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卵だけでめちゃウマ炒飯が爆誕!持て余しがちな調味料が大活躍 「神かよありがとう」と絶賛

2021年7月11日 10:00 AM

カテゴリ:レシピ

「『料理好きな男子が衝動的に買って持て余す調味料第一位』のナンプラー君ですが、卵2個にナンプラー大さじ1を入れて、油大さじ3で高温で炒めてからご飯2/3合で炒飯にすると香ばしいカニの味になってめちゃ美味いので今日の授業はそれだけ覚えて帰ってください」という大刀🔞・ザ・ヒュージザンバー(@DAIGATANA)さんによるツイートが、料理好きな男子のみならず国内外のさまざまなTwitterユーザーから注目を集めました。 

ナンプラーと卵だけで作った激ウマ炒飯(画像提供:大刀さん)

リプ欄には「神かよありがとう」「グリーンカレーを作る際にナンプラー使ってからずーーーっとどうしようかなって思ってたんです!!ありがとうございます!」というレスや、さっそく実践した人たちからの「昨日作りました めっちゃ美味しく出来ました」「持て余してたナンプラー入れて卵炒めただけでも酒の肴にぴったりで美味しかったです  ありがとうございます」という報告、ナンプラーの本場であるタイ人からの「こんなレシピもいいよ」的なコメントなどがずらりと並びました。

「ナンプラー」は、タイの魚醤のこと(「ナム」は液体、「プラー」は魚の意味)。生の魚を長期間塩蔵して発酵させた液体調味料で、凝縮された旨みと独特な香りが特徴です。ちなみに、日本の「しょっつる」、ベトナムの「ニョクマム」も使用する魚や味わいに違いはありますが、同じように発酵させて作った魚醤です。

大刀さんが使っているというナンプラー(画像提供:大刀さん)

スーパーの中華・エスニック食材売り場などで簡単に入手できますが、筆者の経験からしても確かに「冷蔵庫の中で『いつ使ってくれますのん?』的なプレッシャーをかけてくる」調味料のひとつになりがちかもしれません。レシピ本を多数発行している大刀さんにお話を聞きました。

──このレシピはどのようなきっかけで思いつかれたのですか?

アンチョビなど魚介発酵系の調味料は加熱をすると臭みが消えることから、こうすれば使いやすいのではないかと思いまして。また、ベトナムや東南アジアなどのオムレツ料理(油で揚げるように作るもの)からも着想を得ました。

たっぷりの油を熱して高温で卵を焼きます(画像提供:大刀さん)

──ナンプラーの魅力はどんなところでしょうか? 

濃厚な魚の旨味です。

──リプ欄では、炒飯のほかにフォー(米粉を使った麺)で作る焼きそばやニラ玉に使うのもオススメとされていましたね。ほかにもあれば教えてください。

ガーリックキャベツにアンチョビの代わりに入れるのが簡単でオススメです。最初にナンプラーを単体で炒めて臭みを飛ばすと良いですよ。

──この炒飯を再現する際に気をつけるポイントは?

油の量を気持ち多めに、米は冷やご飯をレンジで熱々に温め直してから入れると、米のべたつきが減ります。

──具を加えるとしたらどんなものがおすすめですか?

具材はネギ等シンプルなものがオススメです。後は茹でた鶏のもも肉など。具が増えれば塩分比率が減るので、追加で塩を少量振る必要があります。

──なるほど、あまりあれこれ入れずにシンプルに味わうのがよいレシピなんですね。

大刀さんがリプ欄で紹介していたニラ玉のレシピはこちら。

<材料>
卵…3個
ニラ…2束
ナンプラー…小さじ2
油…大さじ1
塩…少々

①卵をほぐしてナンプラーを混ぜ、ニラは3cmに切る。
②油を入れたフライパンでニラを先に20秒ほど炒めて塩を振り、ニラを端によけてから卵を投入する。
③強火で卵に火を入れて完成。

大刀さん曰く、「コツは強火。炒めたナンプラーの香りが香ばしい」とのことです。夏にぴったりのスタミナ料理、ぜひ挑戦してみては。

   ◇   ◇

大刀さんのレシピ本は通販で購入可能です。

noteでもレシピや料理本の紹介を発信されているので気になる方はぜひチェックしてみてください。

筆者もナンプラー炒飯にチャレンジ

ナンプラーは近所のごく普通のスーパーでも買えました

自宅の冷蔵庫にあったナンプラーはいつ買ったものか思い出せなかったので、新しいものを買ってきました。材料を用意してみると、油の量が思ったより多いのに一瞬ギョッ。でもこれがおいしさの秘訣なんだと自分に言い聞かせます。

揚げ焼き風の卵、これだけでもおいしそうです

フライパンになみなみと油を流し込みナンプラー入りの溶き卵を加えると、周りがパーッと花びらのように丸まってきました。全体が固まる前にチンしたご飯を投入して手早く炒めます。途中で具を加えたり味付けしたりする必要がないのがイイ! 味付け下手な筆者もとても気楽に作ることができました。

具も味付けもシンプルで簡単、そしてうまい。最高!

炒めているときから魚介類や甲殻類っぽい香ばしさが漂って食欲を刺激。完成品は大刀さんのものに比べると若干色が薄めですが(焼き付けが足りなかった?)、香ばしさは十分ありました。

ナンプラーの風味と塩気がしみた卵とご飯を同時に口にすることでちょうどいい味のバランスになり、簡単に作れるのにナンプラー独特の香りのおかげで「ちょっと手間をかけた料理」のように思えます。そして食べ飽きない! 炒飯といえばあれこれ具を入れたくなりがちですが、まずはこの基本の「卵とナンプラーだけ」をぜひお試しいただきたいです。

筆者はリプ欄にあった「卵だけ焼いて酒の肴に」も真似する予定。今回買ったナンプラーはサクッと使い切れそうな気がしています。

取材・文・写真/泡☆盛子

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