万博、『VIVANT』、原油…注目の国を“空想旅行”大阪・天六のアゼルバイジャンカフェ「ざくろの木」

4時間前

イベント『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』搭乗の参加者とスタッフで記念撮影!妄想旅行で、フライトからお土産探しまで楽しんだ

(写真22枚)

今年5月、アゼルバイジャン産の原油が初めて日本に到着。中東情勢の悪化を受けエネルギー調達先の高角化が進むなか、大きなニュースとなった。アゼルバイジャンは、『大阪・関西万博』の美しいパビリオンや、2023年放送の日曜劇場『VIVANT』の続編(TBS系7月スタート)のロケ地としても、日本で知名度を上げている、今注目の国。西ヨーロッパと東アジアの境目に位置する。

(6月18日/大阪・関西万博)
『大阪・関西万博』の美しいパビリオンが大きな話題に…その後『VIVANT』のロケ地、原油の輸入など話題に事欠かないアゼルバイジャン(2025年6月18日/大阪・関西万博)

しかし「名前は知っているけど、どんな国かは知らない…」という人も多いかもしれない。そんな“今ちょっと気になる国”をテーマにしたユニークなイベントが、大阪メトロ「天神橋筋六丁目駅」すぐ、日本で唯一のアゼルバイジャンカフェ「ざくろの木」(大阪市北区)にて5月に開催。間際の告知にも関わらず、計6回のイベントは即日予約で満席となる人気ぶりだった。

◆ アフター万博から地元民の休憩まで…遠い国を知るきっかけは、天六の気軽なカフェ

イベント名は『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』。搭乗ゲートはカフェ、目的地はアゼルバイジャンの首都バクー。お茶と文化をめぐる“空想フライト”だ。

ざくろの木
通常営業日は、アゼルバイジャンのスイーツと紅茶を提供アゼルバイジャンカフェ「ざくろの木」

会場となった「ざくろの木」は、普段はアゼルバイジャン紅茶「アゼルチャイ」と伝統菓子を楽しめる喫茶店として営業している。大阪・天六エリアでは珍しい「異国文化に触れられるカフェ」として少しずつ認知が広がりつつある。「お茶が香り高くて落ち着く」「異国感があるのに居心地が良い」「万博ロスが癒やされる」など、地元の人たちやカルチャー好きの間でも評判に。

日本では貴重なアゼルバイジャンスイーツの数々が楽しめるアゼルバイジャンカフェ「ざくろの木」

店内では「アルムドゥ」と呼ばれる独特の紅茶グラスで提供されるアゼルチャイや、ナッツを使った伝統菓子、「ムラッバ」(果物のシロップ煮)、「ざくろジュース」などをゆっくり味わうことができる。

◆ 「サラーム!」を合図に、ガハラマン機長が披露する「アゼルバイジャンあるある」

『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
航空券のようなチケットで、店内へチェックイン。「スタンプパスポート」を手にする人や、大きなミャクミャク同伴という参加者も『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』

イベント当日、参加者はまず、航空券を模した搭乗チケットを受け取りチェックイン(入店)。入り口には飛行機の模型やグッズが飾られ、まるで海外旅行へ出発するような雰囲気を演出。

『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
アゼルバイジャン航空(AZAL)のグッズも『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』

そこへ登場したのが、“機長”に扮した「ざくろの木」オーナーで、『大阪・関西万博』の「アゼルバイジャンパビリオン」のオペレーションマネジャーを務めていたガハラマンさん。

『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
「アゼルバイジャンパビリオン」のオペレーションマネジャーを務めていたガハラマンさんが、日本語で参加者をアテンド『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』

「サラーム!(こんにちは!)」という陽気な挨拶とともに、空想フライトがスタート。店内のスクリーンに映し出されたバクーの近代的な街並みや世界遺産、美しい自然、各地の料理文化などを、ガハラマン機長が解説。旧ソ連・中東・ヨーロッパ文化が交差する、アゼルバイジャン独特の空気感や、次々に披露される「アゼルバイジャンあるある」に、参加者たちは興味津々だった。

『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
アゼルバイジャンの主な観光地やグルメ、現地の生活まで徹底紹介『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』

またアゼルバイジャンの伝統的なスイーツ「シェケルブラ」の制作の実演もあり、参加者たちはその様子を真剣に見守っていた。

スタッフがスイーツ「シェケルブラ」の作り方を披露
『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
ピンセットのような器具で一刺し一刺し、表面に模様をつけていく『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
「シェケルブラ」完成!とっても繊細な模様が出現しました『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』

「機内食」として登場した、アゼルバイジャンご当地グルメを解説!

