兵庫・高級ホテルの跡地にできたのは…? 宝塚らしすぎる“豪華スーパー”を調査

3時間前

旧宝塚ホテル開業時の外観(提供:阪急阪神ホテルズ)

(写真25枚)

「タワーマンションができると聞いていたが、ホテルがあった場所はどうなっているのだろう?」と見に行ってみると、目を疑う光景が……。阪急・宝塚南口駅前にあったのは、かつての「宝塚ホテル」にそっくりな建物。

とはいえ、宝塚大劇場の西側に「宝塚ホテル」は移転開業しているので、ホテルではないハズ。近づいてみると、2棟からなるタワーマンション「ジオタワー宝塚 グランレジス」の足元にある建築物には、さりげない「阪急オアシス」の文字。関西ではおなじみの「関西フードマーケット」(本社:大阪市北区)が運営するスーパーがあったのだ。

阪急・宝塚南口駅前にあるジオタワー宝塚グランレジスの商業棟外観(兵庫県宝塚市)
阪急・宝塚南口駅前にあるジオタワー宝塚グランレジスの商業棟外観(兵庫県宝塚市)

こんなにも見た目がラグジュアリーなら、売っているものもお高いのかもしれない…。緊張感を持ちつつ40代主婦ライターが調査。「阪急オアシス宝塚南口店」の店長 豊嶋さんにも話を伺った。

■ 高いイメージがあるかもしれませんが…

「阪急オアシス」といえば、ほかのスーパーと比べると、筆者の感覚では通常~やや高い印象だ。まず、近畿エリアの野菜が並ぶ「おひさん市」コーナーを覗くと、1本171円のまるまると太った大根、139円のレタス(ともに宝塚市産)、1袋322円の徳島産トマトを発見。どれも新鮮で、これなら日常遣いできる予算範囲内だ。

「おひさん市」には、まるまると太った大根が1本171円で販売されていた(阪急オアシス宝塚南口店にて)
「おひさん市」には、まるまると太った大根が1本171円で販売されていた(阪急オアシス宝塚南口店にて)

「高いイメージがあるかもしれませんが、実際にお買い物をされると、そのイメージほど高くないものもあるんだなと思うお客さまも多いです」と、店長の豊嶋さん。

外観が高級感にあふれているのは勿論、宝塚ホテルにそっくりな理由については「以前この地にあった、旧宝塚ホテルを継承した外観となっています。当スーパーが入居する宝塚グランレジス敷地内には、かつてホテルで使用されていた噴水やチャペルのベル、ステンドグラス、照明なども点在しています」と説明してくれた。

旧宝塚ホテルのレストラン「ビアケラー」に飾られていたステンドグラスと店名サイン(兵庫県宝塚市・ジオタワー宝塚グランレジスにて)
旧宝塚ホテルのレストラン「ビアケラー」に飾られていたステンドグラスと店名サイン(兵庫県宝塚市・ジオタワー宝塚グランレジスにて)
旧宝塚ホテルの吹き抜けホールのステンドグラスと階段手すり(兵庫県宝塚市・ジオタワー宝塚グランレジスにて)
旧宝塚ホテルの吹き抜けホールのステンドグラスと階段手すり(兵庫県宝塚市・ジオタワー宝塚グランレジスにて)

スーパーの客層は、タワーマンションの居住者や、周辺地域の人々。30代~50代のファミリー層からシニア層まで幅広い利用があるという。

同店に寄せられた反響を訊いてみると「『ランドマークだった旧宝塚ホテルの思い出の品々が沢山残っていて、お買い物に来るのが楽しくなる』といった声や『夜のライトアップが綺麗で、駅前の雰囲気が良くなった』とご好評をいただき、嬉しく思っています。写真撮影を楽しんでいる方も多く見られます」とのこと。通常のスーパー利用に加え、旧宝塚ホテル跡地ならではの過ごし方を楽しんでいるようだ。

テラス席のようす(兵庫県宝塚市・ジオタワー宝塚グランレジスにて)
テラス席のようす(兵庫県宝塚市・ジオタワー宝塚グランレジスにて)

実際に、近所に住む60代の女性に伺うと、この日は、お気に入りの豚肉を買いに来たそうで、「旧宝塚ホテルには、家族との思い出が沢山あります。今は、それを思い出しながら、新しい空間のなかで、気分よく買い物させてもらっています」と笑顔を見せた。

