「のめり込むと場面を忘れそう」高橋克実が挑む特殊な役柄とは

俳優の高橋克実(6日・大阪市内)
俳優・段田安則が主役・ウィリーをつとめる舞台『セールスマンの死』。共演の高橋克実&林遣都の取材会が大阪市内でおこなわれ、高橋が一筋縄ではいかない今回の役について語った。
■高橋演じる役柄は「たまにしか出て来ない」
かつて敏腕サラリーマンだったウィリー(段田)が、仕事の行き詰まりや家族との関係に悩んだあげく、悲劇的な選択をする様を描き出す人間ドラマ。高橋が演じるベンはウィリーの兄だが、現実には現れず、ウィリーの幻想のなかだけに登場するという、特殊な役柄だ。
「たまにしか出て来ないから楽に見えるんですけど、エンジンがかかってる所にポーンと入っていくのは、なかなか大変。しかも立ち位置が客観的な所にいるから、ついつい(舞台を)お客さんの視点で観てしまったりするので、のめり込むと場面を忘れそうになります(笑)」と、演じる苦労を明かした。
■海外の演出家と初タッグ、裏話も・・・?
演出を手掛けたのは、イギリスの演劇界で活躍するショーン・ホームズ。高橋は海外の演出家と組むのは初めてだったが、「とにかく明るくてエネルギーが充満している人なので、いい空気感のある稽古場でした」と振り返る。

「ショーンからは『どんな役の人も、それぞれなにかをセールスしている。ベンはなにを売っているのか?』と言われて、それを考えて取り組んできました。また『ベンはウィリーなんです』とも言われたので、(段田さんの)鏡のつもりでやっています。ベンとは脳天気な所が、自分に近いかもしれませんね(笑)」と、演出家を通じて作り上げたベン像を語った。
そうして完成した世界は、高橋自身「演じながら震える部分がある」と言うほど素晴らしいものに。しかし本番直前まで、粘り強く試行錯誤を繰り返すホームズに、困らされた場面もあったとか。
「場当たり(※本番と同じ状況で行う稽古)でもどんどん(演出を)変えるんです。僕はカバンと傘を持って出てるんですけど、一度『カバンを持たないでやってみよう』と言われて。そうしたらものすごく体のバランスが悪くなって、台詞をとちるとちる(笑)。もう大変でした、あれは」と、当時の状況をひょうひょうと語り、会場は笑いに包まれた。
舞台『セールスマンの死』は、ほかに林遣都、鈴木保奈美、福士誠治などが出演。5月19日~22日に「兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール」で開催される。チケットは1万1500円で、現在発売中。
取材・文/吉永美和子
パルコプロデュース2022『セールスマンの死』
兵庫公演
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール(兵庫県西宮市高松町2-22)
期間:5/19(木)〜5/22(日)
料金:1万1500円(全席指定)
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.10.31 11:00 -
ミーツ御用達の7店舗で、期間限定の酒祭サーキット[PR]
NEW 2025.10.31 09:00 -
「人生最高の一杯」のため、小浜島に飲みに行ってきた[PR]
NEW 2025.10.30 20:00 -
神戸クリスマスケーキまとめ2025年、百貨店から高級ホテルまで
2025.10.29 12:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.10.28 12:00 -
京都クリスマスケーキまとめ2025年、百貨店から高級ホテルまで
2025.10.28 11:00 -
大阪クリスマスケーキ2025年、高級ホテルから百貨店まで
2025.10.28 10:00 -
活気と人情に満ちた、OMOろい旅 in 東京・大塚[PR]
2025.10.25 09:00 -
未来の「新大阪駅」南エリアを2日間限定で体験![PR]
2025.10.24 16:00 -
BBQなどの体験が、最大56%オフ!?大東市[PR]
2025.10.24 08:30 -
Osaka Pointでおいしくたのしく大阪めぐり[PR]
2025.10.23 16:00 -
華やかスイーツ!神戸のいちごビュッフェまとめ・2026年版
2025.10.20 14:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2026年版
2025.10.20 11:00 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
2025.10.16 10:00 -
京都「オーバーツーリズムって何?」#空いてる国宝萬福寺[PR]
2025.10.15 18:15 -
【大阪・関西万博2025】半年間ありがとう!地元編集部が取材した人気グルメから穴場スポットまとめ
2025.10.13 11:00 -
淡路島の「日本酒」に注目!秋の旬と味わう旅へ[PR]
2025.10.10 17:00 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.10.8 11:00 -
港町の心地よさに浸る、OMOろい旅 in 函館[PR]
2025.10.7 16:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.10.1 08:30 -
なぜこんなに「宇治抹茶」が世界的に人気なのか?[PR]
2025.9.30 08:00


トップ
おすすめ情報投稿
Lmaga.jpとは
ニュース
まとめ
コラム
ボイス
占い
プレゼント
エリア








人気記事ランキング




写真ランキング





ピックアップ







エルマガジン社の本

