多くの人が集った「大屋根リング」の下…安心する理由は8畳間の構造

『大阪・関西万博』大屋根リングを歩いたり休む人々(10月13日・Lmaga.jp撮影)
10月13日、半年間にわたって開催された『大阪・関西万博』が閉幕する。万博のシンボルとして親しまれた「大屋根リング」は、リング上も下も別れを惜しむかのように大勢の人々で埋め尽くされている。
閉幕後の未来について語り合うトークプログラム「共鳴と森-突き破る塔(1970)から開かれる空(2025)へ」が8日におこなわれた際、登壇した会場や大屋根リングのデザインを手がけた藤本壮介氏が、設計に込めた想いを明かしていた。

藤本氏は、人間に近く人が安心感を覚える規模や大きさを指す建築用語「ヒューマンスケール」を例に挙げ、「リングって巨大ですよね。1周2km、幅も30mあって巨大なんだけど、下では子どもたちが地べたに座ってお弁当とか食べてるじゃないですか。あれはなんでかというと、柱間が3.6mで、3.6m×3.6mだと大体8畳間ぐらいの大きさなんですよね」とコメント。

そして「上に梁が入ってるところの下にみんな座っている。そうすると、なんかお家の中にいるような感じがあるんです」と大屋根リングの構造を解説すると、観客からは感嘆の声があがっていた。
さらに「でもその隣の上が抜けてるところは大聖堂みたいな。ずっと果てしなく繋がっていくような。あの構造体のなかにすごい安心できるヒューマンスケールと、見たことないような巨大スケールが実は同居しているんです」と明かした。

一連の話を受け、宮田氏は「藤本建築の真骨頂じゃないですか」と感嘆しつつ、「人に寄りそうっていうのが大前提ですよね。だけど今回は万博ならではの『やっぱりすごいな、日常では味わえないよな』という体験の両方が重要で。それをどう共存させて作っていくかというのがこれからのまちづくりの一番鍵になるんじゃないかなと思います」と語った。
取材・文/つちだ四郎 写真/Lmaga.jp編集部
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