密だけど…これは許す!ねこに囲まれるライブハウスの正体

2020.6.11 20:58

SNSで話題になった「ライブハウスごっこができる装置」。木彫りのねこの観客と熱狂する彫刻家の花房さくらさん

(写真8枚)

──花房さんはねこ作品のみを作り続けていますが、その理由は?

何かひとつを極めるプロになりたいとの思いからです。毎日観察ができて、嘘がない作品にしたかったので、当初は飼い猫をモデルにしていました。

(左から)ねこのパラシュートをばらまいて世界を幸せにするというテーマの「ハピテロ」(2014)、ねこ売り屋さん「寄ってらっしゃい見てらっしゃい」(2017)©花房さくら

──ねこ作品作りでこだわっている点はありますか?

それぞれの個性が出るようなしぐさと表情。それにリアルな模様ですね。今回のねこたちは着彩前に模様をSNSで一般募集したら、200ぐらい集まりました。

──人間みたいに2本足で立つ姿が愛らしいです。

ねこが人間側に近い表現なのは、人もねこも同等の命を持っているというストーリーがあったりします。

──深いですね!ほかにも作品づくりで心がけていることはありますか。

鑑賞する芸術品ではなく、見た人が体験できる参加型作品であることですね。アイドルの握手会を参考にした7匹のねことハイタッチができる『high—seven』や、ねこと足湯につかる風の作品など。目線があうので、ねこの仲間気分になってもらいたいという思いがあります。

実際の世界にないものも、彫刻になれば目の前に実在してくれる。そんな力があるのではないかと。

ねことハイタッチできる「High-seven」(2016)©花房さくら

──今はコロナ禍で運営が難しいライブハウスなども、今回のように彫刻を通じて楽しく表せていますもんね。

コロナ禍以降、SNSで「作品の写真を毎日見て癒やされている」という声ももらえるようになりました。見る方が生活のなかで好きなものを見つけ、少しでも気持ちがあがるよう、作品がツールのひとつになればうれしいです。

花房さんは6月16日まで愛知「松坂屋名古屋本店」で個展を開催中。また、11月25日から大阪「阪神梅田本店」でも予定しているので、このねこたちに会いにいきたい。

取材・文/塩屋薫

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本