や「南風」におトクに乗車できる、大阪市内・神戸市内から四国内までの乗車券と新幹線・特急列車の指定席特急券がセットになったおトクなきっぷ「阪神・四国WEBきっぷ」が、2026年3月1日から発売されている。

JR西日本ネット予約「e5489」で利用前日まで発売。大阪市内から松山まで片道通常13590円(通常期、新幹線のぞみ、または、みずほ・特急列車の普通車指定席を利用した場合)のところ、「阪神・四国WEBきっぷ」(普通車用)なら11400円で購入することができる。設定区間や発売期間など詳しくは「阪神・四国WEBきっぷ」のホームページで確認を。

■松山・道後温泉を楽しむ

特急「しおかぜ」で松山に到着したら、まずは2024年にオープンした駅ナカ商業エリア「JR松山駅だんだん通り」へ。愛媛の郷土料理が味わえる「えひめしや」をはじめ、塩ソフトが人気の伯方の塩の直営ショップ「with salt 伯方の塩」、柑橘やじゃこ天など愛媛を代表する特産品の店、愛媛各地の特産や手仕事の品を取りそろえたセレクトショップなどが集結しており、駅ナカで愛媛を存分に味わえる。

「JR松山駅だんだん通り」で昼食を取った後は、伊予鉄に乗って「松山城」へ。現存する12天守のひとつで、天守を含む城内の建造物計21棟が国指定の重要文化財に指定されている。本丸へは東側からロープウェイやリフトを利用するのがおすすめだ。

愛媛の郷土料理が気軽に楽しめる「えひめしや」。2つの松山の味がセットになった松山鯛めしと鍋焼きうどん定食1250円
愛媛の郷土料理が気軽に楽しめる「えひめしや」。2つの松山の味がセットになった松山鯛めしと鍋焼きうどん定食1250円
戦国時代に賤ヶ岳七本槍のひとりとして活躍した加藤嘉明により四国屈指の名城。山頂本丸広場からは松山市街を一望できる
戦国時代に賤ヶ岳七本槍のひとりとして活躍した加藤嘉明により築かれた四国屈指の名城。山頂本丸広場からは松山市街を一望できる

「松山城」などの松山市内観光を楽しんだら、再び伊予鉄で道後温泉エリアへ。2025年に130周年を迎えた「道後温泉本館」を中心とする道後温泉エリアでは、現代アートとコラボレーションしたアートプロジェクト『蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART』が2027年2月末まで開催中。

2026年8月末までは道後温泉本館の建物西側で、毎日19時30分から21時30分の30分ごとにプロジェクションマッピングも実施されており、今だけの道後温泉を楽しむことができる。

道後温泉での入浴や温泉街の散策を満喫したら、今夜の宿となる「道後やや」へ。みかんジュース蛇口やタオルバー、軽食や夜食のおもてなしラウンジなどのサービスが人気の宿で、地元の新鮮な野菜や旬の柑橘、鯛めしなどの郷土の味が味わえる朝食も好評だ。

保存修理工事が完了し、2024年7月に約5年半ぶりに全館営業を再開した「道後温泉本館」。入浴料700円~
保存修理工事が完了し、2024年7月に約5年半ぶりに全館営業を再開した「道後温泉本館」。入浴料700円~
道後温泉本館や温泉街が徒歩5分以内の便利な立地にある「道後やや」。1泊朝食付き1名10800円〜
道後温泉本館や温泉街が徒歩5分以内の便利な立地にある「道後やや」。1泊朝食付き1名10800円〜

JR松山駅だんだん通り
https://dandan-dori.jp

道後やや
https://www.yayahotel.jp/

■愛媛に来たなら乗っておきたい、観光列車「伊予灘ものがたり」

松山〜伊予大洲および松山〜八幡浜の区間で主に土・日・祝を中心に運行されている観光列車「伊予灘ものがたり」。道後温泉に宿泊したこともあり、今回は朝に松山駅を出発する「大洲編」に乗車することに。「伊予灘ものがたり」の魅力は、なんといっても車窓の伊予灘の海景色や絶景の下灘駅だが、地元のお店による地元色豊かな料理、沿線のおもてなしも見逃せない。

料金は乗車券のほか1・2号車は特急券・グリーン券、3号車は特急券・個室グリーン券が必要。食事は4日前までに要予約。運行日や空席情報、季節ごとの料理内容はホームページにて確認を。

