ドーナツ・ピーナツ、漫才師として堂々と…意識変える出囃子とは

2023.3.18 12:00

お笑いコンビ・ドーナツ・ピーナツ(左からピーナツ、ドーナツ)

(写真6枚)

■ 渋くて同郷出身で、運命じゃないかって(ドーナツ)

瀬戸:いやでも、着実に積み上げてるよ!で、今回は出囃子について聞きたいねんけど、今の出囃子はなんて曲?

ドーナツ:The Roostersさんの『どうしようもない恋の歌』(1980年)です。

瀬戸:2人の出囃子って元々この曲じゃないよね? 最近変えたの?

ピーナツ:そうなんですよ。元々僕ら東京の亀有に住んでいて、そこの商店街に流れていた『葛飾ラプソティ』っていう曲を前の出囃子にしていました。2人とも好きな曲で。

瀬戸:それを今の曲に変えたキッカケはあったん?

ピーナツ:僕らカウス師匠の弟子なんですけど、カウス師匠がこれから広い劇場でどんどん漫才をやるにあたって、今の曲はちょっとちゃうんちゃうか?って言ってくださって。

マンゲキでの2人。ピーナツ(左)の七変化キャラに、ドーナツの息の合った鋭いツッコみが炸裂

ドーナツ:良い曲なんですけど、どっちかと言うとトンチキソングやったんで、ちょっとだけ幼稚っぽく聞こえるというか。堂々とした曲が漫才師としては良いんじゃないかと。

瀬戸:うんうん、なんかポップな感じは分かる。でも、カウス師匠のそんな教えがあったんや!そこまで意識してはんねんなぁ。そもそも、どういった経緯で弟子入りしたん?

ピーナツ:僕ら2人も東京NSC出身で、在学時に師匠にネタ見せさせてもらう機会があって。そのときに「漫才するんやったら大阪やで」って言っていただいて、お話させてもらったんですよ。そこで弟子入りして、大阪でデビューして今に至る感じです。ドーナツ・ピーナツっていう名前もいただきました。

ドーナツ:今、僕らくらいしか漫才師の弟子っていないと思います。

瀬戸:そうやんね! 今の時代でまた珍しい・・・一際目立った経歴やんね。で、カウス師匠がもうちょっとドシッとした楽曲を薦めてきはったんや。

ピーナツ:僕もちょうど出囃子については考えているときで。6年目ぐらいまでは前の曲でも良かったんですけど、7~9年目って劇場のなかでもちょっとお兄さんになって、出囃子が若いかもなとは思っていたんです。今の芸歴にも合う曲をってめちゃくちゃ探したんですけど、こんだけ芸人が世の中溢れてたら、良い曲は取られてるんですよ。

ドーナツ:そんなときに、先輩のニッポンの社長・辻さんが、なんかええ歌あるでって聞かしてくれたのがこの曲。一瞬で渋いしめっちゃ良いってなったんですけど、これといった思い入れがないからなって思ってたんです。で、なんとなくこのバンドを調べたら同郷の「北九州出身」っていうのが分かって。運命じゃないですけど、そんな感じでこの曲になりましたね。

瀬戸:なるほどね。実際に変えたのはいつやったの?

ドーナツ:変えたのは去年で、今で1年経ったくらいですね。

ドーナツ・ピーナツ【よしもと漫才劇場 8周年記念SPネタ】

瀬戸:じゃあカウス師匠の教えがあって、ちょっと違う曲にしようかってなったときに、ニッポンの社長の辻くんの薦めでこの曲になったと。・・・全っ然自分らで動いてないやん(笑)。

ドーナツ:そうなんです!(笑) でも自分らでもむちゃくちゃ探したんですよ!?

瀬戸:今のドーナツ・ピーナツの雰囲気にも、ピタっとハマったってことやもんね。よく辻くんが言うてくれたなぁ!

ピーナツ:本当に悩みすぎてたんで、手を差し伸べる感じで教えてくれました。2人で悩んでいたときに思ったのは、幅が狭すぎるし限界があるというか。僕ら全然ない角度の曲だったんで、自分たちで探し続けていても絶対に見つからなかったと思います。

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本