萌え断やスライスで和菓子がヒット、関西の老舗による戦略

2021.1.24 13:15

「むか新」のバレンタイン限定の新作「匠の小函 ショコラ」(4個1450円・販売は2月14日まで)

(写真10枚)

小倉トーストに変身する、2.5ミリのシート状羊羹

創業は享和3年、200年以上にわたり、地元の清らかな井戸水で京菓子づくりをおこなう「亀屋良長」(本店:京都市下京区)。和菓子文化をより広く知ってもらうためのきっかけ作りに尽力し、2010年にはパリの有名レストランで働いていたパティシエを中心に和と洋の素材を融合した新ブランドを立ち上げ、異業種とのコラボにも積極的に取り組んでいる。

まさかの手作業

2018年9月に発売され、総売り上げ数が12万個のヒット商品「スライスようかん」は、子育て中の女将が発案。忙しい朝食作りのなかで冷えて固くなったあんこを「スライスチーズのように簡単にトーストにできれば・・・」と感じたことから、厚さ2.5ミリのシート状羊羹が誕生した。手軽さが重宝され、これまでの羊羹に比べ、年間500倍の売り上げを記録しているという。

「亀屋良長」の新作「スライスようかん CACAO」(594円) 写真は使用例

丹波大納言小豆などの厳選素材を使った羊羹を1枚1枚、職人が手作業でスライスする丁寧さは老舗ならでは。1月20日からはバレンタインの贈り物にも合う新作「スライスようかん CACAO」(594円)が販売されている。

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