ダイナミックな漁師の世界に感動、淡路島の漁業見学ツアー [PR]

2024.5.10 09:00

淡路島「定置網漁」の漁業見学プライベートツアー

(写真9枚)

瀬戸内海に浮かぶ最大の島で、海と山に囲まれた豊かな自然の兵庫・淡路島は、まさに島全体がフィールドアトラクション。タマネギや淡路島なるとオレンジの収穫体験や大海原での船釣り体験、ガイドと巡るプライベートクルーズなど、淡路島ならではの「体験プラン」がたっぷり。今回はそのひとつ、『漁業見学プライベートツアー』をご紹介!

◆『漁業見学プライベートツアー』とは?

淡路島の南端、南あわじ市の「灘漁港」(南あわじ市灘)。そこに集う漁師さんのなかで、海中に設置した「定置網」での漁を間近で見ることができる、というのがこのツアーのコンセプト。魚釣り体験、というより、工場見学・漁業バージョンといった方がピンとくるかも。2022年に実験的にスタートして以降、観光客や淡路島への移住希望者など、多くの人が漁師さんの仕事ぶりを体感してきた。

漁業見学ツアーを主催する「南淡鮮魚」代表の西野さん

海面に等間隔で「ブイ」が並ぶ光景は見たことがあっても、全長200m以上の巨大な網を使う「定置網漁」を至近距離で見ることは少ないかもしれない。漁船で近づくと、海中に広がる巨大な飛行機のような形の定置網がなんとなく把握でき、その圧巻のサイズ感にまずはビックリ。魚が住む海の広さや深さをよりリアルに感じさせてくれます。

水面に浮かぶブイの下に「定置網」が張られている

◆「定置網漁」ではどんな魚が獲れる?

船釣りや磯釣りなどは場所や仕掛けによって狙う魚種が決まっているが、巨大な網で海中を一網打尽にする定置網漁では多種多様な魚がかかるという。ハマチやメジロ、ブリ、アジ、サバといった青物から、マダイやチダイといったタイの仲間、カワハギやウマヅラ、コウイカ、ヒラメ、フグなどなど。さらに季節や天候によっても変わるため、漁師さんも網を上げるまでなにが獲れるか分からない、んだとか。

網のなかに魚はいるものの、なにが獲れるかは後のお楽しみ

さらに、魚だけが網にかかるというわけではなく、「オサガメやアカウミガメがかかることもあります。ウミガメを逃すために網に穴を開けることを考えたり、試行錯誤してます」と、このツアーを実施する「南淡鮮魚」代表の西野さん。ときにはシュモクザメ(別名:ハンマーヘッドシャーク)がかかることもあるというからビックリ。ちなみに、漁業権の関係から直接魚には触れないのであしからず。

◆海と一体化、驚くほどの躍動感を眼前で。

あいにくの雨模様に開催を危ぶむ取材クルーの心配もなんのその、到着するなり「今は『べたなぎ』だから全然問題ない」と西野さん。潮の速さによっては漁ができないため、とにかく「雨より、風と波を注意する」とのこと。漁船に乗って出港し、数分後に定置網に到着。手を伸ばせば海面に届くほど、海までの距離が近い! まるで海と一体化するような、これはクルージングにもないレア体験。

仕掛けた「定置網」を引き上げる西野さん

そして、海面まで引き上げられた網を覗くと、いろんな魚がびっしり! 特に目を引くのが、緑がかった青と白のツートンカラーの光沢が美しいハマチ。生け簀を泳ぐ鮮魚の100倍くらい元気で、ピチピチという言葉では表現できない生命力と躍動感は、今にも網を破りそうなほど。西野さんは「天気が良くないから少ないね。多い日ならひとつの網で500匹くらい」と笑う。

今にも網から飛び出すほどの勢い、魚の生命力に驚かされる

◆漁師の想い「淡路島を知ってもらえたら」

網にかかった魚を水槽に移しつつ、「この魚は●●と言って・・・」「エア抜きが必要な魚は・・・」など、魚にまつわるエトセトラについて教えてくれた西野さん。荒々しい漁師のイメージとはほど遠い、丁寧な口調でいろいろ教えてくれる西野さんは、「このツアーで漁師の仕事を見てもらうことで、淡路島ってこんなところ、と知ってもらえたら」と言う。漁師という立場から、島全体のことを考えているのだ。

西野さんが手にしているのは、獲れたばかりのハマチ

また「生の魚を見るという楽しさや感動はもちろん、自分たちが普段食べている魚がどうやって獲られているのかも知ってもらえれば」と呼びかけるとともに、「このツアーが観光漁業として成り立てば漁師も活性化する。これからは若い人にも入ってきてもらいたい」と地域の未来も見据える。

◆体験後は、水揚げされた魚も購入OK!

胡椒のような斑点があるコショウダイ、刺身でも焼き魚でもおいしい

水揚げされた魚は購入も可能。「普通は港から市場、鮮魚店を経由して食卓に並ぶので、みなさんが食べるときには少なくとも水揚げから24時間は経ってます。でも、この魚なら水揚げからわずか数時間。文字通り、新鮮です」と西野さん。ちなみに「値段は時価」(西野さん)と聞いてそのフレーズに身構えるものの、卸値のため市場価格の半値程度なのでご安心を。

漁業だけでなく、淡路島全体のことを想う西野さん

「自分たちが獲っている魚がおいしいというのは自信があります。ですが、ここで食べてもらうのが一番おいしい。いずれは、水揚げした魚をここで捌いて食べてもらったり、料理人を呼んで調理してもらったり、そんなことができれば。食育的にも、子どもたちにたくさん経験してもらえれば」と想いは尽きない西野さん。学びやお土産もたっぷりの体験型ツアーにぜひ。

『漁業見学プライベートツアー』
料金:

料金:1人5900円〜1万3500円(2名以上、小学生以上)
※1日1グループ限定
※ガイド料・乗船料・ライフジャケット込み
※小学生は1人につき保護者1人以上が要同伴

取材・文/上地智 写真/本郷淳三
提供/淡路島観光協会

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