■ 上質なものを好まれるお客さまが多いと感じます

さらに商品を見ていくと、精肉コーナーには、100gあたり86円の国産若どり手羽もとや、100gあたり172円の国産豚肉のこまぎれなどがズラリ。この価格なら、日々の食卓にも取り入れやすそうだ。また、100円未満のドリンクやアイスもあり、散歩や休憩ついでにも気軽に立ち寄れそう。

一方で、100gあたり2500円のシャトーブリアンや高級シャンパーニュ「モエ・エ・シャンドン」など高級ラインも揃うほか、ご当地ものの醤油やソース、ポン酢を扱う一角など、まるで高級食材のセレクトショップのようなラインアップも。普段遣いと特別使い、どちらにも対応しているというわけだ。

「みゆき牧場」のシャトーブリアンは100gあたり2500円(阪急オアシス宝塚南口店にて)
「みゆき牧場」のシャトーブリアンは100gあたり2500円(阪急オアシス宝塚南口店にて)
ヘルメスソースなど、ご当地ソースも並ぶ(阪急オアシス宝塚南口店にて)
ご当地のソースも並ぶ(阪急オアシス宝塚南口店にて)

「宝塚ホテルのイメージはもとより、上質な環境は大切にしています。しかし、商品においては、幅広く取り揃えており、普段遣いにも多くご利用いただいています」と店長 豊嶋さん。

「もちろんハレの日や週末のご馳走、ちょっと良いものをと言うことで来店される方もいらっしゃいますが、お買い得商品とその他のものを、メリハリをつけて買い分ける“お買い物上手”なお客さまも見受けられますね。普段使いと特別の日の両面で利用でき、使い勝手がいいという声も寄せられ、とても嬉しく思っています」。

売れ筋をうかがってみると、季節果実や地場野菜もそのひとつ。特に生産者限定の地場野菜などは、固定のファンがついている生産者もいるとのこと。そのほか、指定牧場「みゆき牧場」の黒毛和牛や定期的に販売される兵庫県漁連の直送鮮魚も好評だという。

指定牧場「みゆき牧場」の黒毛和牛がずらり。100gあたり2500円のシャトーブリアンも(阪急オアシス宝塚南口店にて)
指定牧場「みゆき牧場」の黒毛和牛がずらり。100gあたり2500円のシャトーブリアンも(阪急オアシス宝塚南口店にて)
鮮魚コーナーのようす(阪急オアシス宝塚南口店にて)
鮮魚コーナーのようす(阪急オアシス宝塚南口店にて)

また、「上質なものを好まれるお客さまが多いと感じる」という豊嶋さんの言葉の背景を伺うと、人気の嗜好品は、スイーツやパンのほか、ワインやスパークリングワイン、ナチュラルチーズなども挙げられるとのこと。陳列棚には、クラフトビールや地酒、海外産のチーズやサラミ、ドライフルーツなど酒のつまみがところ狭しと並ぶことからも、そのニーズがうかがえる。

お酒コーナーには冷えたシャンパンや地ビール、冷酒などがずらり(阪急オアシス宝塚南口店にて)
お酒コーナーには冷えたシャンパンや地ビール、冷酒などがずらり(阪急オアシス宝塚南口店にて)
チーズコーナーには、チーズのほか、ハムやサラミ、ドライフルーツなども並ぶ(阪急オアシス宝塚南口店にて)
チーズコーナーには、チーズのほか、ハムやサラミ、ドライフルーツなども並ぶ(阪急オアシス宝塚南口店にて)

「お客さまの心を豊かにする暮らしのパートナーとなり、宝塚南口エリアになくてはならない存在であり続けていくことが私たちの目標です」と意気込む店長 豊嶋さんの言葉通り「阪急オアシス宝塚南口店」は、旧宝塚ホテルの思いを継承しつつも、日常の食材から高級食品まで揃う、地域に根ざしたスーパーマーケットだった。

阪急宝塚駅〜宝塚南口駅間には宝塚大橋が。宝塚らしい風景が一望できる。
阪急宝塚駅〜宝塚南口駅間には宝塚大橋が。宝塚らしい風景が一望できる。

「阪急オアシス宝塚南口店」は、阪急・宝塚駅から徒歩13分、最寄り駅は阪急・宝塚南口駅で、徒歩すぐ。「ジオタワー宝塚 グランレジス」の商業棟には、阪急オアシス宝塚南口店のほか、クリニックモールもあり、小児科や皮膚科、薬局などが営業している。

※価格は撮影当時のもので、変動する場合がある

取材・文・写真(一部)/緑川翠

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