『Meets』編集部の余談。

仏像を彫る。 五刀目

2020.6.2 17:00

カテゴリ:コラム

寺好きが理由で、縁の無い奈良に住む編集Oが、
一から仏像を彫ってみる無謀な体験記。
小学生以来握る彫刻刀の扱いに悪戦苦闘、
「ホンマに彫れんのか?」と不安を抱きつつ、
家時間の過ごし方としての新趣味開拓を目指す。
いたって真面目に、仏像に向き合います。


五刀目
ノコギリを挽く。

全国で緊急事態宣言が解除になり、
徐々に街が日常を取り戻しつつあるこの頃。
猿沢池の畔で談笑する人の姿も戻って来た。
晴れた日はここで彫刻するのも気持ちいいなぁ、
と思うにも、自分も日常が戻って来た訳で、
大阪の会社までの通勤生活が再開した。

いきなり何が言いたいのかというと、
仏像と会社のダブルワーク(ではないが)で、
彫刻のペースが一向に上がらないという、
単なるいいわけ、というか弁明を。

牛歩ながら一歩ずつ進めていきますので。

今回は、下絵を書き終えた前回の続きから。
前回の最後で仏師・折上さんからの、
「最初で詰むかも知れませんよ。」
という意味深なメールにたじろいだ私。

その真意を折上さんに聞くと、
「ノコギリをまっすぐ挽くのが難しいんです。
最近は機械を使って挽くことが多いです。」

とのこと。

なるほど・・・。
当方の装備としてはホームセンターで購入した、
「木工」と書かれた万能ノコギリ1本。
心許ない気はするがこれで乗り切るしかない。

下に敷いているのは我が家にある紙で一番大きかった地図。イキってる訳じゃありません。

「慎重にやれば何とかなんじゃね?」の精神で、
とりあえずノコギリを挽き始める。
ちなみに、会社から帰宅後に作業を始めたため、
深夜0時頃からノコギリを挽く羽目になり、
ホラー音をマンション内にお届けしてしまった。。

さておき、意外とこのノコギリが優秀なのか、
順調に切れている、ような気がする。

一番大きな切断面は結構キレイに切れた。

、と思っていたのは最初だけで、
だんだんガタガタになってきた。。

折上さんも言っていたが、木目に沿って、
タテにノコギリをまっすぐ挽くのが特に難しい。

正直どこまでが誤差の許容範囲なのかも分からず、
ひたすらノコギリを挽き続けること約1時間。
額に汗し、腕はぷるぷるで制御不能になってきた。

努めて慎重に、なんとか参考書通りに切り終えた。

彫刻は、彫り過ぎや削り過ぎてなければ、
まだ修正はできるということなので、
控えめにノコギリを挽いたつもりだ。

ただ、ひとりでやっていると正解が分からない。
本当に暗中模索。

聞ける人がいるならば、
どんどんと聞いた方が何事もはかどる。
これはテレワークの孤独感を味わって、
改めて実感したこと。
また折上さんに話を伺いに行こう。

次回からは彫刻刀編に突入。
の予定。やんわり見守ってください。


◎過去の記事は
仏像を彫る。 四刀目
仏像を彫る。 三刀目
仏像を彫る。 二刀目
仏像を彫る。 一刀目

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MeetsRegional編集室 1989年創刊以来(今年で31年目突入!)、関西の街をフォーカスし続けるリージョナル・マガジン。編集部員をはじめ、誌面に携わるさまざまなスタッフが自分の足で探してきた店や人、モノやコトを、私感たっぷりにご紹介。街や酒場の“ゴキゲン”を言い訳に、どうにも飲める(飲み過ぎる)スタッフ多め。現在、「WE♥酒場」をキャッチフレーズに、酒場にまつわるエトセトラを12カ月連続で特集中。毎月1日発売。

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