Aマッソ、自分よがりの笑いからの脱却「10年かかった」

2023.2.27 19:45

コンビ結成13年目となるAマッソ、左から加納愛子、村上愛

(写真7枚)

『THE W』でのプロジェクションマッピングを使ったネタなど、いつも実験的な漫才やコントを披露しているAマッソ。テレビ東京と所属事務所のワタナベエンターテインメントによるライブ『滑稽』が東京、大阪で開催される。今回も、独自の世界観を持つ番組を次々手がけるテレビ東京の大森時生を演出家に迎えており、一筋縄ではいかないものができあがることは必至。そんな同ライブについて、加納、村上に話を訊いた。

■ 「お笑いライブらしく終わるかどうかは分かりませんけど」(加納)

──『滑稽』の演出をつとめる大森時生さんは、おふたりがMCをつとめた『Aマッソのがんばれ奥様ッソ!』(BSテレ東・2021年)ほか、『島崎和歌子の悩みにカンパイ』(テレビ東京・2022年)、『テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?』(BSテレ東・2022年)など、問題作を連発している方ですね。

インタビュー中のAマッソ、自身の芸について淡々と話す姿が印象的

加納「『奥様ッソ』は現場でVTRを観ながらいろいろと驚きがありました。番組としてすごくおもしろかったので、一緒になにかを作りたいとずっと思っていて。そこで今回、お声がけさせていただきました」

村上「スタジオで映像を観ていても『いやいや、普通に怖いんやけど』って。考察とかする余裕もなくて、スタジオにもいろいろ仕掛けがあったことは後から気づいて。『気持ち悪っ!』となりました(笑)。多分、まだ気づいていないけど、あのときいろいろやられていたことってあるんちゃうかな。めっちゃ気持ち悪いわ」

──今回のライブもそういう不気味さがありそうですよね。

加納「どうなんでしょうね。まあ、お笑いライブですから。ネタを見てもらえたらって感じで」

──加納さんの「まあ、お笑いライブですから」という言葉自体、いろいろフリになっている気がします(笑)。

加納「このインタビュー、難しいな! あまり隠すと『すごいものがあるんちゃうか』と思われそうやし。いや、お笑いライブはお笑いライブですよ。でも最終的にお笑いライブらしく終わるかどうかは分かりませんけど。あと『滑稽』というテーマは、いろいろなところに関わってきそう。笑うということをテーマにしたお笑い・・・その先のことは言えないです」

Aマッソの頭脳である加納とプレイヤーである村上、2人の持ちつ持たれつな関係性はインタビューでも発揮されていた

村上「うちが現時点で聞いている話は、『東京と大阪でやる』『お笑いライブをやる』ということだけやで」

加納「村上はいつもそうやね、そこまでしか知らないです。私も実はまだ、全部じゃない。だけど制作チームに名だたる人たちが携わってくださっているので、ハンパなものは作れないなという。単独ライブは自分たちが中心にやっているけど、今回はテレ東さんとなのでちょっと違う感じです」

Aマッソライブ『滑稽』

会場:松下IMPホール(大阪府大阪市中央区城見1-3-7)
期間:3月13日(月)・14日(火)
料金:6000円

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