萌え断やスライスで和菓子がヒット、関西の老舗による戦略
2021.1.24 13:15

「むか新」のバレンタイン限定の新作「匠の小函 ショコラ」(4個1450円・販売は2月14日まで)
(写真10枚)
羊羹やどら焼きなど、時代とともに若者離れが進みつつある伝統的な和菓子。だが、転んでもただで起きないのが関西の老舗。独自の視点から現代に合うよう進化させ、さまざまなヒット商品を生み出している。
羊羹を1人用に切り分け、「萌え断」を演出
創業は明治25年、大阪南部や和歌山で20店舗を展開する和洋菓子店「むか新」(本社:大阪府泉佐野市)。羊羹など細長い棒状の棹物は、核家族化や若い世代の和菓子離れで「食べきれない」「価格が高い」など販売数が10年前と比べ半減する危機状態に。
創業時からの郷土銘菓である蒸し菓子「むらしぐれ」を食べやすく小型化したものが好評だったことから、棹菓子も切り分け、4種の「匠の小函(こばこ)」を2020年11月に販売。「縁起物や贈答品を切り売りするのはいかがなものか」との葛藤もあったというが、2カ月半で約3万個が売れ、今や生産増の人気商品になっている。

職人歴30年の鶴原谷さんは、「棹もの菓子は和菓子進物店のこだわりの逸品。羊羹作りは鍋に1〜2時間付きっきりで、丁寧にじっくり炊き上げます。小型化して販売することでお客さまに喜んでいただけ、製造現場も活気づいています。若い職人へ技を継承することができます」と話す。
切り分けたことで、改めて素材の組み合わせなど断面の美しさに気がつく「萌え断」が楽しめ、さらに手間が省けるとあって、コロナ禍のなか購入者から「衛生的」と喜ぶ声も寄せられたという。
1月21日からは、ハートが浮かぶイチゴ羊羹や蒸しカステラ風の浮島が入り、チョコを使ったバレンタイン限定商品「匠の小函 ショコラ」(4個・1450円)が販売されている。
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