「トラウマに」美人妻の“斬首シーン”に震撼…トータス松本は“人でなしルート”爆走【豊臣兄弟】

2時間前

『豊臣兄弟!』第24回より。有岡城に籠城する荒木村重(トータス松本)と妻・だし(山谷花純)(C)NHK

(写真15枚)

仲野太賀主演で、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(小一郎)が、兄とともに天下一統を果たすまでを描いていく大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。

6月21日放送の第24回「軍師官兵衛!」では、長年秀吉と秀長を苦しめた播磨攻めがついに集結。荒木村重が引き起こした悲劇や、黒田官兵衛が軍師として再出発する姿に、SNSも終始盛り上がっていた。


■ 追いつめられた荒木村重は…第24回あらすじ

荒木村重(トータス松本)が守る有岡城攻めに加わった小一郎は、一部の味方が荒木家に買収されて、兵糧を横流ししていることを突き止める。しかし、小一郎は裏切った兵を殺さず、倍額の報酬で忠誠を誓わせることで、有岡城への兵糧流出を止めると同時に、自軍の内部分裂を回避した。

逆に有岡城は一気に状況が悪化し、村重は地下牢に閉じ込めている小寺(黒田)官兵衛(倉悠貴)に助言を求めるほど追い詰められる。

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。有岡城で幽閉されている小寺官兵衛(のちの黒田官兵衛/倉悠貴)(C)NHK

やがて小一郎が使者として城を訪れ、村重に降伏するよう説得。ひそかに小一郎から書状を受け取っていた妻・だし(山谷花純)の口添えもあり、村重は織田信長(小栗旬)に頭を下げる約束をした。

しかし、信長に激しい恐怖心を抱く村重は、一人で逃亡。城は陥落し、だしを始めとする村重の身内たちは斬首されることに。それでも村重を慕っていたと微笑むだしの最期を、小一郎は涙を堪えながら見届けたのだった。

■ 映画『黒牢城』と一致!幽閉中の官兵衛を頼る

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。対照的な結末に至った有岡城で籠城する荒木村重(写真左、トータス松本)と、三木城で籠城する別所賀相(写真中央、田中美央)、別所長治(写真右、下川恭平)(C)NHK

荒木村重が守る有岡城と、別所長治(下川恭平)が守る三木城。この2つを攻略したことで、豊臣秀吉による修羅の国・播磨攻めはほぼ完了した。

この第24回では、城主として非常に対照的な最後を迎えた村重と長治のラストデイズが描かれると同時に、前回で逝去した竹中半兵衛(菅田将暉)が遺したあまりにも大きな置き土産・・・次の軍師・黒田官兵衛が爆誕するという、非常に動きが大きな回となった。

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。有岡城に兵糧を運び入れていた兵士から、刀を向けられる小一郎(仲野太賀)(C)NHK

まず、秀長が加わった有岡城攻めだが、何ヶ月も籠城している割に兵士は元気だし、武器も豊富。その直前に描写された、飢えた兵士たちがやる気を失ってる三木城と同じような状況になってるはずなのに・・・ということで、兵糧横流しルートに気づいた秀長、今日も推理が冴えている。

そこで信長なら、裏切り者を身内ともども切り捨てるであろうところを、秀長は「報酬アップするから、もう裏切らないでね」と懐柔してしまった。

「裏切り者は処す」という戦国の掟から一歩進んだ、この秀長の見事な差配に、SNSは「金で買われたヤツは金で買い戻せちゃう!!」「銭の力は偉大」「銭より命を大事に思う気持ちが味方を引きつける」「ただ倍出してやるよじゃなくて、命は取り戻せないまで付けるから、そりゃあ戻るよな〜」「さすが元銭ゲバ百姓なだけあって銭に転ぶ心理もわかるし、百姓マインドだから死に全く価値を持っていない」などの言葉が。

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。有岡城の牢に幽閉されている小寺官兵衛(のちの黒田官兵衛/倉悠貴)(C)NHK

この作戦が効いて、それまではご飯をバクバクお代わりしていた村重の食卓も、非常に貧しいものに・・・。

追い詰められた村重は、ついに地下に幽閉している黒田官兵衛にアドバイスを求めに行くのだが、これが現在公開中の映画『黒牢城』とシチュエーションが完全に一致してたため、SNSでは「キターー!!大河版、黒牢城!!」「TL全体から、黒牢城してるっていわれて笑った」「この官兵衛では牢の中で殺人事件を解決するのは無理だな」など、すでに映画を見た人たちから、思わず比較してしまう声があふれていた。

