『Meets』編集部の余談。

捨てられないスニーカー。第8回

2020.7.6 12:40

カテゴリ:ファッション

ジュエリーデザイナー・安宅洋輝さん 

blueover の Mikey

日本の製造技術を生かし、快適に歩く道具としての靴として立ち上げられたシューズブランド「ブルーオーバー」のスニーカーライン「マイキー」。継ぎ目の無い一枚革のアッパーを採用し、最初は少しタイトな履き心地ながら、履き混むほどに足に馴染んでいくつくりに。限界まで装飾を省いたルックスはどんな服装にも合わせやすい。安宅さん所有の「taupe」をはじめ、全7色。各21,780円

僕のジュエリーのデザインに関しては、できる限り華美な装飾を省き、
その中に意味のある要素や、気配のようなものを洗練させて表現することをテーマとしています。
だからといってただベーシックなだけでなく、
そこにどうやって個性やオリジナリティを出していくかということ。
使っていくうちに表情が出てくるような表現方法も素敵だなと思います。

「ブルーオーバーに合わせるアクセ」とのオーダーに安宅さんが用意してくれたのが、自身のブランド「ATAKA」から去年12月に発表した「モノクローム」シリーズのリング。黒いシルバーにプラチナのポイントがあしらわれていて、使用していくと黒い部分が剥がれてシルバーの下地が表れる。19,800円。

だから、昔からロゴマークやアイコン的なデザインなど、
ひと目でどこの製品だとか、どのアイテムだと分かるデザインがあまり好きになれなくて。
まさに一般的なスニーカーですよね。
あと、すごくいい洋服を着ているのに、スニーカーだと
足元だけライトな感覚があって、どうもしっくりこなかったんです。
もうひとつは、持病のしもやけも理由にあったかな(笑)。
だからスニーカーも、コンバースのオールスターとかジャックーパーセルのような、
ソールが薄くて、とにかくシンプルなものを履いていました。

5、6年前、妻が誕生日にプレゼントしてくれたのが、この「ブルーオーバー」です。
ステッチとかも気にならないほどシンプルで、装飾が一切無いデザインが衝撃的でした。
アッパーのレザーも足にフィットするし、
足首周りまでクッションが入っていてホールド感も抜群。
一方でソールにしっかりクッションがあって、
今まで履いてきたスニーカーとは履き心地が全く違いました。
そしてもうひとつ驚いたのが、このスニーカーを履き出して、しもやけも解消されたんです。
もはや医療器具ですよ(笑)。

現在、「ブルーオーバー」に代わって安宅さんの足元を飾るレザーシューズコレクションより、上は「メゾンマルジェラ」のタビシューズ、右は安宅さんのお気に入りのブランドのひとつ「フィルマム」のプレーントゥシューズ。ワードローブは黒色のものが多いそうだ。

この「ブルーオーバー」をきっかけに、どんどんレザーシューズにハマっていって、
今では革靴しかほぼ履かなくなってしまいました。
少し前に、履いてないものを持っておくのもよく分からないなと
スニーカー系の靴類を一新した時期があったんですけど、
その時もこのスニーカーは廃棄候補には入りませんでした。
僕の考えるデザインとして、とても優れた一足だと思います。


安宅洋輝
ジュエリーデザイナー。1989年石川県生まれ、大阪在住。2018年。玉造にアトリエ兼ショップ[ATAKA]を構える。現在、堺にて展示会を開催中。「EXHIBITION 2020」~7/26(日)@藤谷商店(堺市堺区桜之町東1-1-13) 13:00~19:00(土・日・祝の営業。平日は要予約)
※東京展は、8/6~9に[LICHT](www.licht-gallery.com)にて開催予定。ataka-jp.com


◎過去の記事は
捨てられないスニーカー。 第7回
捨てられないスニーカー。 第6回
捨てられないスニーカー。 第5回
捨てられないスニーカー。 第4回
捨てられないスニーカー。 第3回
捨てられないスニーカー。 第2回
捨てられないスニーカー。 第1回

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MeetsRegional編集室 1989年創刊以来(今年で31年目突入!)、関西の街をフォーカスし続けるリージョナル・マガジン。編集部員をはじめ、誌面に携わるさまざまなスタッフが自分の足で探してきた店や人、モノやコトを、私感たっぷりにご紹介。街や酒場の“ゴキゲン”を言い訳に、どうにも飲める(飲み過ぎる)スタッフ多め。現在、「WE♥酒場」をキャッチフレーズに、酒場にまつわるエトセトラを12カ月連続で特集中。毎月1日発売。

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