脇役だった「カラースプレー」が売上アップ、人気のワケは…「子ども時代の夢」「特別感!」

3時間前

コンビニで買い集めてカラースプレー系スイーツと、自らカラースプレーをトッピングしたアイスクリーム。カラースプレー三昧!(画像提供:ナコさん)

(写真6枚)

「かけるだけで 夢と欲望が叶います」「憧れと夢が詰まってる」「気分が上がらない時もみんな笑顔に 」

アイスクリームやバレンタインのチョコにちょこっとかけるぐらいの存在だった「カラースプレー」が近年人気に。今春は商品も充実しており、そのカラースプレーを作るメーカー「共立食品」(本社:東京都台東区)に取材した。

チョコスプレーとも呼ばれ、小さなチョコにピンクや黄色、白などで色づけされた「ケーキ材料」。カラフルさが特徴で、たくさん頬張ったときの小気味よい食感はあるものの、味はいわゆるチョコだ。

そんな脇役的存在だったのに、数年前からSNSでは、カラースプレーを大量にかけた手作りスイーツを頻繁に見かけるように。そして、最近はメーカーによるスイーツでも「主役」となりつつある。

カラフルな甘い小さな粒に、背徳感&幸福感

この春に販売されたのは、2年ぶりに再販された赤城乳業の『トッピンぎゅ~!』(3月24日~)や、チロルチョコのその名も『カラースプレー』(4月13日~)、セブン-イレブンのよくばりサンドシリーズの『カラーチョコ&ホイップ』(3月31日~沖縄以外で順次)だ。

2024年に人気すぎて「トッピンぎゅ~!」が復活(提供)
2024年に人気すぎて「トッピンぎゅ~!」が復活(提供)

『トッピンぎゅ~!』は、2024年の発売時にはSNSを中心に大きな話題を呼び、当初の販売予測を大きく上回る販売数量となり、販売休止に。ホイップクリーム風のアイスにチョコソースと、カラースプレーをギュッと閉じ込めたアイス。開発担当者の“子どもの頃の夢を叶えたアイス”だという。

「当初の社内提案では、売れないのでは?と猛反対を受けました。しかし、私のように子どものころの夢を詰め込んだアイスにワクワクしてくれる大人はいるはず!と粘り強く提案し、発売に至りました」と担当者。その結果、大ヒットとなったのだ。

また、テスト販売で話題となり正式に商品化したセブン-イレブンの『カラーチョコ&ホイップ』は「手にした人が笑顔になれるような、これまでにない『彩り』を」、チロルチョコの『カラースプレー』も、「カラースプレーにときめく気持ちを」と、“見るだけでうれしくなる感情”が大事にされている商品だ。

チロルチョコの「カラースプレー」1袋5個入り140円(税込参考価格・提供)
チロルチョコの「カラースプレー」1袋5個入り140円(税込参考価格・提供)

そこで実際に、今春に発売されたカラースプレーのスイーツを食べた女子大生ナコさんに話を訊いたところ、「各商品それぞれに、個性があって飽きることなく、楽しめました。ん?今はチョコっぽい味だなぁ。あ、今度はカラースプレーの食感が来た!と、口の中でいろんな展開が楽しめます」と大満足の様子。

アイスクリームにカラースプレーをかけるのも好きとのことで、「こういうの、子どもの時にやりたかったよなぁ」と感慨深い気持ちになるのだそう。この小さい頃の思い出と結びつくのも、カラースプレーならではではないだろうか。

現状の7色がベストな組み合わせ、売上も増加

カラースプレーはかければかけるほど幸せ度はアップするようで、SNSでも「ソフトクリームが見えなくなるくらいたっぷり」「カラースプレーの海にざぶっと漬ける系のお菓子があれば」「カラースプレー最高だよね」と、愛を語る声が続出している。

そこで、本当に家庭での人気も高まっているのか? カラースプレーを販売する「共立食品」にも話を訊いた。

カップアイスにこぼれるほどの追いカラースプレー。これは、大人の夢。(画像:共立食品株式会社Instagramより)
カップアイスにこぼれるほどの追いカラースプレー。これは、大人の夢。(画像:共立食品株式会社Instagramより)

「約3年前のバニラアイスカップにカラースプレーをふりかけて食べる、というSNS投稿をきっかけに、好調な人気を保っております。

今年に入り、ますます売り上げは伸長しておりまして、当社が取り扱う『ミックスカラースプレー 50g』『製菓用ミックスカラースプレー 120g』『ミックスカラースプレー 500g』の3品の伸長率は153.3%(前年度比)となっております」

ナッツ・ドライフルーツや製菓材料の輸入製造販売などを展開する同社がホームメイド用のケーキ材料の開発・発売を開始したのは1974年頃。しかし、当時からミックスカラースプレーが取り扱われていたかどうかなど発売の経緯については不明だそうだ。

現在、取り扱っているミックスカラースプレー商品の構成カラーは、茶・白・オレンジ・グリーン・薄いピンク・濃いピンク・黄の全7色。

過去には、「ピンク色のみを集めたピンクスプレー」を販売していた時期もあったが、現在は終売。また、「より淡い色合い」や「ブルー系のカラーがあれば」といった声もあったそう。

「総合的に見ると、現在のミックスカラーの配色が最も支持されており、結果として現行の色構成が定着しています」

最近では、「しゃぶ葉」や「ガスト」(別料金)でカラースプレーメニューが登場し、ブッフェのアイスコーナーでも取り扱っているかどうかがチョイスの決め手となってきているようだ。各社が商品化を打ち出すカラースプレー。今後もトキメキと夢の象徴として愛されそうだ。

取材・文・写真(一部)/宮前晶子

  • LINE

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

人気記事ランキング人気記事ランキング

写真ランキング

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本