大阪松竹座開場１００周年記念公演『夜曲～ノクターン～』で主演をつとめるＡ.Ｂ.Ｃ－Ｚの五関晃一が、新たに出演が発表された戸塚祥太とともに、大阪市内で２度目の会見に出席。稽古がはじまってからの感触と、作品が持つ可能性について語った。

４月に行われた１度目の会見では、放火を繰り返す孤独な青年・ツトム役に対して「今まで演じたことがない役」と、不安を打ち明けていた五関。しかし稽古半ばを過ぎて「とにかく早く本番を迎えたい」と言うほど、大きな手応えを感じているそうだ。

ツトムについて「すごく卑屈でオドオドした性格と思っていたけど、結構お調子者で、一番（物語を）かき回しちゃったりするので、思ったより運動量が多いです」と、演じたからこその発見を語り「（共演者の）皆さんとのチームワークもバッチリで、早くこのチームとパワーを、お客さんの前で披露したい」と、強い自信を見せた。

また「（初演が）４０年前の作品ですが、ツトムは現代人代表みたいな感じがあるので、そこは（観客が）共感できるかも」と分析したうえで「ツトムが成長する姿を通じて、挑戦しようとか、今ぶつかっていることに挑んでいけるような、なにかを与えられたら。開場１００周年のバトンを、次にしっかりつなげたいと思います」と決意を明かした。

原作は『スーパー歌舞伎II ワンピース』などの脚本を手掛ける横内謙介、演出は「柿喰う客」の中屋敷法仁。五関と戸塚のほかには兒玉遥、相楽伊織、愛原実花、河合雪之丞などが出演する。公演は６月６～２２日に「大阪松竹座」（大阪市中央区）にて。チケットは、１等席が１万２０００円、２等席が５０００円で、現在発売中。

取材・文・写真／吉永美和子