元男役トップ・壮一帆、ゼロからの出発

2018.3.12 16:00
(写真3枚)

「ショーを楽しんでいる私を見ていただきたい」(壮 一帆)

──次に出演される『GEM CLUBII』は、玉野和紀さんが10年以上続けてこられた『CLUB SEVEN』のDNAを受け継ぐショー。盛りだくさんでハードそうですね。

ワクワクするような選曲で、私も懐かしいパンチのある歌謡曲からアニメの曲まで歌います! ショーハウスのオーナーで、若い原石(=GEM)を見つける役どころなので、あまり踊らないのかと思っていたらそうでもなくて。2部はショー形式なのですが、先日まず、最後に繰り返すステップの振付を受けて、数分のナンバーなのに口から内臓が飛び出るかというぐらいハードでした。でもこれが踊りこむうちに慣れて、激しい心拍数にも耐えうる身体になるんですよ(笑)。

──玉野さんの振付はステップの種類も多い感じですよね。

多いです! でもジャズダンスの要素が入っていて、私はヒップホップ系よりもジャズダンス派なのでありがたいです。それにおそれ多くも玉野さんとタップダンスのデュエットを踊らせていただきます。(タップの第一人者)玉野さんはさすが素晴らしく、分かりやすくコツを教えてくださるのでありがたいです。

『GEM CLUB II』イメージカット
『GEM CLUBII』イメージカット

──ダンサー、シンガーとしても新たな壮さんを拝見できそうです!

今、踊り方はもちろん歌い方も男役からシフトチェンジしているところです。肘を張ってはダメ、身体をキュッとひねる動きが必要とか色々あります。気持ちよく踊ると、まだまだスタンスが広く、「男前」になります(笑)。

──玉野さんは出演者の持ち味も大事にされるので、そういう今の壮さんを、明るく前向きな印象を受ける人間性も含めて、引き出してくださるような気もします。

「武士っぽい、真っすぐだ」とはよく言われますが、私としては、場面ごとに違う色を見せたいですね。

──地元・関西での公演についてはいかがですか?

うれしいですね。私、出身は兵庫なのですが育ちは大阪で、大阪の雑踏にものすごく安らぐんです。当たり前のように関西弁を話しているところが最高! 今はすっかり都民ですが、周りが東京弁を喋っていると「ほんまにそう思ってる?」と訊きたくなります(笑)。

「“ザ・ミュージカル”な曲もソロで歌わせていただくのでがんばりたいです」(壮)
「“ザ・ミュージカル”な曲もソロで歌わせていただくのでがんばりたいです」(壮)

──今回は若手からベテランまで多彩なメンバーが揃っています。宝塚時代3度の組替えを経験された壮さんは、どんなカンパニーでも自然に入っていかれるのでしょうか?

もともと「来るもの拒まず、去る者追わず」という性格なので、自然にその場にいますね。グループも絶対作らないです。そういうところは男っぽいのかな。とにかくショーが久しぶりなので、それを楽しんでいる私をご覧いただきたいです。そして少人数だからこそ、カンパニーの団結力を出せたらと思います。

SHOW HOUSE『GEM CLUBII』

日程:2018年4月14日(土)~15日(日)
会場:サンケイホールブリーゼ(大阪市北区梅田2-4-9)
料金:S席9800円、A席8000円、U-25 5000円
電話:06-6377-3888(梅田芸術劇場)

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