高石あかり、女優としての展望を語る「奇跡の1枚を超える」

2021.7.24 18:45

『ベイビーわるきゅーれ』で映画初主演を果たした高石あかり

(写真9枚)

「『まだ女優になれてない』って気がラクになった」

──グループでの経験が演技に活かされていたんですね。グループ時代といえば、2017年にはパフォーマンス中の写真が「奇跡の1枚」として取り上げられ、大きな話題となっていました。

はい、あのときはびっくりしました。その日、朝起きると、両親から「すごいことになってるよ」と連絡が来たんです。最初は何も分かっていなかったんですが、ツイッターを開くとフォロワーがどんどん増えていくのが見えて、あまりの増え方に「どうなっちゃうんだろう」とちょっと怖くなったりして(笑)。でもはじめて街中で「奇跡の1枚の方ですよね」って声をかけていただいたり、うれしいこともたくさんありました。

──「究極の笑顔」や「天使すぎる」といった賞賛の声も多かったですよね。

「盛りすぎや!」って思いました(笑)。自分のイメージと、記事に書かれている言葉を見てギャップに驚いたり。それと「あの写真が最高潮だった」と思われたくないなぁ、とも感じました。ネガティブな意味じゃなく「あの写真を超えるぞ!」という励みになったんです。

自身が演じる役との共通点については、「仕事とプライベート、無意識にオン・オフを切り替えるところが、似ていると思います」と語った高石

──やはり「奇跡の1枚」は高石さんのキャリアでもターニングポイントとなる出来事だったんですね。その後女優に転向すると発表されましたが、女優としての活動はグループ時代からされていましたよね。正式に発表したことで、心境に変化はあったのでしょうか。

女優になるという表明をさせていただいたものの、正直はっきりとした実感はわかなくて。肩書として「女優・高石あかり」とあるのに、それでもどこかで「女優になりたい」と思い続けているんです。「今の私って、自分が思う女優になれているのかな」と考えたとき、私が夢見た「女優」はもっともっと高みにいる人だし、ギャップを感じました。

──なるほど。

そんなとき、尾野真千子さんのインタビューを拝見したんです。そのなかで尾野さんが「女優になりたい」と発言されていたのに、「こんな偉大な方でさえそう思うんだ!」って衝撃を受けました。「私はまだ女優になれてないんだな」って気がラクになったんです。今がゴールじゃなくて、これからどんどん高い場所を目指せるんだって。

──しっかりとした女優像をお持ちなんですね。具体的に目標とする女優の方はいらっしゃいますか。

宮崎あおいさんの生々しくも繊細なお芝居に憧れていて。今後女優のお仕事をさせてもらうなかで、宮崎さんのような「人間」を出すお芝居もできたらなって思います。

──これから、女優としてどんどん活躍の幅を広げていくと思うのですが、今後挑戦してきたいことを教えてください!

今回アクションシーンがすごく楽しくて! また殺し屋役やアクションをやってみたいです。今回はガンアクションが主だったので、もっと体術を使ったアクションにもチャレンジしてみたいですね。

映画『ベイビーわるきゅーれ』は、社会不適合者の元女子高生・ちさと(高石)、まひろ(伊澤彩織)の殺し屋コンビが、社会に馴染もうと一生懸命努力する異色の「明るい殺し屋」による青春映画。7月30日より全国の劇場で順次公開予定。

8月20からは「なんばパークスシネマ」(大阪市浪速区)、「シネ・リーブル梅田」(大阪市北区)、「神戸国際松竹」(神戸市中央区)、8月27日より「京都みなみ会館」(京都市南区)にて公開。

※高石あかりの「高」ははしごだか

映画『ベイビーわるきゅーれ』

2021年7月30日(金)公開
監督:阪元裕吾
出演:高石あかり、伊澤彩織 ほか
配給:渋谷プロダクション

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