話題作のヒロインに抜擢、原菜乃華「エネルギー源は何でもいい」

2023.9.20 07:15

『ミステリと言う勿れ』でヒロイン役を務める女優・原菜乃華

(写真6枚)

■ ネガティブでも「動けること」が大事(原)

同作での印象的な台詞について「『人は弱くて当たり前だと誰もが思えたらいい』という言葉。すごくストレートでわかりやすいんですけど、希望の光が見えて、すごく良いなって」。

──子役時代から活躍されている原さんですが、「女優」としてのターニングポイントはあったのでしょうか。

そうですね・・・18歳のときですかね。大学進学かこの仕事1本にするのか、ぎりぎりまで悩みました。私は器用なタイプではないので、学業と両立はできないなと思って、それだったら退路を絶って頑張ろうって。そのときに、ひとつ覚悟が決まりましたね。

──そのステップを経た今、お芝居に対する思いなども変わりましたか?

明確にすごく変わったみたいなことはないんですけど、シンプルに貪欲になったと思います。高校を卒業してからは自分自身と向き合う時間も増えましたし、より一層頑張りたいという気持ちは強くなっています。

──過去のインタビューで、ご自身のことを「ネガティブ」とおっしゃっていましたが、そのあたりの変化はありましたか?

いえ、むしろネガティブが加速していて・・・(笑)。でも、それがすごく私的に良い方向に向かっている気がしています。不安だから準備したいし、足りないと思うから頑張れるというか。ポジティブであれネガティブであれ、向かうところに動くのが大事だと言ってもらったことがあって。エネルギーになるなら何でも良いんだと割り切れるようになりました。

初共演の菅田について「現場ですごく支えていただいて。お芝居はもちろんですけど、周りの人への気の配り方だったり、作品に対する姿勢だったり…近くでたくさん勉強させていただいた」と振りかえる原

──ご自身の性格と向き合い、さらに活躍されていったと思います。特に10代の締めくくりとなった2022年には、ドラマに映画、さらには情報番組のパーソナリティまで、さまざまなことにチャレンジされていました。この1年を振りかえってみて、いかがでしたか。

大きなことでいうと、やっぱり『すずめの戸締まり』ですかね。初めてのことでしたし、アニメもすごく好きだったので、私のせいで作品が台無しになったら・・・という思いもありました。私、自分の声が本当に嫌いだったんですでもこの作品を通じて、チャームポイントなのかもと思えるようになって、自信にもなりました。

──ご自身のステップアップに繋がった作品だったんですね。

そうですね。あの期間はいろんなことを教えてもらって、励ましてもらって・・・。たくさんの方に名前を覚えていただけるようになりましたし、お世話になった方には「成長」という形で恩返しができたらなと思っています。

自身について「とにかくインドア」と語ったうえで、「でも、もうちょっと外交的になりたいなと思って。昨年は意識的に人に会う時期を設けました」と明かした原

──8月に20歳になったばかりですが、原さんのなかでひとつの節目を迎えられたかと思います。どのような意識をもって女優として「成長」していきたいですか。

常に柔軟でありたいです。周りの意見を素直に聞けるような心の状態でいたいなと。社会経験も豊富ではないですし、自分だけの創造力では限界があるところがあると思うので。たくさんの人にいろいろと教えてもらいながら、私なりの正解を見つけていきたいです。

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