絶景駅として知られる下灘駅では、約8〜10分間停車するので、写真撮影も楽しめる
絶景駅として知られる下灘駅では、約8〜12分間停車するので、写真撮影も楽しめる
下灘駅では海と列車をバックに写真を撮影することもできる。撮影待ちの列ができることも多いので、ルールを守って撮影を
下灘駅では海と列車をバックに写真を撮影することもできる。撮影待ちの列ができることも多いので、ルールを守って撮影を
朝に松山駅を出発する大洲編では、松山市の「ヨーヨーキッチン!」のモーニングを提要
朝に松山駅を出発する大洲編では、松山市の「ヨーヨーキッチン!」による旬彩モーニングを提供
車窓から伊予灘の海景色を楽しめるのは伊予上灘駅〜伊予長浜駅で、伊予灘ものがたりのハイライトといえる区間だ

■「内子・大洲町並散策1日パス」で大洲をおトクに楽しむ

大洲エリアに行くなら、おトクなきっぷ「内子・大洲町並散策1日パス」を利用するのもおすすめだ。「内子・大洲町並散策1日パス」は、松山駅~内子駅・伊予大洲駅のフリー区間で特急列車自由席と普通列車が1日乗り降り自由で4000円。

「大洲城」や「臥龍山荘」の観覧料割引など、おトクな特典も付いている。松山駅〜伊予大洲駅間なら観光列車「伊予灘ものがたり」にも特急券およびグリーン券を追加すれば乗車可能だ(「伊予灘ものがたり」グリーン個室(3号車「陽華の章」)を利用する場合は、別途乗車券が必要)。

おトクな特典など、きっぷの詳細はホームページで確認を。JR四国のチケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」で購入が可能なので、チケットレスで旅を楽しむことができる。紙のきっぷなら、JR四国の駅のみどりの窓口、みどりの券売機プラス、JR四国ツアー支店などで購入できる。

■大洲のまちを楽しむ

「伊予灘ものがたり」に乗って到着した大洲では、「伊予の小京都」と称される城下町散策を楽しみたい。伊予大洲駅から城下町エリアまでは少し距離があるので、市内循環バス「ぐるりんおおず」を活用するのがおすすめだ。

「ぐるりんおおず」で最初に向かったのは「大洲城」。江戸時代に、戸田勝隆、藤堂高虎、脇坂安治が相次いで入城し、その頃に4層4階の天守を中心とした本格的な近世城郭に整備されたと考えられている。現在の天守は、2004年に木造で復元されたもの。

現在の天守は江戸時代の古絵図や明治時代の写真をもとに木造で完全復元したもの。入城料550円
現在の天守は江戸時代の古絵図や明治時代の写真をもとに木造で完全復元したもの。入城料550円
崖の上に懸造りで建てられた「臥龍山荘」の庭園の最奥にある「不老庵」は必見。観覧料550円
「臥龍山荘」の庭園の最奥にある崖の上に懸造りで建てられた「不老庵」は必見。観覧料550円

大洲では、名建築として名高い「臥龍山荘」にもぜひ訪れておきたい。肱川流域随一の景勝地「臥龍淵」に、大洲出身の貿易商河内寅次郎氏が京都や神戸の名工を呼び寄せ十余年をかけて明治後期に築いた別荘で、一見の価値がある。

江戸時代の町割と家並が残る「おはなはん通り」など、ほかにも見ておきたいスポットはあるが、帰りの列車の時間が迫ってきたので、お土産探しへ。「大洲まちの駅あさもや」などでお土産を購入したら、「ぐるりんおおず」でJR伊予大洲駅へ。伊予大洲駅からは特急「宇和海」と特急「しおかぜ」、新幹線を乗り継いで一路大阪へ帰ろう。

大洲銘菓の「志ぐれ」をはじめ、愛媛の名物や地酒などを販売する「大洲まちの駅あさもや」
大洲銘菓の「志ぐれ」をはじめ、愛媛の名物や地酒などを販売する「大洲まちの駅あさもや」
明治後期に銀行として建築された建物を利用した「おおず赤煉瓦館」。地元工芸品なども販売
明治後期に銀行として建築された建物を利用した「おおず赤煉瓦館」。地元工芸品なども販売

大阪・神戸から四国へおトクに行くことができる「阪神・四国WEBきっぷ」を使って、日本三古湯のひとつである松山・道後温泉、絶景を堪能できる観光列車「伊予灘ものがたり」、「伊予の小京都」大洲など、愛媛の見どころを1泊2日でめぐる鉄道旅。

2027年2月末まで開催されているアートプロジェクト『蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART』など、今だけのお楽しみもあるので、この夏の旅先の候補として検討してみては?

文/澤村美紀
写真/田村和成
提供/四国旅客鉄道株式会社

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