人気急上昇中…俳優・岩瀬洋志が演技にかける思い「やりたい芝居をやる」新たな一面も

2時間前

映画『山口くんはワルくない』に出演する岩瀬洋志(Lmaga.jp撮影)

(写真7枚)

斉木優による同名少女コミックを映画化した作品『山口くんはワルくない』が、6月5日より全国公開される。

同作はコワモテ関西弁男子・山口くんと、彼の意外な一面に惹かれていく同級生・皐の恋愛模様を描く青春ラブストーリーで、山口くん役は「なにわ男子」の高橋恭平、皐役を髙橋ひかるが演じている。

そんな山口くんと皐の間に割って入る“石崎琳央”役を務めたのが「国宝級イケメン」と称され、ネクストブレイクが期待されている俳優・岩瀬洋志だ。どのようなアプローチで石崎を演じたのか、岩瀬に話を訊いた(取材・文/田辺ユウキ 撮影/木村華子)。

■ コミカルな場面ではしっかりと「おもしろい」を意識

──岩瀬さんが演じられた石崎琳央ですが、多面性があって、劇中でもいろんな表情を見せて楽しませてくれますね。

映画『山口くんはワルくない』では新たな一面も見せた岩瀬洋志(Lmaga.jp撮影)
映画『山口くんはワルくない』では新たな一面も見せた岩瀬洋志(Lmaga.jp撮影)

今回監督さんに自由に演技していいよと言っていただき、自由にやらせていただけて、とても楽しかったです。もちろん台本に沿って芝居や物語が進んでいきますし、監督さんや共演者さんの気持ちとしっかり向き合うことが前提としてではありますが、その上で今回の自分のテーマは「やりたい芝居をやる」だったんです。

──台本や共演者とのやりとりを大切にした上で、自由さを心がけたということですね。

俳優が現場でどのように感じるかは、お芝居をする上で、とても大切なことだと思っています。僕なりの理論にも沿った上で、自分ができる範囲のことをやらせていただくことができました。コミカルな場面ではしっかりと「おもしろい」と思っていただける動きを意識したり。

劇中シーン(C)2026『山口くんはワルくない』製作委員会 (C)斉木 優/講談社
劇中シーン(C)2026『山口くんはワルくない』製作委員会 (C)斉木 優/講談社

──岩瀬さんの理論というのは、どういうものでしょうか。

芸術に対しての意識の向け方です。芸術とは個人が作り出すもの、生み出すものだと考えています。お芝居をする上では、台本や監督さんの演出など守るべき動線やルールは存在しますが、それに沿ってなにを表現するかまでは、決め込まれることはない気がしています。だからこそ僕的には、自分がそのとき感じたことを大切にし、「こうしたい」と思ったことをお芝居として表してみたいです。

──岩瀬さんのお芝居のアプローチが“絵画的”である点がとても興味深い話です。

あくまで持論ですが、監督さんや台本があるという点で考えると、物語やキャラクターなどの枠線はすでに引かれていて、芝居というものはその線のなかで俳優が自由に色を塗るような感覚なのかなって。どんな色を選ぶかや、塗り方はその人のアイデア次第。でも枠線から大きくはみ出しちゃうと作品として成立しづらくなる。

映画『山口くんはワルくない』に出演する岩瀬洋志(Lmaga.jp撮影)
映画『山口くんはワルくない』に出演する岩瀬洋志(Lmaga.jp撮影)

──『山口くんはワルくない』はラブコメディな一面もある一方で、人の魅力はパッと見の印象だけでは測れないというメッセージ性があります。

山口くんはまさにそうですし、石崎も見た目と中身のギャップがあります。たしかにどんな人でも、見た目の印象でその人のことを判断しそうになると思います。でも僕自身は、人を印象だけで決めつけないよう、理性でセーブしています。「こういう人じゃないか」と思っても、意識的に踏みとどまるんです。

