ＯｓａｋａＭｅｔｒｏ御堂筋線の沿線に、室内型カード式納骨堂「宝蔵寺 大阪御廟」（大阪市淀川区）が３月１日にオープン。近年大きく変化してきたという墓参り需要について話を訊いた。

運営会社「ヤシロ」の八城正明代表取締役によると、「家族がバラバラに住んでいたり、引き継ぐ子どもがいなかったり、遠方にあるといった理由で墓地を持たない人が多くなっています」と説明。

実際に問い合わせがあったうち３割を占める７０代にアンケートを取ると、運転免許返納などの事情で遠くのお墓に行けない、手入れができないなど、さまざまな悩みを抱えているという。

またここでは、一般的な霊園に比べて４０代・５０代の問い合わせも多く、遠方のお墓を「墓じまい」して参りやすい便利なお墓を求めたり、子どもたちに負担をかけないよう「お墓の生前準備」を検討する傾向が多くあったのだとか。

そんななか、ＪＲ新大阪駅からひと駅という好立地で、お盆や真冬でもエアコンの効いた空間でお墓参りができる同納骨堂。八城代表は、「手軽にお墓参りをしていただける、都心のニーズに応える墓地」と、すでに約１４０件の契約が決まっており、その注目度が伺える。

さらに、「今回、堂内墓地（納骨堂）の存在を知って、逆に霊園の墓地を求められる方もいらっしゃり、相乗効果を生んでいます。これからも、それぞれのご家庭のニーズにしっかり応えていきたい」と語った。

場所は御堂筋線・西中島南方駅から徒歩３分。収容できる区画数は６０００区画で、利用は永代供養料込６０万円～、年間護持料（管理費）１万２０００円。

取材・文・写真／岡田由佳子