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「犬のみんな気をつけて!年末はお風呂に入れられる」犬仲間に向けたメッセージに「時すでに遅かったッス!」

2022年1月6日 10:00 AM

カテゴリ:動物

「犬の みんな 気をつけて! 年末 僕らは お風呂に 入れられる! 」というつぶやきと共に、昨年末の12月29日に1枚の写真をツイッターに投稿した、雑種犬はいいぞ すべての犬はいいぞさん(@NINI50988934)。

そこに写っていたのは、お風呂でシャンプーをされている最中の雑種の保護犬、たろちゃんの姿。多くの犬たちと同じように、たろちゃんもやっぱりお風呂は苦手。「足が濡れるのも嫌なようで、雨あがりの散歩も水溜まりを慎重に避けます」と、雑種犬はいいぞ すべての犬はいいぞさん。

つまり今回の投稿は、”新年をさっぱりとした気分で迎えたい”という人間の都合により、年末はお風呂に入れられてしまう犬たちに向けた、たろちゃんからのメッセージなのだそうです。

しかし時すでに遅し…。「時すでに遅かったッス!」「兄貴、もう少し早く教えて欲しかったッス」「今しがた入れられたわよ!冗談じゃないわよぅ!」と、洗われてしまった犬たちの写真と共に、その心の声を代弁したリプライが殺到しました。

「僕はもう諦めの境地に達したよ」
「ねんまつは くさくなくても あらわれる」
「洗われた上にカットされます!みんな、気をつけて!!」

また、「ねこも きをつけて!」「うさぎもですw」と、さまざまなもふもふたちの心の声を代弁したリプライも。「フフフ気をつけてもムダなのさ」「今年の汚れは今年のうちに」と、犬飼いさんたちの本音も寄せられていた、たろちゃんからのメッセージについて、飼い主さんにお話を伺いました。

もと保護犬のたろちゃん。普段はこんなにキリッとしたもふもふくんです(提供:雑種犬はいいぞ すべての犬はいいぞさん)

ーーたろちゃんもやはりお風呂は苦手なのですか?

「苦手です。なるべく犬にとってストレスのない生活を送らせたいと思うので、お風呂の回数は最低限になるようにと考えています。バズってしまった後で恐縮なのですが、今回投稿した写真は半年位前に撮影したもので、実は尻尾は上がっていたので、おびえているわけではなくて、まばたきした瞬間だったと思います」

「犬のみんな気をつけて!年末 僕らはお風呂に入れられる!」(提供:雑種犬はいいぞ すべての犬はいいぞさん)

ーー本当におびえているときの犬の尻尾は下がり、両足の間に入ってますもんね。リプ欄には「年末に洗われてしまった犬たち」の写真も多数寄せられていましたね。

「ツリーにつなげて、『写真見せてください』と書いたらお風呂写真がたくさん寄せられて、犬たちに申し訳ないことをしたなあと思っています。普段の姿の写真を想像していたので…。Twitterの楽しい遊びとしてあの写真を投稿しましたが、一方でお風呂が犬の体に必要なことなのかを慎重に考えています。

お風呂が嫌いということは、犬にとっては大きなストレスだと思うんです。嫌がるのは体調不良を隠しているからではないか?などを考える冷静さも持ちたいと思っています。私たちの年末の都合よりも、犬の気持ちを優先したいですよね…」

「なでなでしてもいい?」と聞きたくなる可愛い後頭部♡(提供:雑種犬はいいぞ すべての犬はいいぞさん)

ーー確かに…。たろちゃんは保健所からレスキューされた保護犬なのだとか。

「たろがうちに来て、2年と4カ月になります。生後半年の間は野良犬で、うちに来た当初はかなりおびえていたように思います。犬を迎える前は、ダメなことをしたら叱るものだと思っていましたが、目の前にいる怖がりの犬を、とても叱ることはできませんでした。叱って精神的に追いつめてしまうより、そもそもダメなことが起こらないように、おもちゃになりそうな物は片づけたり、トイレに行きたそうなタイミングで庭に出たり。人間の都合に合わせるのではなく、犬と人間がちょうど良く過ごせる妥協点を探すような日々だったと思います」

飼い主さんの「お雑煮」をチェック!(提供:雑種犬はいいぞ すべての犬はいいぞさん)
たろちゃんは自分のごはんをもぐもぐ(提供:雑種犬はいいぞ すべての犬はいいぞさん)


ーー人間側の意識を変えることが大事なんですね。ところで、お風呂の後のたろちゃんの様子は…?

「緊張から解放されてドタバタ走り回ったりします。最近はお風呂の経験値を積んで、お風呂がどういうものかを理解し、体を洗えばちゃんと終わるし、お風呂の後にはごほうびが待っているとわかっているようです。おかげでこの年末のお風呂はずいぶん落ち着いていて、今まででいちばん怖がりませんでした。ごほうびは、味付けなしのゆでた鶏胸肉で、特別なおやつです。とても喜んで食べていました」

たろちゃんの瞳から飼い主さんへの信頼が伝わってきます(提供:雑種犬はいいぞ すべての犬はいいぞさん)


 ◇ ◇

現在、2歳10カ月になる保護犬の男の子、たろちゃん。飼い主さんは子どもの頃から生き物が好きで、思春期の頃に友達になった野良犬を殺処分から救えなかったことを、今でも悔やんでいるそうです。その後、大人になった飼い主さんは犬に関する日本の現状を知り、レスキューされたたろちゃんの里親になることを決めました。

「犬の行動やボディランゲージに関する知識も増えました。まだ始めたばかりですが、私がたろの意思を尊重したいと思っていることが、たろに伝わり始めてるのではと感じます。今日は散歩に行く時間にオスワリをして鼻を鳴らし、早く行こうとアピールしていました。おびえて部屋のすみっこにいた元・野良犬でも、ちゃんと信頼関係を築いて意思疎通ができるようになったことをとても嬉しく思います」(たろちゃんの飼い主、ニニコさん)

多くの犬たちが苦手な「お風呂」。実は人間にとっても、自宅のお風呂に嫌がる犬たちを入れ、もふもふを乾かすのは大仕事!しかし、昔は当たり前だった外飼いではなく、犬が家のなかで暮らすのが常識となった現代では、排泄や散歩などで汚れた皮毛を清潔に保つために「お風呂」は欠かせません。

お風呂に入れられる犬たちも、なるべく犬たちに負担をかけないようがんばる飼い主さんたちも、みんなお疲れ様です!

■たろちゃんのYouTubeチャンネル「保護犬たろ」

こんないい笑顔を見せてくれるようになったもと保護犬、たろちゃん(提供:雑種犬はいいぞ すべての犬はいいぞさん)

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