京都高島屋、若年層も狙い和菓子を強化

2016.9.16 17:04

地階、東出入口には和菓子売場のみに掲げるのれん

(写真6枚)

「京都高島屋」(京都市下京区)が、9月14日に約10年ぶりに和菓子売り場をリニューアルオープン。出店している老舗和菓子店と一丸となって、若年層を取り込むための工夫がなされた。

「同店では以前より、老舗の名店が揃っているのですが、今まで京都の和菓子売場はどこですか、と尋ねられることもあり、もっと広くアピールしていきたいと思ったのがきっかけです」と、今回の改装を担当したシニアマネジャー兼ストアバイヤーの安井秀典さん。各店舗にサイズを統一したのれんをかけ、ひと目で京都の老舗和菓子店が目に入るように変化を付けた。

右上から時計回りに、「亀屋良長」バラの烏羽玉、「京菓匠 笹屋伊織」のくるみ日記、「長久堂」の宴の舞、「俵屋吉富」の和菓子ケーキ“十五夜”
右上から時計回りに、「亀屋良長」バラの烏羽玉、「京菓匠 笹屋伊織」のくるみ日記、「長久堂」の宴の舞、「俵屋吉富」の和菓子ケーキ“十五夜”

また、リニューアル記念商品として各店舗に、若い女性をターゲットとしたオリジナルの和菓子の創作を依頼。「和菓子の購買層はやはり50歳以上が中心。若年層を取り込んでいかなかればという危機感はどの店舗様も同じ。スタイリッシュなパッケージだったり、洋のテイストを取り入れたものなど、いろいろ揃えました」。例えば、レモングラスとサングリアを使った琥珀糖(長久堂)、かるかんや餡を重ねた和菓子ケーキ(俵屋吉富)など、和菓子のイメージを覆すものも。

「季節生菓子コーナー」は、生菓子のセレクトショップという珍しい形態
「季節生菓子コーナー」は、生菓子のセレクトショップという珍しい形態

ほかにも、今回のリニューアルを機に、「生菓子をもっと気軽に楽しんでいただけるように」と、老舗6軒(時期によって変動)を一度に購入できる「季節生菓子コーナー」を、目立つ東出入口近くへ移設。近江八幡の人気店「たねや」、老舗「京菓匠 笹屋伊織」と銘茶店「丸久小山園」の3店舗も新たに加わっている。リニューアル記念としての限定品は10月4日まで登場予定(商品により、販売日・品数に限りあり)。

「京都高島屋 和菓子売場」

2016年9月14日(水)リニューアルオープン
住所:京都市下京区四条通河原町西入真町52 京都高島屋B1
営業:10:00~20:00
電話:075-221-8811

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