安田顕「棺桶に入れてほしい」林遣都と挑む2人芝居、大阪で『死の笛』再演

2026.6.29 21:45

舞台『死の笛』の会見に登場した安田顕(6月29日・大阪市内)

(写真4枚)

「TEAM NACS」のメンバーで、俳優として数々のドラマや舞台で活躍する安田顕が、自らプロデュースした林遣都との2人芝居『死の笛』を、大阪を含む3都市で再演する。

東京公演直前の6月29日、大阪市内で会見をおこない、「いつか死んだときに、この脚本を棺桶に入れてほしい」と語るほど思い入れの強い作品について明かした。

舞台『死の笛』の会見に登場した安田顕(6月29日・大阪市内)

■ 舞台は“戦場の厨房”、敵国同士の男たちの対話劇

2022年放送のドラマ『初恋の悪魔』での共演をきっかけに、林の演技に惚れ込んだ安田が、同ドラマの脚本・坂元裕二、チーフ演出・水田伸生に声をかけ、2024年に実現した本作。

戦場の緩衝地帯となっている厨房を舞台に、奇妙な言葉を交わす敵国同士の男たちの交流を描く。ユーモラスでありながらも謎めいた会話が続く中で、2人の背後に隠された衝撃の真実が浮かび上がっていく。

舞台『死の笛』の会見で思いを語る安田顕(6月29日・大阪市内)
舞台『死の笛』の会見で思いを語る安田顕(6月29日・大阪市内)

安田は「(初演の)大阪公演中から『再演はいつやりましょうかね』と話していたのですが、本当に叶うとは思わなかった」と振り返りつつ、「坂元さんが脚本をブラッシュアップしたんですけど、この2年で何か感じることがあったのか・・・骨となる部分が大きく変わっています」と変化を語った。

さらに、「戦争と平和、生と死といった普遍的なテーマを、声高に提示するのではなく、(お客様に)感じていただける作品。楽しくて敷居の低い舞台です」と、自信をもって勧めた。

舞台『死の笛』の会見で林遣都への熱い思いを語る安田顕(6月29日・大阪市内)

■ 林遣都との2人芝居「アナログの熱量を感じて」

安田が演じる男は、娘を殺した人間を探す復讐心をモチベーションにしているというキャラクター。安田は「設定として『生きがいとは何か?』というのを考える舞台で、僕の役柄は、復讐心を生きがいにして、どこまで生きていけるのか? という。恋心を生きがいにしている林君(の役)との対比となっていて、その2つの苦しみは違うんだろうなという気がします」と自己分析する。

最後に安田は、本作で観客に感じてほしいものとして「熱量」と一言。「生身の人間が目の前で躍動する熱量、そしてその熱量によって思いを届けることができるという、アナログの素晴らしさが演劇の魅力。タイトルは少し縁起が悪いですが、家内安全・商売繁盛を願いながら“(死の)笛”を吹かせていただくので大丈夫です」と観劇を呼びかけた。

『死の笛』は東京・札幌公演を経て、大阪公演は7月24日〜8月2日に「COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール」(大阪市中央区)で上演される。チケットは1万1000円で発売中(一部完売回あり)。

取材・文・写真/吉永美和子

舞台『死の笛』

作・脚本:坂元裕二
演出:水田伸生
出演:安田顕、林遣都

【大阪公演】
日程:2026年7月24日(金)〜8月2日(日)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール(大阪市中央区)
料金:11,000円

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