ネタ、コンビ名、そして…M-1王者が大事にする「3人目の相方」

2022.5.30 07:00

お笑いコンビ・ミルクボーイ(左から駒場孝、内海崇)

(写真9枚)

「書き下ろしたくらいハマってた」(駒場)

マンゲキ舞台でのミルクボーイ。出囃子を変えた翌年、『M-1』で史上最高得点を叩き出し優勝した

瀬戸:逆にミルクボーイから見て、気になる出囃子ってある?

駒場:やすともさん(海原やすよ ともこ)、すごないですか? BIGBANGの。

瀬戸:めっちゃ分かる!

駒場:元々違う曲で5年くらい前に変えはったはずやけど、今のが強すぎて出てこないっすよね。BIGBANGがやすともさんに書き下ろしたくらいのハマり方というか・・・あれなんなんですかね?

瀬戸:唯一ちゃう、出囃子が流れた瞬間に手拍子でる漫才師さんって。お客さんも一緒に楽しもうっていう、ほんまにBIGBANG出て来てるやんってくらい盛り上がってるやん。これ、この連載の最終回で言おうと思っててん。

内海:初回で言われてもうてますやん。瀬戸さんの予定ではいろんなマンゲキ芸人の話聞いて、最後の最後は「一番良いのはやすともさん」。・・・いや、すぐ出ますって!

瀬戸:でも、あれ理想やんな! あぁなりたいよね。捌囃子(はけばやし)※も、同じ曲のちょっと後半のメロディーが変わるところを使ってはる。

駒場:いいですねえ、出囃子深いなぁ。

内海:ってかこれ連載ですよね? 次から同じような話になるんとちゃいますか・・・「出囃子すごいなぁ」で終わる。

瀬戸:毎回最後は「結局やすとも姉さん」で終わる、そのパッケージでいかせていただきますので。今決めました。インタビューするコンビの色は前半に出させてもらって、毎回そこに落とし込ませてもらって。「もうええわ」がオチじゃないもんね、やすともさんは捌囃子がオチやもんね・・・。

駒場:またインタビュアーが言うてますわ(笑)。

瀬戸:ごめんごめん、喋ってたら熱くなってまう!(笑)

「インタビュアーなのに喋りすぎですって!」「文字になったら僕らが相槌うってるだけになりますから!」と総ツッコミを喰らい、頭を抱える瀬戸

「出囃子は『3人目の相方』」(内海)

瀬戸:では最後になりましたが、ミルクボーイにとって出囃子とは?

内海:僕は3人目の相方、仲間ですかね。一緒にがんばっていこうっていう。

駒場:僕はボクシングとかでセコンドの人が肩パンパンって叩いてラウンドに送るじゃないですか。あのときの背中押してくれる感じ。逆に言うと鳴ったら出なあかんし。

瀬戸:とりあえず今は変えるつもりはない?

内海:全然ないですね。でも捌囃子もこだわるってなったらまた考えないとあかんですね・・・そうなったら最初から変えるしかないですしね。

瀬戸:出囃子変えたらまた出れるんで、もし出たかったら変えてくださいね。すぐに飛びつくんで。

駒場:師匠とかなったら鼓笛隊ひきつれて生演奏にするかもですね。やすともさんはまだそこまでいってないじゃないですか。なんで、毎回生演奏引き連れてやるようになったらまた言います(笑)。

瀬戸:「生出囃子」が最終形態なんかなぁ、芸人の。

内海:人引き連れて絶対スベれないですけどね(笑)。

最後は3人で撮影!

※捌囃子・・・漫才のあと、芸人が舞台から捌ける際に流れる音楽のこと。

取材/瀬戸洋祐(スマイル)
写真/わたなべよしこ

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