略しがちな関西人が“フルネーム”で呼んじゃう「長堀鶴見緑地線」、駅員の意外な呼び方が判明

2時間前

なぜか略さない!?長堀鶴見緑地線

(写真10枚)

大阪の地下鉄「Osaka Metro(以下、大阪メトロ)」の路線のひとつ、「長堀鶴見緑地(ながほりつるみりょくち)線」。京橋や心斎橋駅、ドーム前駅などを結ぶ近未来的な雰囲気漂う路線だが、度々その名前がSNS上で話題となる。

それは「長堀鶴見緑地線はどう略すのか」というトピックだ。大阪の人といえば、「なんもり(南森町)」「てんろく(天神橋筋六丁目)」「がもよん(蒲生四丁目)」といった地名・駅名など、とにかくすぐに略称を生み出しがちなのだが、そんな大阪においてなぜか「長堀鶴見緑地線」だけは略されることは少ない。

最近SNSでも「長堀鶴見緑地線って、絶妙に語呂が良くてそのまま言いたくなる」と話題になっていたが、周りの大阪出身者10人に聞いても、全員が「長堀鶴見緑地線」と呼んでおり、改めて驚いた。

切符売り場や案内表示にもしっかりと「長堀鶴見緑地線」と記されている
切符売り場や案内表示も、略さずしっかりと「長堀鶴見緑地線」と記されている

では、日常的に路線名を口にするであろう、「大阪メトロ」の駅員や社員も、略さないのか・・・? そんな疑問を同社にぶつけてみると、同線にまつわるさまざまなトリビアが明らかとなった。

■ 公式である「大阪メトロ」では意外な呼び方が

「大阪メトロ」随一長い路線名でありながら、なぜか略されることのない「長堀鶴見緑地線」。とはいえ文字数の関係もあるし、どこかでは短縮されているのでは──?と、ひとまず駅中を見回ってみることに。

しかし改札前の看板や切符売り場、路線図や地図など、どのスポットであっても「長堀鶴見緑地線」としっかり記されている。やはり「長堀鶴見緑地線は略されない」という説を裏付けるような結果となった。

切符売り場や案内表示にもしっかりと「長堀鶴見緑地線」と記されている
切符売り場でも、略さずしっかりと「長堀鶴見緑地線」と記されている

では「大阪メトロ」の駅員や社員は「長堀鶴見緑地線」をなんと呼んでいるのか。担当者に聞くと、「一般には『7号線』、もしくは『7号』『R7』などの呼び方をしております」という回答があった。

略すどころか路線名にかすりもしないように思える・・・。が、実は「長堀鶴見緑地線」というのは“愛称”で、の正式名称が「大阪市高速電気軌道第7号線」なのだとか。そのため、同社では正式名称の方を略し「7号」などと呼んでいるというわけだ。

ちなみに「御堂筋線」や「谷町線」も同じく正式名称が存在するので、「長堀鶴見緑地線」と同じく「1号」「2号」などと略しているそう。

■ 花博レガシーがある駅、最も地下に位置する駅…長堀鶴見緑地線トリビア

1990年開催の『国際花と緑の博覧会(花博)』に合わせて開業した「長堀鶴見緑地線」。主要な通りである「長堀通」と、「鶴見緑地(花博記念公園鶴見緑地)」を結ぶため、「長堀鶴見緑地線」という愛称がつけられたが、そういった背景もあってか、同線ならではのトリビアもいくつか存在する。

「花博レガシー」が残る、長堀鶴見緑地線「鶴見緑地駅」
「花博レガシー」が残る、長堀鶴見緑地線「鶴見緑地駅」

例えば、京橋駅から鶴見緑地駅までの5駅には「花博レガシー」ともいえる壁画があることをご存知だろうか。現在は17駅を持つ同線だが、当時は花博の会場・鶴見緑地駅が終着駅だった。そこで「地域の玄関口として魅力ある駅空間になるように」という想いを込め、その駅が位置する「区の花」のデザイン壁画を設置したのだという。

「花博レガシー」が残る京橋駅。駅によっては30mを超える長さの壁画も
「花博レガシー」が残る、長堀鶴見緑地線「京橋駅」

また、大阪城公園の最寄り・大阪ビジネスパーク駅にもとある秘密が。長い長いエスカレーターが特徴的な同駅だが、大阪メトロの全134駅のなかで最も地下に位置する駅なのだとか。地表から約32mの場所にあり、建物でいうと10階建てのビルが収まるほどの深さだというから驚かされる。

さまざまなエピソードを持つ「大阪ビジネスパーク駅」
さまざまなエピソードを持つ「大阪ビジネスパーク駅」

そのほかにも、「大阪ビジネスパーク駅は世界で初めて『3連マルチフェイスシールド工法』という技術を用いて作られた駅」や「長堀鶴見緑地線では大阪メトロで初めて『Automatic Train Operation(自動列車運転装置)』を導入した」など、同線のトリビアはまだまだあるようだ。

大阪メトロの全134駅のなかで最も地下に位置する駅だという「大阪ビジネスパーク駅」。ホームの丸みにもワケが

取材・文・写真/つちだ四郎、Lmaga.jp編集部
(Osaka Metroの許可を得て撮影いたしました)

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