世界最古の長編小説といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く、２０２４年放送の大河ドラマ『光る君へ』が５月２８日、「平安神宮」（京都市左京区）でクランクイン。初日の撮影を終えたばかりの主人公・まひろ（紫式部）役・吉高由里子が平安神宮の回廊に登場し、艶やかな衣装や京都への思いを語った。

同日の撮影では、まひろが内裏で舞う神事の直前のシーンなどを撮影。長袴（ながばかま）に袿（うちき）と表衣（おもてぎぬ）の姿の吉高は、「その場から全然動けない状態で、雛人形みたいだね、なんて話してて。こんな格好は初めてで、令和から平安にタイムリープしたような気持ち」と笑顔で語った。

「作品に所縁のある京都で初日を迎えられて、特別な感じ。これからの１年半という長い時間に向けて、誇りに思うスタートを切れたと思う」と感想を口にした吉高。作品の舞台となる平安時代に、「これから、普段見ないような光景だったり、衣装だったり、四季を楽しめるのかな。戦のない艶やかな時代なので楽しみです」と思いを巡らせた。

今回の京都ロケはこの１日だけだったこともあり、「本当は１カ月くらいずっといたい気持ちがある」と吉高。「もっと京都で撮影する機会が増えればいいんですが、撮影許可が厳しいみたいで･･･。みなさんが広めていただいて『もっと撮影していいよ！ウェルカム！』みたいにバックアップしていただければ。ご贔屓によろしくお願いいたします」と笑顔で締めくくった。

取材・文・写真／上地智