人気の「動くアート」、大阪で初開催

2015.12.11 23:13

歩くと光と音の小道があらわれる坪倉輝明《七色小道》

(写真6枚)

全国で140万人以上動員した『光のワンダーランド 魔法の美術館』が12月12日から初めて大阪で開催される。前日に行われた記者内覧会では、招待された親子20組が現代ならではのアートを楽しんだ。

動いたり、触ったりすると”アート”が始まる体験型企画展で並んでいるのは、研究者・プログラマー・エンジニアらが最新技術を駆使した作品。「子どもの頃から大好きなゲームやファンタジーでの世界を、現実でも体験したかったんです。子どもたちには、魔法気分を味わってもらえれば。作品《バーテクシード》は平面的だけでなく立体物も生かし、デジタルと現実の世界をできるだけ曖昧にしたいと考案した作品」と語った坪倉輝明さんは、《七色小道》、《つくもがみ》と同展で一番多くの作品を発表している。

的場やすし/山野真吾/徳井太郎《SplashDisplay》
的場やすし/山野真吾/徳井太郎《SplashDisplay》

「通常の液晶ディスプレーは平面で堅いもの。でも、もっと立体的な表現ができないかと考え、爆発するような映像に合わせて研究しました」と、電気通信大学情報メディアシステム学博士課程に在籍中の的場やすしさんが手掛けたのは、スポンジを放り込むと、それに反応して発泡ビーズが噴水のように吹き上がる《SplashDisplay》。もともとコンピューターディスプレーの未来形を目指したもので、ヨーロッパで最大の学会『ラヴァル ヴァーチャル2012』で賞を受賞している。

会場では招待された子どもたちは興味津々、遊んでいる姿はまるで遊園地のよう。そして、大人たちはカメラを手にその姿を撮影しつつも参加せずにはいられない様子。大人も子どもも、どんな反応が起こるのか、思わず遊ばずにはいられない”アート展”だ。

『光のワンダーランド 魔法の美術館』

期間:2015年12月12日(土)〜2016年1月27日(木) ※12/31・1/1休
時間:10:00〜20:00、月・土・日・祝は〜18:00(共に入場は閉館30分前)
場所:あべのハルカス美術館
料金:一般1,200円、大学・高校生800円、中・小学生500円
電話:06-4399-9050

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