稲垣吾郎「演じる楽しさを教えてくれた朝ドラに、絆を感じる」

2020.3.6 08:15

「〝朝ドラ〟は他のドラマと比べると撮影スピードが速いので、慣れるまでがちょっと大変でした」と話す稲垣吾郎

(写真6枚)

「ひとりで電車に乗って梅田に行ってみました」(稲垣吾郎)

──滋賀県の信楽が舞台の作品ですが、現地を訪れたり、信楽焼に触れたりされたことはありますか?

信楽には、まだ行けていないんです。でも、『スカーレット』を通じて、陶器に興味がわいてきました。もともとワインが好きだし、去年は「BISTRO J_O」というレストランのプロデュースをさせていただくなど、洋食器に触れる機会は多かったけど、信楽焼のような、土の柔らかい風合いの焼き物を自分の目の前に置きたいなと思うようになりましたね。実は昨日、ひとりで梅田のデパートに出かけて、信楽焼を見てきたんですよ。

ひとりで梅田散歩をするなんて!「マスクをしている人が多いし、帽子を被れば全然バレませんでした」(稲垣)

──稲垣さんが梅田のデパートにいらしたんですか!? ビックリです!

大阪には何度も来ていたけれど、今までは警備が厳戒態勢だったんで、まともに大阪の街を歩いたことがなくて。NHKの楽屋からは大阪城が見えていたので、「近いかな」と思って歩いて行ってみたんです。その後、「梅田という地名は知っているぞ、行ってみよう」とひとりでJR環状線の森ノ宮駅から大阪駅まで出て、デパートを散策。そこで見つけた信楽焼のマグカップを買おうかと思ったけれど、「衝動買いはよくない。家にある食器類を確認してからじゃないと、食器はかさばってしまうから!」と買わなかったんです。でも、実際に大阪の街を歩いてみるのは楽しかったし、いい経験になりました。

──「新しい地図」として活動されるようになって、今までと大きく変わられた点などはありますか? メンバーの草彅剛さん、香取慎吾さんは今回の出演についてはどんな反応をされていましたか?

環境が変わって失ったものもあれば、得たものも大きい。SNSを始めて、ファンや視聴者の声がリアルに聞くことができるようになったのは、僕らにとっては大きな変化でした。

グループだと絶対こういう質問が来るのはわかっているから聞いておかなきゃいけないのに! すいません…実は、まだ何も言われていないんですよね。僕らは昔からお互いの仕事の内容なんかを、ネットや雑誌、インスタグラムの更新などで知ることが多くて。僕もある意味彼らのファンなので、ファンと同じタイミングで情報を知るのは面白いかなって思ったりしています。草彅くんはワンちゃんと一緒に早起きしているから、『スカーレット』は毎朝見てくれるはず。香取くんはとにかく夜更かしだから、寝る前とかに見てくれるかな。

YouTubeやSNSなどでファンの反応を直接感じることができるのが、「新しい地図」になってうれしかったことだと言う稲垣

──楽しみにされているファンの方にメッセージをお願いします。

演じることは、僕にとって一番の軸になっていること。それを教えてくれた〝朝ドラ〟に再び出演できるのは、本当にうれしいです。〝朝ドラ〟は、たくさんの方々の生活のルーティンの一部。そして、『スカーレット』は観ている人にやさしく寄り添うような素敵な作品です。大崎という役をしっかり演じて、喜美子をサポートしていければと思います。

長い間芸能界にいるので、いろんなことを経験してきましたが、僕は今の自分が一番幸せだし、応援してくださる方にもそう思ってもらいたい。30年前のまだ何もわからない少年のときにオーディションで選んでもらい、そして僕の環境が大きく変わり、リセットしたタイミングでまた〝朝ドラ〟に声をかけてもらった。この〝朝ドラ〟との絆みたいなものをこれからもずっと繋げていきたい。そして、僕のなかにある新しい地図をさらに広げていきたいですね。

「なぜ白衣を着ないのか疑問だったけど、威圧感や緊張感を抱かせないためか!」インタビュー中に気がつき、納得するというユニークな一面も

NHK連続テレビ小説『スカーレット』の放送は2020年3月28日までの全150回。

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