旅の案内のあとに運ばれてきたのは、“機内食”として提供されるアゼルバイジャン料理。メニューは7種。

『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
飛行機に乗った時のように「機内食」を撮ってみた『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』

シャープロフ(Şah plov)
普段カフェでは提供していない特別料理で、アゼルバイジャンを代表するごちそう炊き込みご飯。結婚式や祝祭日、おもてなしなど、特別な日に出る料理。

『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
「シャープロフ」カリッとキツネ色に焼き上がった外側からどんな料理かは想像がつかないが…『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』

サフランが香る黄金色のバスマティライスの中に、牛肉(アゼルバイジャン現地では羊肉)、杏やレーズンなどのドライフルーツ、栗などを入れ、薄い生地で包んでバターを塗りオーブンへ。カリッと焼き上がった外側の生地を切ると、中からふっくらした炊き込みご飯が出てきます。

『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
カットしてみると、お米がぎっしり『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
塩味のあるバスマティライスとレーズンなど甘い具材が癖になる『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』

・マンガルサラダ(Manqal Salatı)
炭火焼きしたなす、トマト、パプリカ、玉ねぎをざっくり刻み、オイルや塩で和えたもの。「マンガル」はバーベキューの意味で、焼き野菜の香ばしさが特徴。

・ナスのキャビア(Badımcan Kürüsü)
ナスの種の粒々をキャビアに見立て、ペースト状にしたナス、トマトや玉ねぎ、ハーブなどと合わせた料理。とろけるような食感が特徴で、カナッペやパスタソースにも最適。

・アジワルサラダ(Ajvar Salatı)
赤パプリカをベースに、ナス、トマト、にんにく、油などを合わせて作られる野菜のペースト。焼き野菜の甘みと香ばしさが特徴で、トマト系よりもまろやか。

『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
機内食というスタイルで楽しむアゼルバイジャングルメ『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』

マンガルサラダ、ナスのキャビア、アジワルサラダは、アゼルバイジャンの日常の食卓に登場するおかずで、今回特別に焼いたというフォカッチャに似たふわふわのアゼルバイジャンのパンにつけて食べるとおいしい。デザートには、ムラッバ(果物のシロップ煮)を添えたチーズケーキが登場し、店名にもなるほどアゼルバイジャンでは定番のざくろジュースはとても濃厚。

『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
アゼルバイジャンといえば、ざくろジュース『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』

中央アジアやペルシャ、ロシア文化が交差するアゼルバイジャンらしく、どこか異国感がありながらも、日本人の口にも合う優しい味わいに「想像以上に食べやすい!」と驚く声も上がった。今回参加した人のほとんどがアゼルバイジャン料理をはじめて味わったそうで、日本では非常に貴重な機会となった。

お店では、現地そのままの味を直輸入した瓶詰めした商品の販売もしているので、イベントが終わると、まるで「お土産タイム」のように、瓶詰や紅茶、グッズなどをワイワイと選ぶ光景も。

アゼルバイジャンカフェ「ざくろの木」にて、アゼルバイジャングルメを瓶詰めでも販売
『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
アゼルバイジャンは紅茶の産地としても有名。さまざまな種類の紅茶が並ぶ。アゼルバイジャンカフェ「ざくろの木」

参加者たちからは、「知らなかった国なのに、一気に行ってみたくなった」「旅行番組より体験型で面白い」「本当に“旅した気分”になれた。このイベントメンバーで実際に旅行したい」そんな声が飛び交い、盛り上がった。

『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』
取材した回には、大きなミャクミャクを持参した参加者がいて、記念撮影タイムも『空想航空 ざくろの木 AIRLINES Baku行き特別便』

◆ 日本で中央アジア・コーカサス旅ブーム到来の予感…?

オーナーのガハラマンさんは「2025年の『大阪・関西万博』で中央アジア地域であるキルギスやウズベキスタン、トルクメニスタンなどの国と共に、アゼルバイジャンの認知が深まりました。その流れのなかで、『次はコーカサス地域かもしれない』と感じさせる熱量が、今回のイベントに参加したみなさんから感じました」と話す。

ドラマ『VIVANT』が撮影されたと噂の場所「キャラバンサライ」。アゼルバイジャンには、古い遺跡が残る場所がたくさんあるそう

実際、日本各地の旅行会社よりアゼルバジャンへのツアー旅行の引き合いが多くあるそう。7月からのドラマ『VIVANT』第2シーズンが放映されることで、注目を浴びたのも追い風となり、ドラマが盛り上がれば、「聖地巡礼」する人が出るなど、これからさらに活発になるかも…。

アゼルバイジャンのパレードの様子(6月5日/大阪・関西万博 撮影:Lmaga.jp編集部)
アゼルバイジャンのナショナルデー、パレードの様子。多様な文化が入り混じったアゼルバイジャンが面白い(2025年6月5日/大阪・関西万博 撮影:Lmaga.jp編集部)

通常のカフェ営業はもちろん、今後もイベントや、旅行ツアーなども企画できたらとのこと。アゼルバイジャンに行ってみたい人も、行ってみた気分になりたい人も、アゼルバイジャンカフェ「ざくろの木」に立ち寄ってみては?

取材・文/笠嶋彩子 写真/Lmaga.jp編集部

  • LINE

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

人気記事ランキング人気記事ランキング

写真ランキング

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本