「鉄道」をキーワードに展開するアート

ホンマタカシ《カメラオブスキュラスタディーズ》 2015年
京阪電車「なにわ橋駅」構内にある「アートエリアB1」では、2010年から『鉄道芸術祭』を開催。鉄道とアートを繋げたユニークな企画として評価を受けています。5回目となる今年は、写真家のホンマタカシをプロデューサーに迎えました。
展覧会の冒頭を飾るのは、ホンマタカシ制作のイントロダクションです。これは、リュミエール兄弟、小津安二郎、ヴィム・ベンダースの映画から鉄道の場面をミックスしたもので、3者へのオマージュとなっています。続いて、京阪電車の車両を等倍で再現した木製構築物の中へ。ここでは彼がカメラオブスキュラ(カメラの語源となった光学装置)で撮影した京阪沿線のピンホール写真を展示し、蓮沼執太(音楽家)が京阪沿線で録音した音源から制作した音の作品を発表しています。

その後は、ホンマタカシとマティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフ(アーティスト)の映像作品、NAZE(アーティスト)のジャンク感あふれる鉄道ジオラマ&ドローイング、小山友也(アーティスト)によるヘッドフォンやイヤホンの音漏れに着目した映像作品などが続き、黒田益朗(グラフィックデザイナー)による京阪沿線の「宿り木」の調査と、PUGMENT(ファッションブランド)が電車で居眠りする人をテーマに制作したインスタレーションでフィニッシュ。ぐるりと会場を1周して冒頭部分に戻る構成です。
毎回独創的な企画で驚かせてくれる『鉄道芸術祭』ですが、今回もバラエティに富む仕上がりで、観客に新鮮な驚きと発見を与えてくれます。
※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて
撮影・文/小吹隆文(美術ライター)
『鉄道芸術祭 vol.5 ホンマタカシプロデュース もうひとつの電車〜alternative train〜』
期間:2015年10月24日(土)〜12月26日(土)
時間:12:00〜19:00(12/13〜25は〜21:00) 月曜休 ※11/23開館、11/24休館
会場:アートエリアB1(大阪市北区中之島1-1-1 京阪電車なにわ橋駅B1)
料金:入場無料 ※一部有料イベントあり
電話:06-6226-4006(12:00〜19:00)
関連記事
あなたにオススメ
人気記事ランキング
写真ランキング
コラボPR
-
華やかスイーツ!関西のいちごブッフェまとめ・2023年版
NEW 17時間前 -
ホテルで贅沢に…大阪アフタヌーンティー2023年最新版
NEW 19時間前 -
京都のホテルで楽しむ、アフタヌーンティー2023年最新版
NEW 21時間前 -
こんなんあるって知ってた?神戸の里山サイクリング[PR]
2023.3.24 07:00 -
SNSで反響大、まるでチューリップな傘が可愛すぎ[PR]
2023.3.22 07:00 -
淡路島の観光&おでかけ&グルメスポット、2023年最新版
2023.3.20 06:00 -
奈良のホテルで贅沢に、アフタヌーンティー2023年最新版
2023.3.10 14:00 -
関西で楽しむ、桜の名所
2023.3.10 13:00 -
和歌山で楽しむ、桜の名所
2023.3.10 11:00 -
ホテルで甘いものを満喫、関西スイーツブッフェ・リスト
2023.3.8 12:00 -
爆売れ「レモンサワー」に弟誕生、その名もタコハイ[PR]
2023.3.7 18:30 -
「ヘソ天」姿の約6メートルの巨大バルーン登場 [PR]
2023.3.7 12:49 -
京都のおすすめ観光&グルメ&イベント…2023最新版
2023.3.3 22:00 -
大阪から行く、朝ドラのモデル生んだ高知・越知町旅[PR]
2023.3.3 07:00 -
エリア別にガイド!雑誌ミーツの特別編集「梅田ブック」[PR]
2023.3.1 09:00 -
大阪・中之島のフェスティバルプラザで晩ご飯。[PR]
2023.3.1 07:15 -
「週末のごほうび」は頑張った自分にプレモルで乾杯[PR]
2023.2.28 17:00 -
関西で楽しい、いちご狩り2023【大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山】
2023.2.8 14:00 -
ひと足早い春、関西の「梅の名所」12選
2023.1.28 07:00 -
京都の温泉まとめ2022年最新版、日帰りや温泉スタンドも
2022.11.30 07:00 -
金融ライターが徹底調査、「吸わんトクがん保険」の魅力とは
2022.10.20 17:05