■ トータス松本が“人でなしルート”爆走

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。割った茶器を触り、血が滲んだ手を見てパニックに陥った荒木村重(トータス松本)(C)NHK

こうした状況の悪化と、実は秀長に調略されていただしからのプッシュで、村重はついに降伏することに。しかし、最初はだしに「命に代えてもそなたのことは守る」って言ってたのに、多分信長に差し出す用の茶器を割って、手を切った途端、信長に処刑される恐怖でパニックに陥り、一人で城から逃亡することに・・・。

村重が逃げた原因は今もはっきりわかってないけど、『豊臣兄弟!』はあえて「命を惜しんだ」という、一番情けないけど人間的な説を採用したようだ。

SNSも「ほらな! 逃げた!」「器が小さすぎる・・・必死で守ろうとした皆さんが不憫すぎる」「今作の村重さんひたすら可哀想だな・・・なんでこの人がこんな立場に立っちゃったんだ感すごい」「もう心が限界だったんやろな」「本気で毛利方の援軍を呼びに行ったとか味方を見捨てたわけじゃないんだ、みたいな色々な説があるんですが、今回はいっちばん人でなしなルートを爆走していきましたね」などの、非難と同情の声が。

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。逃げた荒木村重を恨み、叫ぶ妻・だし(山谷花純)(C)NHK

そして、有岡城はあっさり陥落し、だしも斬首されることに。村重よりも洞察力も肝の座り方も勝っていて、奴に捨てられたことがわかっても泣くのではなく「おのれ、村重~!」と怒り狂うガッツがあり、それでも楽しい日々を思い出して「お慕いしていました」と晴れやかに言える。

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。処刑場に座る荒木村重の妻・だし(山谷花純)(C)NHK

そんな魅力的な女性・だしの印象をさらに強めるためか、斬首のシーンがいろいろリアルに描かれたことに、SNSでは大きなざわめきが。

「だし殿の後ろに首桶殿がスタンバってる鬼演出!!」「だしさんの首を落とすための刀を清める水に、村重が茶を淹れるために汲んだ湯を重ねる場面、人の心とかないんか」「影で首を落としたことを表すのは・・・きついな」「子供のころ見てたらトラウマになりそうな斬首シーン」「理不尽に死ぬ人間の最期の意地を感じた」「だしにそんなに出番要らんだろとか最初は思ってたけど山谷花純さんの演技はそれを覆しました」と、山谷花純の凛としたたたずまい込みで、忘れられないシーンとなった。

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。斬首されるのを待つ荒木村重の妻・だし(山谷花純)(C)NHK

■ 黒田官兵衛、誕生!亡き半兵衛の置き土産

残るのは三木城のみとなったが、戦に加わった信長の嫡男・信忠(小関裕太)はなにかと強行的な策を主張しては、必ず「・・・と、父上なら言われるであろう」と付け加えるという、かなり面倒な後継だった。

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。三木城に対し、強硬な姿勢を見せる織田信長の嫡男・織田信忠(小関裕太)(C)NHK

これにはSNSも「てめぇは父ちゃんの受け売りしかできねぇんか信忠」「『勇者ヒンメルなら』みたいに言うなよ!」「父上を体良く言い訳というか盾に使う癖よくないよ」 「父親のクソコミュニケーションを見習っちゃダメ」などの忠告の声が上がっていた。

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。有岡城の牢から助け出され、三木合戦に現れた小寺官兵衛(のちの黒田官兵衛/倉悠貴)(C)NHK

しかし、そこに現れたのは、黒牢城・・・もとい、有岡城から救い出された黒田官兵衛! 過酷な環境で足を悪くしたものの、容姿と頭脳はあまり変わっておらず、即座に「民が慕っている別所家にひどいことをしたら、すっっっごく面倒です!!」と信忠に必死の直訴!

