信長の一方通行だった愛に変化、家康からの誘いにSNS騒然【どうする家康】

2023.5.9 17:00

互いに手を添えながら見つめ合う織田信長(左、岡田准一)と徳川家康(右、松本潤)(C)NHK

(写真3枚)

松本潤主演で徳川家康の人生を描く大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。5月7日放送の第17回『三方ヶ原合戦』では、もう恒例行事となってきている信長と家康の一方的なLOVE関係と同時に、家康と瀬名の愛しく切ないやり取りも描かれた(以下、ネタバレあり)。

■ どうする家康、信長にも瀬名にも

武田信玄(阿部寛)に対して圧倒的に戦力の劣る家康。しかし、頼りにしていた織田信長(岡田准一)からは援軍を送ることはできないという知らせが入る。

信長からの書状を家康(左・松本潤)に渡す水野信元(寺島進)(C)NHK
信長からの書状を家康(左・松本潤)に渡す水野信元(寺島進)(C)NHK

家康は鷹狩りと称して信長を呼び出し、自分が浜松城に籠城して信玄を引き付けるので、その間に桶狭間の戦いの再現をするよう信長に進言。信長もそれに同意する。

とはいえ、信長から引き出した援軍がわずか3千人であることを不安がり、「徳川と織田は一蓮托生であることを、どうかお忘れなく!」と迫る家康。信長はそんな家康を抱き寄せながら「死にそうな顔した大将には誰もついてこんぞ。楽しめ! 一世一代の大勝負を。俺とお前は一心同体。俺は必ず行く」と励ますのだった。

家康はその足で、岡崎に住む妻・瀬名(有村架純)の元へ。「どうして戦はなくならぬのでしょう」と嘆く瀬名に、家康は「この乱世、弱さは害悪じゃ。これはわしの弱い心じゃ。ここに置いてゆく」と、瀬名に小さな木彫りのウサギを手渡す。受け取った瀬名は「いつか必ず取りに来てくださいませ。殿の弱くてやさしいお心を」と言って、家康を送り出した・・・。

■ 信長との絡み、家康の変化に色めく

おそらく大河史上もっともBL色の濃い信長&家康となっていて、何かあるたびに「俺たちはなにを見せられているんだ」の声があふれる『どう家』。これまでは完全に、信長の一方通行という感じの関係だったが、この17回では大きな戦の前の緊張感がそうさせたのか、家康にも変化が現れたことに視聴者は色めき立った。

まずは、信長を避け気味だった家康の方から、(援軍嘆願のためとはいえ)信長を誘い出すという展開に「ぜったい呼び出されてうれしい信長さま」「白兎ちゃんのお誘い受けて本当に来た。なんなんですこの織田チョロ長」「信長『え~? 白兎からデートの誘い~カジュアルな服の方が良いかな~』みたいな服でやって来たな」などのツッコミが。

さらにスキンシップしながら「俺とお前は一心同体」宣言したときには、「やっと気持ち伝えたね! プロポーズじゃん、おめでとう」「ほっぺギューってする信長公。首に手を回し顔を近付ける信長公。完全に乙女ゲームだ」「重めの愛ありがとうございます」などのコメントが並んだ。

■ 三角関係が緊迫した物語の合間の息抜きに

背中越しに寄り添う瀬名(有村架純)と徳川家康(松本潤)(C)NHK
背中越しに寄り添う瀬名(有村架純)と徳川家康(松本潤)(C)NHK

その一方で、瀬名に木彫りのウサギを預けるシーンには、「危険や非道を為すために大切な人に心の一部を預けてくネタ大好き」「己の重い役目を全うしようとする覚悟も、瀬名への愛情もギュッと詰まっているし、それを『やさしいお心』と表現して受け取る瀬名も泣けちゃう」など、素直な感動の言葉が相次いだ。

少し信長にデレたかな? と思ったら、やっぱり瀬名のことが大好きなんだねえ・・・と、緊迫した物語の合間の息抜きとなった、この三角関係。しかし信長と瀬名が、数年後には「築山事件」で大きな因縁を持つということを考えると、とたんに薄ら寒い関係にも見えてくる。史実は避けられないけど、ちょっとでもXデーが長引くことを祈るしかない。

『どうする家康』は、NHK総合で毎週日曜夜8時から、BSプレミアム・BS4Kでは夜6時からスタート(BS4Kは昼0時15分から先行放送あり)。5月14日の第18回『真・三方ヶ原合戦』では、家康討ち死にの知らせを聞いた瀬名や信長たちの反応と、武田軍の方でも思わぬ異変が起こっていくさまが描かれる。

文/吉永美和子

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本