ちむどんどん第7週・ソーミンチャンプルーVSペペロンチーノ

2022.5.27 08:15

職場のオーナー・大城房子(左、原田美枝子)と対峙する比嘉暢子(黒島結菜)(C)NHK

(写真5枚)

自然豊かな沖縄北部・やんばる地域で生まれ育ったヒロインが、東京で料理人になるため奮闘する姿を描く連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK朝ドラ)。5月28日は「ソーミンチャンプルー VS ペペロンチーノ」と題した第7週(5月23日〜27日放送)を振りかえる。

料理人になるため故郷の沖縄から上京したヒロイン・暢子(黒島結菜)は、東京・銀座のイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」で働くことに。また、神奈川・鶴見の沖縄県人会会長の三郎(片岡鶴太郎)の紹介で、沖縄居酒屋「あまゆ」での下宿も無事に決まる。

新天地での生活に意気込む暢子だが、勤務初日にレストランのオーナー・房子(原田美枝子)から10連勤を言い渡される。絶対にくじけないと誓う暢子だったが、日を重ねるごとに疲弊していく。その様子を案ずる料理長・二ツ橋(高島政伸)は、房子に暢子へ厳しくあたる理由を尋ねると、房子は「因縁があるのよ」と意味深長な言葉を残すのだった。

その頃沖縄では、暢子の姉・良子(川口春奈)が御曹司・金吾(渡辺大知)との見合い話に悩んでいた。家計が苦しい家族のためにはこの上ない縁談ではあるが、友人の博夫(山田裕貴)に想いを抱く良子は返事を保留にする。しかし、博夫の態度ははっきりせず、金吾の執拗な求婚を受け続ける良子は、次第に気持ちが揺れ始めるのだった。

時を同じくして、暢子は商売のために上京してきたという幼馴染の智(前田公輝)と鶴見で再会。盛り上がる智の歓迎会の陰で、暢子はオーナーとうまくいかないうえ、職場にも馴染めず仕事への意欲を見失いかけていた。しかし三郎から父・賢三(大森南朋)の若い頃の話を聞き、再び活力を取り戻す。

ある日、シェフが試作したペペロンチーノにダメ出しをしたオーナー・房子に、これまでの不満をためた暢子が「オーナーは自分で料理をしないくせに偉そうです」と反発。暢子は房子に料理対決を挑むが、勝てば賄い係を担当できるも、負ければクビという背水の陣となってしまう。

試作のためにパスタを茹でる比嘉暢子(黒島結菜)(C)NHK

そして沖縄では、金吾から求婚されている良子が、想いを寄せる博夫に「婚約してもいいのかなと思い始めている」と明かす。良子は続けて「(婚約してしまうなら2人で会うのは)今日で最後、これで終わりでいいんですか」「私はもっと博夫さんと話し合いたいと思ってました」と、はっきり本心を口する。

しかし、博夫はそんな良子を引き留めることなく、「君の決断を尊重し新しい門出を祝福する」と告げるのだった。その言葉を受けて、良子は博夫の想いを断ち切り、御曹司・金吾との結婚を決意。良子にほかに思いを寄せる人物がいることに気付いていた妹の歌子(上白石萌歌)は、ひとりで博夫の名護の勤め先まで会いに行き、「(良子を思っているならば)姉の結婚を止めて欲しい」と伝える。

一方で実家に帰ってきた兄の賢秀(竜星涼)は、良子と歌子が博夫について話す会話に耳をそばだてていた。事情を知った賢秀はこっそりと金吾の父・銀蔵(不破万作)に会い、「良子に付きまとっている男がいて、手切れ金が必要だ」と嘘を吹き込む。

ほどなくして比嘉家にて両家の顔合わせが行われるが、その最中に博夫が現れる。対峙する賢秀に対し博夫は、自身の家系や長男である責務、良子の気持ちを尊重したい思いなどから気持ちを口にできなかったことを打ち明け、良子に結婚を申し込む。良子は博夫の気持ちに応じ、金吾は博夫に良子への思いを託して身を引くこととなる。

そして東京の暢子は、いよいよオーナーの房子を相手に、自身のクビを賭けた料理対決に挑む。勝負に勝つためペペロンチーノの研究に励む暢子は、姉・良子との電話で「ソーミンチャンプルー」の話をするうちにあるアイデアを思いついていた。先攻の暢子は、お題の「ペペロンチーノ」に対し研究の成果をぶつけるが・・・。

本作は、ふるさとの沖縄料理に夢をかけるヒロインと強い絆で結ばれた家族の、沖縄本土復帰からの50年の歩みを描く物語。奮闘する物語。放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の放送を振りかえる。

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