『Meets』編集部の余談。

仏像を彫る。 十三刀目

2020.7.28 19:29

カテゴリ:コラム

寺好きが理由で、縁の無い奈良に住む編集Oが、
一から仏像を彫ってみる無謀な体験記。
小学生以来握る彫刻刀の扱いに悪戦苦闘、
「ホンマに彫れんのか?」と不安を抱きつつ、
家時間の過ごし方としての新趣味開拓を目指す。
いたって真面目に、仏像に向き合います。


十三刀目
刃の研ぎ方を教わる。

前回に続き折上さんの工房より。

写真は、参考用に仏頭の撮影していたら、
「最近彫ったので、撮るならこちらを」
と、出していただいた菩薩胸像。

仏様は手に持つ道具(持物)や姿により、
種類が決まるので、ひとまず「菩薩」らしい。

こちらで約30cmほどの大きさで、
目や唇に色が入ると、一気に生気が漂う。
表情・肉付きなど、彫り目を至近で見ると、
「やっぱ、先生すげーな」
と、アホ丸出しの感想が漏れてしまった。
実際、経験したことで凄さが身に染みて分かる。
この大きさ、私は1年かかっても無理でしょう。。

行き詰まりからの訪問であったが、
今回はもうひとつ目的が。
全然彫っていないにも関わらず、
どうも彫刻刀の切れ味が悪い気がする。

はじめての訪問時にも教えてもらったが、
今回は改めて彫刻刀の研ぎ方を。


<準備する物>
・砥石(粗研ぎ用、仕上げ研ぎ用)
 ※「鋼の黒幕」1000番・8000番
・水を張った桶
・砥石を置く板
・滑り止めの布巾

水に浸けておいた砥石に刃を載せ、
あとは刃を前後にまっすぐ滑らせる。
1ケ所で研がず、砥石全体を使い、
いろいろな場所で研ぐ。

指で、刃の根元から刃先に向かって、
なでるように触って、ザラッとしたら、
刃の裏側を砥石にしっかり当てて研ぐ。

同じ工程を目の細かい仕上げ砥石でも。
これで研ぎの作業は完了。
切れ味が全然違う!

彫刻刀に限らず、包丁やハサミなど、
いろいろな刃物に使えるので、
自宅にも一式揃えておこうかなと。


これから彫る道筋も立てていただき、
彫刻刀の切れ味も戻った。
次回から仏像彫刻再開!


◎教えていただいたのは
奈良仏師 折上稔史さん
徳島県出身。大学時代に南都仏師の矢野公祥氏に師事。
現在は平群町にある自宅兼工房で仏像を制作する。
工房では仏像彫刻の教室も開催中。
※詳細はブログまたはTwitterで確認を。
ブログ(https://narabussi.blog.fc2.com
Twitter(https://twitter.com/narabusshi

◎過去の記事は
仏像を彫る。 十二刀目
仏像を彫る。 十一刀目
仏像を彫る。 十刀目
仏像を彫る。 九刀目
仏像を彫る。 八刀目
仏像を彫る。 七刀目
仏像を彫る。 六刀目
仏像を彫る。 五刀目
仏像を彫る。 四刀目
仏像を彫る。 三刀目
仏像を彫る。 二刀目
仏像を彫る。 一刀目

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MeetsRegional編集室 1989年創刊以来(今年で31年目突入!)、関西の街をフォーカスし続けるリージョナル・マガジン。編集部員をはじめ、誌面に携わるさまざまなスタッフが自分の足で探してきた店や人、モノやコトを、私感たっぷりにご紹介。街や酒場の“ゴキゲン”を言い訳に、どうにも飲める(飲み過ぎる)スタッフ多め。現在、「WE♥酒場」をキャッチフレーズに、酒場にまつわるエトセトラを12カ月連続で特集中。毎月1日発売。

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