「鉄道」をキーワードに展開するアート
2015.11.16 20:14

京阪電車「なにわ橋駅」構内にある「アートエリアB1」では、2010年から『鉄道芸術祭』を開催。鉄道とアートを繋げたユニークな企画として評価を受けています。5回目となる今年は、写真家のホンマタカシをプロデューサーに迎えました。

ホンマタカシ《カメラオブスキュラスタディーズ》 2015年
ホンマタカシ《カメラオブスキュラスタディーズ》 2015年画像一覧

展覧会の冒頭を飾るのは、ホンマタカシ制作のイントロダクションです。これは、リュミエール兄弟、小津安二郎、ヴィム・ベンダースの映画から鉄道の場面をミックスしたもので、3者へのオマージュとなっています。続いて、京阪電車の車両を等倍で再現した木製構築物の中へ。ここでは彼がカメラオブスキュラ(カメラの語源となった光学装置)で撮影した京阪沿線のピンホール写真を展示し、蓮沼執太(音楽家)が京阪沿線で録音した音源から制作した音の作品を発表しています。

マティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフ《蛍光オレンジの牛》 2005年 6分30秒
マティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフ《蛍光オレンジの牛》 2005年 6分30秒画像一覧

その後は、ホンマタカシとマティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフ(アーティスト)の映像作品、NAZE(アーティスト)のジャンク感あふれる鉄道ジオラマ&ドローイング、小山友也(アーティスト)によるヘッドフォンやイヤホンの音漏れに着目した映像作品などが続き、黒田益朗(グラフィックデザイナー)による京阪沿線の「宿り木」の調査と、PUGMENT(ファッションブランド)が電車で居眠りする人をテーマに制作したインスタレーションでフィニッシュ。ぐるりと会場を1周して冒頭部分に戻る構成です。

毎回独創的な企画で驚かせてくれる『鉄道芸術祭』ですが、今回もバラエティに富む仕上がりで、観客に新鮮な驚きと発見を与えてくれます。

※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて

撮影・文/小吹隆文(美術ライター)

『鉄道芸術祭 vol.5 ホンマタカシプロデュース もうひとつの電車〜alternative train〜』

期間:2015年10月24日(土)〜12月26日(土)
時間:12:00〜19:00(12/13〜25は〜21:00) 月曜休 ※11/23開館、11/24休館
会場:アートエリアB1(大阪市北区中之島1-1-1 京阪電車なにわ橋駅B1)
料金:入場無料 ※一部有料イベントあり
電話:06-6226-4006(12:00〜19:00)
URL:http://artarea-b1.jp

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