ファーストサマーウイカ「常に今が最高潮と思って、更新していく」

2023.9.10 20:00

メジャーデビュー10周年を迎えたファーストサマーウイカ

(写真6枚)

● 「他人がつける肩書きなんて、あって無いようなもの」

──例えば、肩書きを聞かれても「こだわらない」というイメージがあるのですが、それはこれからも変わらずですか?

例えば名前があって、その次にコメンテーターというのが来たら違うなってなると思うんです。もちろんさせていただくこともあるですが、「本業ではないです」と言うと思うんです。本業とまでは言えないですが、積み木の1番下、最初に積んだパーツは役者になりたい!というところからのスタートなので、軸足にしたい、自分の意識としては「俳優が一番最初に来たらいいな〜」と思うので、俳優を先に書くようにはしています。

肩書は「こだわらない」と言っていたウイカだったが、そこには真意があった

とはいえ、俳優・歌手・タレントに対して優劣があるわけではなく、どれも同じ。お金もらってやるという意味では(笑)。どのお仕事も好きなんです。声優さんとかMCとかもっと色んなことをやりたい。誇りが無いわけではなくて、「私は〇〇です」と100%言い切れる程の極められたものが無いからかも。まだ何も成し遂げてないし、何者でもない。

33歳、女性です。ということしか言い切れるデータは無いです(笑)

──「自分は何者なんだ」って考えたときに、ちょっと怖くなっちゃうときとかはないですか?

まったくないです。何をしていようが、ニートだろうがなんだろうが自分は自分です。でもいくら自分で「わたしはこういう者です〜!」と言ったところで、他人は見たいようにしか見ない。そして勝手にレッテルを貼り付けて見る。人に勝手に決められたことに対しては、ふ〜んって感じなので。

例えば、テレビ出始めの1年間くらいは、番組の台本に「元ヤン元アイドル毒舌タレント」と書いてあったりしました。他人が付けた肩書きのオンパレード(笑)元アイドルは事実だからいいとして、元ヤンは嘘だし。今でもたまに毒舌タレントって台本にあると、担当者さんに「いつのどの媒体のどの発言から毒舌と感じましたか?今回どういう意図を持って毒舌を求めていますか?」とレッテル貼りした理由をまず聞きます(笑)。

なのでそういうレッテルやカテゴライズは気になったりしますけど、精神の所属先みたいなことは深く気にしすぎず、求められるところで全力でいたい。俳優雑誌で取り上げてもらうのであれば肩書きは俳優だし、音楽番組だったらアーティストだし、私はそこに大きなポリシーはないですね。

──そのカテゴライズやレッテルの部分で言うと、例えばウイカさんは芸能界で活躍されていますが、案外一般人にとってもその考えを取り入れたら豊かになるのではないかな?と思って。必ずしもみんなが「自分は会社員です」という必要はないじゃないですか。

もしなにか「能力」を得られるとしたら「当たる漫画を書ける才能が欲しい」という、ウイカ

そうですね。そう言ったら私も会社員ですよ。給料制だからサラリーマン。要するに自分の良さのどこを引っ張ってくるかなんですよ。私は女であり、日本人であり、関西人であり、妻であり、会社員であり、俳優であり、アーティストであり、いち人間である。もっと細かく抜き出すこともできる。

他人がつける肩書きなんて、あって無いようなもの。謙遜しちゃうけど、他人に勝手に言われるくらいなら、自分で言っていこう。自分で当てたいところにスポットライトを当てる。すでに光っているところだけじゃなくていい、まだ確立してなくても、これから自分が「1番光らせたいところ」にライトを当てて、みんなに見てもらうのが、肩書きの意味だと私は思います。

◇ ファーストサマーウイカの最新出演作 ◇

映画『禁じられた遊び』
清水カルマの人気ホラー小説が原作で、メガホンを取るのは『リング』や『スマホを落としただけなのに』などを手掛ける中田秀夫監督。幸せな家族に起きたとある悲劇をきっかけに・・・ノンストップの新感覚ジャパニーズホラーが幕を開ける。キャストは橋本環奈、重岡大毅ほか。全国の劇場にて公開中。

映画『禁じられた遊び』

2023年9月8日(金)全国公開
監督:中田秀夫
出演:橋本環奈、重岡大毅(ジャニーズWEST)、堀田真由、倉悠貴、正垣湊都、猪塚健太、新納慎也
   MEGUMI、清水ミチコ、長谷川 忍(シソンヌ)、ファーストサマーウイカ
配給:東映
©2023 映画『禁じられた遊び』製作委員会

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