「金曜ロードショー」の映写機おじさん、グッズになって京都に

2024.4.23 07:00

ミュージアムショップの様子 ©Studio Ghibli

(写真10枚)

「京都市京セラ美術館」(京都市左京区)で開催中の『金曜ロードショーとジブリ展』では、この2つの深い関係性とその軌跡を紹介するだけでなく、ユニークなグッズも勢揃い。ある年代以上であれば、非常に懐かしく、心ときめく某キャラクターのグッズが限定販売されている。

■ 知ってた?「フライデーおじさん」

長年にわたり、地上波ゴールデンタイムの映画番組として親しまれている日本テレビ系の「金曜ロードショー」(以下金ロー)といえば、1997年~2009年まで2代目のオープニングを飾っていた、あのおじさんを思い出す人も多いだろう。シルクハットを被り、映写機をまわす小太りのレトロなおじさんだ。彼の名前をご存じだろうか?

彼の名は、『フライデーおじさん』といい、実はジブリと深い関係にある。生みの親は、宮崎駿監督であり、映像化したのは、ジブリを支えた日本屈指のアニメーターで『耳をすませば』の監督を務めた近藤喜文監督なのだ。

さらに、おじさんは、スタジオジブリの公式X(旧ツイッター)にたびたび登場し、宮崎監督によって『フライデーおじさん』と命名された経緯がある。おじさんが登場する2代目のオープニングそのものがスタジオジブリ制作のオリジナルムービー(音楽:久石譲)だったのだ。

このように金ローとジブリ作品は、深い関係性があり、その軌跡を各作品の名シーンの絵コンテと放映時の時代背景とともに紹介する同展。ミューアジアムショップでは、フライデーおじさんが幅広い形で限定グッズとして展開され、人気を博している。

なかでも秀逸なのが、フライデーおじさんマスコットぬいぐるみ(税込2750円)だ。

フライデーおじさんマスコットぬいぐるみ(税込2750円)©Studio Ghibli

おじさんのふくふくとした丸いフォルムとつぶらな瞳でみつめる姿が立体化され、愛らしい。ほかにも、ブランケット、ポーチ、トートバッグなど、レトロテイストなグッズになっている。

■ どの作品かわかる人は…相当なジブリマニア?

フライデーおじさんならぬ、フライデー釜爺のオリジナルラベルがユーモラスな「金曜ジンジャエール」©Studio Ghibli

同展限定のユニークグッズはまだまだある。イエローのジンジャエールをバックにフライデーおじさんならぬ、フライデー釜爺(かまじい/『千と千尋の神隠し』)のオリジナルラベルがユーモラスな「金曜ジンジャエール」や「ヤモリの黒焼きチョコレート」も。

このチョコのモチーフとなった、ある意味ジブリ飯とも言える「ヤモリの黒焼き」に至っては、一瞬、どの作品のどのシーンに出てくるのか悩んでしまったが、みなさまはお分かりだろうか?釜爺と同じく『千と千尋の神隠し』登場するあの人物が食べているので、作品を見返してチェックしてみて欲しい。ジブリマニアなら、ぜひとも買い求めたい逸品だ。

イモリの黒焼き(商品はチョコレート)…どの作品のどの登場人物が食べていたおわかりだろうか? ©Studio Ghibli

その他、同展の限定グッズだけでなく、3月16日にジブリパーク(愛知県長久手市)に新たにオープンしたばかりの「魔女の谷」の限定商品やジブリ美術館(東京都三鷹市)のミュージアムショップ「マンマユート」で販売中のグッズも同時に入手できるので見逃せない。

『金曜ロードショーとジブリ展』は、「京都市京セラ美術館 本館 北回廊2階」にて6月29日まで開催。料金は一般1800円ほか。

取材・文・写真/いずみゆか

「金曜ロードショーとジブリ展」

期間:2024年4月12日(金)~2024年6月29日(土)
時間:火~金10:00~18:00、土日祝9:00~18:00(最終入場は17:15まで)
※月曜休(祝日の場合は開館)
料金:一般1800円、中高生1500円、小学生1000円

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