たとえば誰かのことを好きになっても、関係値をそこまで築かずに付き合ってしまうと後々に見えてくるものがたくさんあって「思っていた感じじゃない」となってしまうこともあると思います。逆に仲良くなりすぎて付き合うと「刺激がない」とか。相手のことを印象だけで決めつけず、中身をちゃんと知っていった方がいいけど、知りすぎると難しい場合もある。恋愛に限らず、対人関係においては相手に対する自分なりのバランス感覚が必要なのではないでしょうか。

映画『山口くんはワルくない』に出演する岩瀬洋志(Lmaga.jp撮影)
映画『山口くんはワルくない』に出演する岩瀬洋志(Lmaga.jp撮影)

■ 共演者・高橋恭平と髙橋ひかるへの印象も告白

──劇中では山口くんたちの意外な一面も次々と明かされていきますが、山口役の高橋恭平さん、皐役の髙橋ひかるさんのパッと見の印象とその中身についてはどうでしたか。

お2人ともクールな印象があり、年上でもあったので「仲良く出来るかな」と不安でした。でも本読みやダンス練習などで接する機会も多く、印象がガラッと変わりました。お2人とも関西出身とあって、どんな話にもノってくれますし、なんなら僕がボケたら必ずツッコミを入れてくださるんです。温かさがある一方で、現場をちゃんとまとめてくださる一面もあり、あらためて「人は見た目や印象で判断できない」と感じました。

劇中シーン(C)2026『山口くんはワルくない』製作委員会 (C)斉木 優/講談社
劇中シーン(C)2026『山口くんはワルくない』製作委員会 (C)斉木 優/講談社

──なるほど。

恭平くんは、空気を察するのがとてもうまいです。僕はワンシーンごとに気持ちを切り替える時間が必要で、休憩時間は役のことを考えるため、ひとりになる時間を作りたいんです。恭平くんはこちらがなにも言わなくてもそれを感じ取ってくれて、僕のやり方を尊重してくださいました。

ひかるさんも気遣いをすごくしてくださり、撮影期間中、体調があまり良くないときがあったのですが、「大丈夫?」と声をかけてくださって。そういう優しさにとても救われました。

──岩瀬さんが演じられた石崎は、謙虚さと横柄さの両方を持つキャラクターですよね。

映画『山口くんはワルくない』に出演する岩瀬洋志(Lmaga.jp撮影)
映画『山口くんはワルくない』に出演する岩瀬洋志(Lmaga.jp撮影)

僕自身も、石崎を演じるときに、どういう態度で山口くんに接するかをすごく考えました。映画の序盤をご覧いただくと、嫌な感じで接しているように見えるはず。でも実際はどうなのか。石崎のチャーミングな性格も見えてきますし、山口へのリスペクトも感じられると思います。

そのあたりの気持ちの変化も見どころの一つです。あと、それぞれのキャラクターに感情移入してほしいです。みんなギャップがあるし、ちょっと嫉妬したり、ピュアなところがあったり。

──自分を、登場人物の誰かに重ねることができるというわけですね。

あと、僕らは青春時代をコロナ禍で過ごした世代。多くの時間をリモートで過ごし、青春が奪われた感覚がありました。だからこそ、その世代に『山口くんはワルくない』を見てほしいです。奪われた青春の時間を、少しでもこの映画で体感してほしいです。

映画『山口くんはワルくない』は、6月5日より全国公開される。

映画『山口くんはワルくない』

映画『山口くんはワルくない』
2026年6月5日(金)公開
コピーライト:Ⓒ2026『山口くんはワルくない』製作委員会 ©斉木 優/講談社

キャスト: 高橋恭平 髙橋ひかる 岩瀬洋志
上坂樹里 上原あまね 森日菜美 丈太郎 大塚萌香 今堀奏 永岡蓮王(AmBitious) 山口森広
春海四方 ふせえり
配給:アスミック・エース

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