ディオール展で注目の切り絵作家、大阪で展示「空間を楽しんで」

2023.2.20 07:30

「『かみがみの森』〜切り出す光に包まれる 切り絵の展覧会〜」

(写真18枚)

切り絵アーティスト・柴田あゆみの展覧会『かみがみの森』が2月17日、百貨店「高島屋大阪店」(大阪市中央区)にてスタートした。

手作業で緻密に仕上げた切り絵を何層にも重ね、そこに光を当てることで立体彫刻のような作品を生み出す柴田。彼女に惚れ込んだ歌手・森山良子のコンサート舞台芸術を担当したほか、東京で開催中の『クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展』内の装飾のひとつを手がけるなど話題のアーティストだ。

今回の個展は「いのちの循環」をテーマに、森の空間が立ち現れる横幅約10m・縦幅約6mのダイナミックなインスタレーションから、絵本や小瓶に小宇宙を閉じ込めたミクロな作品まで、さまざまなアートワークが登場。どの作品も細部まで作りこまれており、じっくりと鑑賞すればするほど、彼女の世界観に没入することができる。

そんな彼女の展示に対する一番のこだわりは「会場に合わせたインスタレーション」。初日の内覧会に現れた柴田は、オープン直前までハサミを入れ、微調整を重ねていた。

最初に迎えてくれるインスタレーション

柴田は、「表現してみたかったことを、自分なりに表現してみました。私は『いのちの循環』を表しましたが、捉え方は人それぞれなので。自由に空間を見て、楽しんでいただけたらうれしいです」と、にこやかに語った。

展示「『かみがみの森』〜切り出す光に包まれる 切り絵の展覧会〜」は、「高島屋大阪店」7階グランドホールにて。時間は、朝10時〜夜6時半入場(夜7時閉場・最終日は入場夕方4時半、閉場夕方5時)。2月27日まで開催。

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