Aマッソ、自分よがりの笑いからの脱却「10年かかった」

2023.2.27 19:45

コンビ結成13年目となるAマッソ、左から加納愛子、村上愛

(写真7枚)

■ 「欲を言えばもうちょっと稼ぎたい」(村上)

──Aマッソはこういう大きな規模のライブを年に何度かやりますよね。雑誌のインタビューでは「年に何度かやった方が、1回の公演にかかる期待値が下がるから」とおっしゃっていましたが。でもそれってかなりハードスケジュールになりますよね。

Aマッソライブ『滑稽』の大阪公演は東京で開幕したのち、3月13日・14日に大阪で上演される

加納「自分たちで勝手にハードルを上げてしまっているところがあるので、『どうにかして下がらへんかな』と思って、何度かやるようにしています。たとえば単独ライブって毎年通っているお客さんは『こういうことやろうな』というのが分かってくるし、芸人側もそうなってしまう。そうじゃなくて『なにするんやろう』というのを、いつもやっていくのがうちらのライブ。新しいものをいつも目指して作ると、観る側もやっぱり期待値は毎回上がっていきますから。そこはもうちょっと下げていきたいというか」

村上「まあ、うちはハイパープレイヤーとして言われたことをやるだけやし、楽して稼ぐんが最高。でも今は、楽ができているのはちょっとだけって感じ。それでも加納は『村上は、打ち合わせとか出んでいい』って言ってくれてるから、まあ楽ですね」

加納「あと、吉本さんに比べたらうちらってライブは全然やっていないと思うんです。吉本さんは芸人の数が多いし、専用の劇場がたくさんあって毎日公演をおこなっている。ネタを叩いていって良いものを作り上げることができる。それと同じスタイルでやろうとしても勝てないから。だったら自分たちの強みでもある、映像を使ったことだったり、企画をどんどん打っていったりとか、そういうワクワク感を強みとしてやっていかないといけないなって」

年に2回のお笑いライブは欠かさないAマッソ、その特殊性についても語った

──それでも年に数回、新しいものを舞台におろしていくのは大変な作業だと思います。忙しいとどうしても、これまでと似たフォーマットだったり、置きにいく内容になるものですし。

加納「40歳くらいになったらそうなるんちゃうかな。さすがにそこまでいくと、現在のペースでやり続けるのは体力的にしんどくなるはず。それに、自分がいつまでネタを書けるか分からないから。だったらとにかく今やっておこうって。焦りみたいなものなんです。かといって村上にはまったく比重が掛かっていないのが、うちらの不思議なところなんですけど」

村上「ホンマに全部やってくれるもんね。取材では『村上さんは自分でなにかをやろうとは思わないんですか?』という質問をコスられまくるんですけど、そういうのは全然ないんです。わりと満足している。欲を言えばもうちょっと稼ぎたい」

Aマッソライブ『滑稽』

会場:松下IMPホール(大阪府大阪市中央区城見1-3-7)
期間:3月13日(月)・14日(火)
料金:6000円

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