さらに、豊臣兄弟とその家臣一同が、彼に併せて平身低頭したことで、信忠を動かすことができた。官兵衛の意見を信じた兄弟たちのナイスフォローと言えるだろう。

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。再び羽柴家に仕えたいと申し出る黒田官兵衛(倉悠貴)(C)NHK

そして、官兵衛は、改めて秀吉の元で働くことを志願。それは牢に閉じ込められている間も、竹中半兵衛に「我ら(チーム豊臣)の味方になってほしい」と言われたことが頭から離れなかったためだった。

この半兵衛の思わぬ置き土産に、SNSも「しっかり官兵衛に半兵衛さんの言葉が届いてた・・・それだけで嬉しい」「半兵衛の蒔いた種が芽吹いたね」「これも全て策略通りだったんじゃないかと思ったら、お前って奴は・・・ってまた泣けてきたよ半兵衛」などの感動の言葉があふれていた。

■ 一件落着…からの“本能寺デスゲーム”幕開け

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。叔父・別所賀相(写真右、田中美央)に降伏すると迫る別所長治(写真左、下川恭平)(C)NHK

復活の官兵衛は、早速別所家でまだ戦う気力の残ってる家臣たちを調略し、自分の意見で始めた戦を意地でも止めようとしない実質的なリーダー・別所賀相(田中美央)を排除。

しかし、若年ゆえに自分の意見を通せなかった当主・別所長治(下川恭平)が、初めて自分の意思で決定したのが、家臣たちの助命と引き換えに、自分が切腹することだったというのは、なんとも切なすぎる・・・家臣も家族も捨てて一人生き残ろうとした、村重とは大違いだ。

『豊臣兄弟!』第24回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第24回より。降伏を受け入れた別所長治(写真中央、下川恭平)(C)NHK

SNSも「叔父の言いなりだった別所長治が、真に別所家当主となったか」「あの肩に別所家中の命運がずっとのし掛かったまま籠城を続けていて本当に辛かっただろうなあ」「どっちが正解か判断できないけど、荒木くんとの対比が凄い」「あまりにも立派過ぎる長治の最期。どっかの荒木ガッツだぜ村重とは対照的過ぎる」「下川恭平ほんまええ役者や。最後のスッキリした顔バリ痺れた」など、下川の演技も込みで、長治を称賛する声があふれていた。

こうして播磨は平定され、さらにドラマでは特に触れられていないが上杉謙信(工藤潤矢)もとっくに世を去っているので、信長は天下一統に向けてかなりマスを進めたことになる。ということは、そろそろあの「本能寺の変」が?

・・・というのが頭をよぎったところで、なんと最後に「本能寺の変まであと2年」のテロップが! さらに次回予告では「恐怖の相撲大会」という謎のキャッチが付いていて、SNSが一斉にざわめくことに。

『豊臣兄弟!』第23回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第23回より。安土城で祝宴を開く織田信長(小栗旬)(C)NHK

「本能寺カウントダウン始まりました」「ほのぼの小一郎夫婦から本能寺の変フラグ怖すぎて泣いた」「今の暗黒デスゲーム開始! みたいな次回予告何?!」「本能寺カウントダウンが始まったと思ったらデス相撲大会の開催、そんな角度から本能寺ポイント稼ぎに来ると予想できるわけないだろ」「私が見間違えたのかな? と思って見返したけどやっぱり恐怖の相撲大会だった。どうなっちまうんだよこの戦国大河」など、予想の付かなさにワクワクするような声が並んだ。

本放送前に、本家『軍師官兵衛』(2014年)で官兵衛を演じた岡田准一が、X(旧Twitter)で「今日の豊臣兄弟のタイトルが『軍師官兵衛』なんか嬉しい」とつぶやいた回。幽閉を経て、岡田官兵衛ほどの様変わりはしてなかったが、表情からむき出しの野心が消え、純粋に兄弟たちを支える意思が透けて見えた倉官兵衛。ちょっと禍々しさもあった先輩とはまた違う官兵衛像を見せてくれそうで楽しみだ。

そして荒木村重、実はこのあと茶人となって、結構生き延びているんだけど・・・果たして再登場はあるのか?

大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。6月28日放送の第25回「変事の予兆」では、安土城落成の宴で開かれた相撲大会で、負けた家臣たちが追放されることに。そのなかに秀長の舅・安藤守就(田中哲司)が含まれていたことで、その真意が明かされる様を描く。

文/吉永美和子


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