壺から炙った足がニョロリ、累計920万再生の淡路島産タコ

2024.1.5 11:45

壺から足がはみ出している「島のたこのタタキ茶飯」(2420円)

(写真5枚)

淡路島の最南端にあって、行列の絶えない人気レストラン「絶景レストラン うずの丘」(兵庫県南あわじ市)で、新たに登場したメニュー『島のたこのタタキ茶飯』(2420円)が話題だ。

■ たこの足まるまる1本に「丸かじりしたい」

希少な淡路島産・生たこの足を、まるまる1本炙ってタタキにしたもので、土佐醤油、ポン酢、梅ダレ、島のレモンわさびと味変。〆にはご飯にたこを乗せ、好みのタレと特製出汁の「たこ茶漬け」も満喫できる一品だ。

10月の販売開始後、同社の公式インスタグラムに動画をアップしたところ、投稿から約3カ月で累計920万回再生(12月26日現在)を突破。「おいしそう」「丸かじりしたい」「(平日に)休みをとって行こうと思います!」など、多くのコメントが寄せられている。

■ 誕生は夏季シーズンの看板メニュー見直しから

同店への問い合わせも急増するという予想以上の反響に驚いた専務取締役の宮地勇次さん。「メニューが完成した時、スタッフのみんなが『おいしそう』と話していたので、直感でこれはいけるかも?と思っていました」と手応えを語る。

開発のきっかけは、夏季シーズンの看板メニュー見直しから。今まではサワラを立てていたが、本来サワラの旬は春と秋。そこで焦点を当てたのが、淡路島の地ダコだ。元々淡路島の地ダコを使った煮ダコめし、タコの薄造りなどがあったため、これまでにない趣きになるよう試行錯誤を重ね「タタキ」に行き着いたそう。

とはいえ、カツオのタタキのように、ただ切って提供するのでは面白くない。見た目のインパクトはもちろん、ストーリー性、食べ方など『絶景レストランらしさ』を追求。盛り付けに蛸壺漁をイメージした器を使い、タコが這い出る様を臨場感たっぷりに表現した。

好みのタレと特製出汁で楽しむ「たこ茶漬け」
好みのタレと特製出汁で楽しむ「たこ茶漬け」

また、新鮮なほどタコの食感は硬いと言われるが、蛇腹に細かく切り込みを入れることで、料理に華やかさが加わり、つけダレも絡みやすく、むっちりと柔らかな歯ごたえを楽しめる一品に仕上げることができたと言う。

実際に同メニューを求めて来店したゲストからは、「想像してたより、めっちゃ大きい!」「いろいろな食べ方があってうれしい」「歯ごたえがあっておいしかった!と好評。11月には月間1000食を超える売上を記録し、現在では同店売上No.1の看板商品となった。

レストランの眼下は鳴門海峡大橋を望む絶景
レストランの眼下は鳴門海峡大橋を望む絶景

新たな名物の誕生に「絶景を眺めながら、地元食材の魅力を最大限に引き出したお料理を発信しています。今回は、身近な食材を主役にできたことがポイント。タコの魅力を最大限に引き出せたと思っていますので、ぜひ一度召し上がってほしい」と、宮地さんも自信を見せる。

場所は、大きな玉ねぎのモニュメントや玉ねぎキャッチャーで知られる「うずの丘 大鳴門橋記念館」の2階で、朝10時から昼3時半までの営業。

取材・文/みやけなお

「絶景レストラン うずの丘」

住所:兵庫県南あわじ市福良丙936-3 うずの丘大鳴門橋記念館2F
営業:10:00〜15:30(LO15:00)・火曜休(祝日は営業)※12/31、1/1休
電話:0799-52-2888

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