舞いあがれ!第18週振りかえり・親子の心

2023.2.3 08:15

「朝霧工業」にて、強度検査の様子を見守る舞(福原遥)(C)NHK

(写真5枚)

傷心の久留美のもとに駆けつけた八神は謝罪し、両親を必ず説得すると約束する。その後、舞と貴司のもとを訪れた久留美は2人に事の経緯を説明する。「お父ちゃんのことであんな言い方されるとは」とショックを受けたことを打ち明け、相手の母親に土下座した父を情けないと話す久留美に、貴司は娘に幸せになってほしい親心だろうと語る。

一方で、八神は久留美に断りなく佳晴に仕事を紹介していた。しかし、その事実を知った久留美は、相談なく佳晴の仕事を探したことに反発する。久留美に、「お父さんさえちゃんとしてくれたら、僕ら結婚できるやんか」「久留美ちゃん、今のままやったら不幸なまんまやんか」と返す八神に、父を思う久留美は婚約指輪を返し、別れを告げる。

佳晴は思い直すように久留美を説得するが、「これからもお父ちゃんはお父ちゃんなりに頑張ってくれたら、それでええ」と、涙を流しながら話すのだった。

祖母の祥子と電話をする舞(福原遥)(C)NHK

ほどなくして、航空機のエンジン用ボルトの品質検査の結果を待つ舞のもとに、長崎・五島列島に暮らす祖母・祥子(高畑淳子)から、知嘉島で催される「釣りフェスタ」のチラシと手紙が届く。手紙を読んだ舞は祥子に電話をし、先代社長で亡き父・浩太(高橋克典)の夢だった航空機の部品づくりに挑戦していることを報告する。それに対し祥子も島おこしを頑張ると舞に伝え、お互いを励ましあう。

そして、いよいよ品質検査の結果を携えて、荒金部長が「IWAKURA」を訪れる。検査結果は申し分なく、「朝霧工業」が製造したものと遜色ないというものだった。しかし、今回は設備面や資格の有無から「朝霧工業」に発注を依頼することが決まる。その結果を受けて舞は残念に思いながらも、めぐみは「IWAKURA」の技術を誇らしく思い、さらに亡き夫・浩太の夢だった航空機部品の製造に携われたことに感謝する。

そんなめぐみに、荒金は浩太はかつて「菱崎重工」の新人時代にお世話になっていた先輩だったと明かす。そして荒金から、将来的に「IWAKURA」は航空機部品に特化するつもりはないかと尋ねられる。荒金からの誘いを受け、亡き父の夢を掴み掛けるチャンスに沸き立つ舞。

しかし、舞の母であり社長のめぐみ(永作博美)は、工場と従業員を守るために現状を維持していく決断を選ぶ。舞も、社長として冷静に賢明な判断を下した母の思いを尊重し、受け入れて・・・。

本作は、空を飛ぶことに魅入られたヒロインが、飛行機への情熱を燃やす仲間たちと夢を叶えていく、挫折と再生の物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

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