北大路欣也、親子で牧野省三賞に「父はデビューに反対でした」

2022.10.16 19:30

「牧野省三賞」授賞式に登壇した俳優・北大路欣也(10月16日・京都市内)

(写真3枚)

俳優・北大路欣也が10月16日、「よしもと祇園花月」(京都市東山区)でおこなわれた「牧野省三賞」(『京都国際映画祭2022』実行委員会)の授賞式に登場。受賞の喜びを語った。

日本映画の発展に寄与した映画人に贈られる「牧野省三賞」は、日本映画の父と呼ばれる故・牧野省三さんの遺徳を偲んで贈られる賞。北大路は、1961年度に「第4回牧野省三賞」を受賞した父・市川右太衛門に続く、親子での受賞となった。

「今から66年前。父の主演映画『父子鷹』でデビューさせていただきまして。実は父はデビューに反対でして。そのとき、(牧野省三の次男である)マキノ光雄プロデューサー、松田定次監督、このおふたりの力でデビューさせていただきました」と、意外なデビュー秘話を明かした北大路。

そして、「本当に恵まれた環境で、京都東映撮影所の素晴らしいスタッフのみなさんと一緒に汗をかき、今も元気に働けること、こんな幸せなことはありません。心新たに、ゆっくり一歩ずつ前進していきたいと思います」と、80歳を前にしてさらなる飛躍を誓った。

また、授賞式後のクロージングでは、北大路と名誉実行委員長の中島貞夫監督のトーク・セッションもおこなわれ、中島監督がメガホンをとり、北大路が出演した1976年の映画『暴動島根刑務所』(松方弘樹主演)などのエピソードを披露。故・松方さんとの思い出を語りつつ、「今とは全然時代が違いますから。今なら2人ともどこかに入ってると思います(笑)」と明かし、会場を盛り上げた。

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