『Meets』編集部の余談。

捨てられないスニーカー。 5足目

2020.6.8 11:00

カテゴリ:ファッション

フォトグラファー・高橋正男さん と
PALLADIUM の キャンバスブーツ

1947年にフランス軍からタフなブーツを作るようにリクエストを受けて精算された「パラディウム」のブーツ「パンパ・ハイ」。高橋さんの私物は、80年代に販売されていたフランス製のもの。現在ブランドからは、当時の雰囲気を再現しつつクッション性に優れたインソールを採用したモデルが発売中(9,350円)

これをスニーカーと呼んでいいのかな? 
でも購入した1980年代当時は、スニーカーと呼んでました。
当時の僕はフレンチカジュアル一辺倒で、
この「パラディウム」も、フランス製のものを見つけては買い足していて、
いつも2~3足は持ってました。
それが90年代になると、一気に「ステューシー」とかにいっちゃうんだけど……。

ステューシーを着出してから、スニーカーは「バンズ」とかを履き出して、
フレンチカジュアル時代の「パラディウム」は全部捨てちゃいました。
でも、この白だけは気に入って残してました。

●代になってから「大人は靴を履かないと」と、
「バンズ」をはじめスニーカーはほぼ全部捨てちゃったんだけど、
その時もこの白の「パラディウム」だけは捨てられなかった。
だからもう30年以上現役を退いたことがないんです。

履き口もほつれがスゴイ。だいたい5回履いたら、洗濯機でガンガン洗うそう。

途中、何回も捨てようと思ったんやけど、
ボロくなり過ぎてて捨てられない。
いや、このボロさがもう捨てられない! 
だから5年くらい前、ついに穴が空いたんだけど、
糸で縫ったりして大事に履いてるんです。

かかと部分は、両足ともに破れてきてる! ソールは丈夫。

服にしろ靴にしろ、モノっていくら気に入ってても、
しばらくしたら必ず飽きてきて、自分の中で風化していくものだと思うんやけど、
その期間を過ぎると、今度はかえって愛おしくなってくる。
だから正直、このスニーカーを気に入っていると言うよりも、
このボロさを気に入っています。
そう思えば、食器とか車とか自転車とか、
割れたり欠けたりしたものの方が愛着が湧いてるなぁ。

「パラディウム」には、「セントジェームス」or「N.ハリウッド」のボーダーTにリーバイス501XXが定番。

このボロボロの「パラディウム」は、ボロボロの服と合わせます。
というか、綺麗な服と合わせるとボロさが本当に目立っちゃって、
ボロボロの服としか合いません(笑)。
でも、ボロボロの服と合わせると、これがめちゃくちゃカッコイイ。
だからコーディネートはいつも、自分で縫ったり叩いたりしてる
セントジェームズのボーダーやリーバイスのXX。
一番好きな春の定番コーディネートですね。
すごくお洒落したいときや、特別なときに無性に履きたくなる一足です。

ボロさが増すほどに大切さも増す一足なので、
ちなみに普段は中国製の復刻版を履いてます(笑)。


高橋正男
ファッションを中心に、雑誌、カタログなどで活躍するフォトグラファー。「永遠の37歳」との言葉も納得のセンス抜群の57歳。趣味は車、バイク、自転車、スキー、スノーボード、低登山などなど、多岐にわたる。現在は、インスタのストーリーズでの物件散歩にご執心。

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MeetsRegional編集室 1989年創刊以来(今年で31年目突入!)、関西の街をフォーカスし続けるリージョナル・マガジン。編集部員をはじめ、誌面に携わるさまざまなスタッフが自分の足で探してきた店や人、モノやコトを、私感たっぷりにご紹介。街や酒場の“ゴキゲン”を言い訳に、どうにも飲める(飲み過ぎる)スタッフ多め。現在、「WE♥酒場」をキャッチフレーズに、酒場にまつわるエトセトラを12カ月連続で特集中。毎月1日発売。

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