【きょうから】大阪で『豊臣兄弟!』展が開幕、兄弟の絆を感じる品々に注目

17時間前

7月8日から「大阪歴史博物館」でスタートする『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』。こちらはフォトスポット

(写真23枚)

仲野太賀主演で、豊臣秀吉の天下取りを支えた弟・豊臣秀長の生涯を描く、現在放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。このドラマと連動した特別展示『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』が、7月8日から「大阪歴史博物館 6階特別展示室」(大阪市中央区)で開催される。

教科書などで目にしてきた、秀吉&秀長に関する有名な資料を一挙に鑑賞できる貴重な機会だ。

豊臣秀長像、豊臣秀吉像(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)

■ 藤堂高虎ら「秀長家臣団」の展示が充実

4~6月に名古屋で開催され、大阪のあとには東京でもおこなわれる企画展示。そのなかでも大阪は、藤堂高虎や桑山元晴などの”秀長家臣団”関連の展示が、3会場のなかでもっとも充実しているのが特徴だ。

秀長家臣の所要物が並ぶ。藤堂高虎所用「紅糸胸白威二枚胴具足」など(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)
秀長家臣の関連展示が並ぶ。藤堂高虎所用「紅糸胸白威二枚胴具足」など(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)

秀長・秀吉の肖像画や直筆の書状、彼らが参加した合戦の屏風、秀長が所有した茶器など計150件を、時代ごとに順番に展示。また前期(7月8日~8月3日)と後期(8月5日~31日)では、一部展示内容が入れ替わる。

賤ヶ岳合戦図屏風(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)
天下一統を目指し、兄弟で出陣「賤ヶ岳合戦図屏風」(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)
豊臣秀長が使った茶入「肩衝茶入 銘 薬師院」(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)
豊臣秀長が使った茶入「肩衝茶入 銘 薬師院」(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)

■ “兄弟瓦”や秀吉の書状…注目展示がずらり

国宝や重要文化財ぞろいの品々の中でも、特にシンボル的な存在となっているのは、秀吉の居城・大坂城跡と、秀長の居城・郡山城跡で見つかった土瓦。同じ職人の手で作られた「兄弟瓦」の可能性が高く、別々の城で同じ瓦が使われるのは珍しいそうだ。

郡山城跡出土瓦(右)、大坂城跡出土瓦(左)(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)
郡山城跡出土瓦(右)、大坂城跡出土瓦(左)(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)

また、まもなくドラマにも登場する「備中高松城の戦い」で、秀吉が秀長に向けて、城の周囲の人たちに迷惑をかけないためのルールを記した書状も。近年はサイコパスな性格に描かれがちな秀吉が、実は“気遣いの人”だったことを感じさせる。

『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』展示会場の様子(7月7日撮影)
『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』展示会場の様子(7月7日撮影)

■ 名刀「南泉一文字」や荒木村重所有の茶碗も

また豊臣兄弟と直接関係する展示に加えて、同時代の茶器や能装束、芸術の域にまで磨き抜かれた刀剣など、豊臣時代の“文化度の高さ”を紹介するコーナーも。

刀 無銘 一文字 名物 南泉一文字(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)
刀 無銘 一文字 名物 南泉一文字(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)

秀吉の息子・秀頼が徳川家康に送った名刀「南泉一文字」(前期のみ)や、ドラマでも大きなインパクトを残した、荒木村重所有の茶碗などが展示されている。

荒木村重愛用の茶碗「染付唐草文茶碗 銘 荒木 大名物」(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)

特に8月19日~31日には、松永久秀が大和国安堵と引き換えに織田信長に献上した名器「付藻茄子」が登場するので要チェックだ。

■ 展示ラストの秀吉像、秀長像に注目

そして展示の最後を飾るのは、外部への貸出はこれが初となる「大宮神社」(大阪市旭区)所蔵の秀吉像と、江戸時代に入ってから秀長本人を知る武将が作らせた「壷阪寺」(奈良県高市郡)所蔵の秀長像。

秀吉像は数ある秀吉像の中でも最大の大きさで、秀長像は仲野が以前奈良のトークイベントで「人間性が感じられて、学びがたくさんあった」と語った通り、秀長の穏やかな人柄が伝わってくるような逸品だ。

「聚楽第図屏風とか、大阪城の金箔瓦とか、豊臣時代を語るときに必ず出てくるものが並んでいます。肖像画や木像なども、ドラマの役者の人たちを思い起こしながら観ると、見方が変わるのでは。大河ドラマ同様に、この特別展も盛り上げていただきたいです」と、仁木宏館長は語る。

7月8日から「大阪歴史博物館」でスタートする『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』
7月8日から「大阪歴史博物館」でスタートする『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』

この展示を観れば、実際の豊臣ブラザーズの絆の強さをひしひし感じるとともに、今後の『豊臣兄弟!』の解像度が格段に上がることは間違いなしだ。

1階ではグッズの販売もおこなわれる(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)
1階ではグッズの販売もおこなわれる(『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』)

開館時間は午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)、毎週火曜休館(ただし、8月11日は開館)。入場料は大人2,000円、高校・大学生1,000円、中学生以下と障がい者は無料。

取材・文/吉永美和子 写真/Lmaga.jp編集部

『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』

期間:2026年7月8日(水)~8月31日(月)
会場:大阪歴史博物館 6階特別展示室(大阪市中央区)
時間:9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:火曜(8月11日は開館)
料金:大人2000円、高校・大学生1000円、中学生以下・障がい者無料

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