神戸名物いかなごピンチ…「夜明けのしらす」を新名物グルメに!6月6日は「ふるまいしらす」

2時間前

新しい神戸・垂水の名物に!「夜明けのしらす丼」って?(TARUMI FISH MARKET)

(写真9枚)

JR垂水駅の東改札を出ると、「いかなごモニュメント」として親しまれる、魚群のオブジェが出現。「いかなご」をイメージした、おしゃれなアパレル商品を地元のショップが販売するなど、神戸・垂水の地域に根付いた名物グルメ「いかなごのくぎ煮」。

垂水駅前のレバンテ垂水の広場には「いかなごモニュメント」として地元で親しまれる魚群のオブジェが。『いかなごGo!Go!』のテーマソングを歌えたら、きっとあなたは垂水っ子

しかし、いかなごのシンコ漁は、近年全国的に漁獲量の低迷が続き、2026年は播磨灘でもわずか2日間で終漁に。数年前まで、春になると甘い香りが各家庭から漂うほど「不動の名物グルメ」だった「いかなごのくぎ煮」も、今では遭遇する機会が激減。ご飯のおともにも、酒のアテにも最高だった「家庭の味」が、すっかり高級品になってしまった。

兵庫県の郷土料理「いかなごの釘煮」。毎年漁が解禁されるとキロ単位で新子を鮮魚店で買い、醤油、砂糖、ショウガなどで甘辛く煮詰めた「くぎ煮」を、離れて住む人たちに贈る家庭も多かった(出典:農林水産省Webサイト)

◆ 若手漁師たちが取り組む新名物グルメの普及「夜明けのしらす」って?

そんな厳しい状況で、地元の若手漁師たちが、新たな「名物グルメ」の普及に尽力している。

2025年に開催された『TARUMI FISH MARKET』でも行列ができる人気グルメだった「夜明けのしらす丼」

お話を聞いたのは、垂水の漁師の西村さん。漁獲高が減っている中で、神戸ならでは取り組みとして「夜明けのしらす」のブランド化に尽力。若手が中心の漁師グループで神戸のしらすの美味しさを発信する活動を行っている。

「夜明けのしらす丼」
「夜明けのしらす」のブランド化に尽力。地元の漁師・西村和基さんにお話を聞きました

「神戸沖は六甲山からのめぐみをうけた豊かな漁場で、大阪や淡路の漁師も集まりますが、朝の4時から漁をスタートできるのは、昔からの取り決めで神戸の漁師だけ。プランクトンという『朝ごはん』を食べる前のしらすは、透明度が非常に高いのが特徴です」と話し、それを「夜明けのしらす」と呼んでブランド化している。

「KOBE PAIR TRAWLINGS」(コウベペアトローリングス)は、神戸で船びき漁を営む漁師が集まって、神戸のしらすの美味しさを発信しているチーム
「KOBE PAIR TRAWLINGS」(コウベペアトローリングス)は、神戸で船びき漁を営む漁師が集まって、神戸のしらすの美味しさを発信しているチーム。お揃いのウェアがおしゃれ!

「本当においしいので、ぜひ多くの人に食べてほしいです」というが、実際に2025年11月に開催された『TARUMI FISH MARKET』では、「夜明けのしらす丼」を求める人たちの行列ができ、飛ぶように売れていた。

『TARUMI FISH MARKET』の様子

「夜明けのしらす丼」は、イベント出店など現在食べられる場所が限られるが、「夜明けのしらす」は「神戸市漁業協同組合 直売所」(神戸市垂水区)でも販売。「自宅でご飯に乗せるだけです。いたってシンプルなので、ご自宅でも作ってみてください」と話す。

また、地元の飲食店がピザに使用するなど、食べられる場所も増えてきている。これからこの「夜明けのしらす」が、垂水の街を盛り上げるかもしれない。

「夜明けのしらす丼」以外にも、地元飲食店がこだわりのグルメを出店。行列ができる人気ぶり
「夜明けのしらす丼」以外にも、地元飲食店がこだわりのグルメを出店。行列ができる人気メニューも多数

また、「いかなごのくぎ煮」に代わり、「しらすのくぎ煮」の作り方を広める教室なども開催。「くぎ煮」文化の継承も進めている。

神戸市の担当者は「魚離れが進む中で、地元のみなさんにおいしい魚に親しんでもらうきっかけをつくっていきたい」と話し、イベントなどの開催にも積極的だ。

さまざまな魚がとれる垂水『TARUMI FISH MARKET』

6月6日には『KOBEしらすDAY』を「垂水漁港」(神戸市垂水区)で開催。10時からしらすの釜揚げのふるまいのほか、とれとれ活魚市、漁師による魚の解説とせりの見学、しらす漁船の見学、タッチプールなど多彩な体験も。また地元農家や飲食店などがマルシェ形式で出店。時間は10時から14時。詳細は「EAT LOCAL KOBE ファーマーズマーケット」公式SNS等で確認を。

取材・文・撮影/Lmaga.jp編集部

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