見取り図「場所は関係なく、僕らは『吉本芸人』」

2021.4.7 20:15

2020年の『M-1グランプリ』で3位となり、着実に実力を付けるお笑いコンビ・見取り図(左から盛山晋太郎、リリー)

(写真7枚)

3年連続『M-1グランプリ』出場、2月に放送された『相席食堂ゴールデンSP』(ABCテレビ)ではロケ中に変えた髪型「コーンロウ」がツイッターのトレンド入りを果たすなど、今や一挙手一投足が注目される売れっ子になったお笑いコンビ「見取り図」。

この春からは昼の生放送番組でのMC、全国ネットのレギュラーに抜擢されるなど、その活躍は加速し続けている。この状況を本人たちはどのようにとらえているのか。気になる東京進出についても訊いた。

取材・文/田辺ユウキ 写真/南平泰秀

盛山「お笑いも新時代ですよ」

──テレビ、ラジオへの出演ほか、YouTubeチャンネルやTwitterなどのSNS媒体、さまざまなコンテンツを連日のように更新していらっしゃいますね。これだけ忙しいなか、スケジュール調整も大変でしょうし、何よりそこまでやれるモチベーションがすごい。

盛山:YouTubeはやっているうちにいつかモチベーションが下がると思ったんです。だから「2021年は150本の動画をアップする」と宣言して、そのモチベーションで続けています。・・・でもこの前計算してみたんですけど、今年150本は90パーセント無理です(笑)。

リリー:でも、もっといろいろやっているヤツもいっぱいいますよね。僕らはまだ少ない方じゃないかな。だから「もっと、たくさんやらんといけん」と思っています。今って、TikTokが一番影響力があるんやろ?芸人だとアインシュタインさんもやってるし。

盛山:うん、言われてるよな。でもコメント欄がサンパウロ(犯罪率が世界有数と言われているブラジルの都市)くらい治安悪いと聞いてたんで、先頭たって(TikTokをすることについて)反対してたんです。でも歌手の瑛人さんもそうだし、TikTokから売れていくことがたくさんあるじゃないですか。だから影響力ではYouTubeを超えてくるんじゃないかな。

リリー:TikTokで漫才をやって、それでハネてから芸人になるヤツも出てきそうやもんな。

盛山:あ、今のNSCの生徒ですでにおるみたいやねん。名前は忘れたけど、世界中からフォロワーがおるヤツがいて。あと、YouTubeですでに登録者数10万人ってヤツもいるし。だからお笑いも新時代なんですよ。僕たちも、TikTokをやる日がくるかもしれないです。ちなみに自分のTikTokには、やたらエッチなコの動画ばかり流れてくるんですけど、あれって僕がそういうのばかり見ているから、AI機能で勝手に判別して上がってくるんですね。

──そうだと思います(笑)。

インタビュー中、盛山の発言に爆笑するリリー

盛山「リリーは僕を馬車馬のように扱う。痛みと共に生きています」

──そういえばラジオで盛山さんがリリーさんに、「これからは質の悪い女遊びはやめろ」などと注意していらっしゃいましたね。逆にリリーさんは、盛山さんに言いたいことってありますか。

リリー:最近、モリシがちょっと高めのところから落ちてケガをしたんです。だから「落ちるのをやめてくれ」と(笑)。仕事に影響が出ちゃうんで。

盛山:それは相方に限った話ちゃうやろ、人全般に言えることやろ(笑)。でも実際に、僕はいつも痛みを背負って生きてるんです。今は靭帯を痛めてて、スロイジ(『2時45分からはスローでイージーなルーティーンで』)の初回放送のときも「運動してください」と言われたけど無理で、ふざけるしかなかった。歯も虫歯で頭痛持ち、目も痛い。『北斗の拳』のケンシロウと一緒で、痛みと共に生きているんです。

──盛山さんからリリーさんに、あらためてお願いしたいことはありますか。

盛山:こいつ、僕ひとりに仕事をさせようとするんですよ。

リリー:いやいや、それはちゃうねん(笑)。マネージャーから「モリシがひとりでやれそうやったら、行ってもらって」って言われるから、向こうの要望やねん。嫌やったら断ったらええやん。

盛山:それがおかしいやろ(笑)。僕、ホンマは打ち合わせも苦手なんです。そういうのもリリーはすべて僕にやらせてくる。上の人との付き合いとかあるじゃないですか。飲みの席とか。全部、僕がやるんですよ。馬車馬のように扱われています。そんで自分は家でゆっくりと、知らんオネーチャンとエエことしてるんですわ。馬車馬にしないで、と言いたいです。

──馬車馬のように働いていらっしゃるからだと思いますが、先日、盛山さんはnoteに「大阪に帰ってきて、30分だけ家に帰ることができてホッとした」と書いていましたね。

盛山:僕の「ホテル暮らしシリーズ」の話ですね。あのときは本当に忙しくて、東京のホテルに5連泊して、合間に大阪に帰って。自分の時間はホンマに30分くらいしかなかったですね。マネージャーが東京の現場に来れないときがあって、事前に時間と住所を渡されて、何の仕事かわからんけどスタッフさんに説明されて、終わったら次に送り出されるんです。

リリー:僕は、ホテル暮らしにはだんだん慣れてきました。最初のころは精神的にしんどいところもあったんですけど、今は前よりリセット出来るようになったというか、だいぶ楽。だからどんな場所でも落ち着いて仕事ができるようになりましたね。

全国ネットの番組出演も増えた2人。今回はMCを務める『2時45分からはスローでイージーなルーティーンで』(カンテレ)の初回収録後、分刻みのスケジュールのなかでのインタビューとなった
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