野球狂のラーメン店「ストライク軒」、聖地・甲子園球場に

2022.4.7 11:15

仕上げに極薄の削り鰹をたんまりのせる試作段階の「ど真ん中節」(4月1日・阪神甲子園球場)

(写真6枚)

ラーメンイベントなどで高い評価を集め、関西のみならず全国から注目される名店「ストライク軒」。醤油ラーメン「ストレート」など野球にちなんだネーミングが以前から話題だったが、縁あって野球の聖地「阪神甲子園球場」(兵庫県西宮市)に登場。そのど直球ラーメンを、ひと足先に実食した。

同店は、試合開催日には「ストライク軒 阪神甲子園球場店」として球場内で営業。また、球場が大規模リニューアルをおこなったことで、球場外周からも入店できる初の飲食店「ストライク軒NOODLE STUDIO」としても営業し、シーズンオフにも球場グルメを楽しめることになる。

今回いただいたのはプロトタイプの「ど真ん中節」(予価1300円)。淡海地鶏、愛媛の媛っこ地鶏、鶏油、指宿の薄削りの鰹節を合わせた重層的な味わいで、隠し味にはジビエ系の骨も使っているという。

「目指したのは『浪花の中華そば 好きやねん』(ハウス食品1985年)なんです」と代表の芦田雅俊さん。確かに鶏ガラとかつおだしの醤油味だ。兵庫県産の食材にこだわり、すっきりとした生揚げ醤油、あっさりながらも味わい深い鶏ベースの醤油スープを実現した。

麺は中細でしなやかなコシが、啜り心地よく、噛めばぷるりと小躍りするような感覚。チャーシュー、メンマ、ネギといったシンプルな盛りつけだが、材料の1つひとつは最新の技術と細心の仕込みで洗練されたもの。

写真のラーメン「ど真ん中節」はまだ試作段階。お店の限定メニューとして考案中(4月1日・阪神甲子園球場)
写真のラーメン「ど真ん中節」はまだ試作段階。お店の限定メニューとして考案中(4月1日・阪神甲子園球場)

そして提供直前、仕上げにたんまりのせる極薄の削り鰹がたまらない。鶏×鰹の旨みが一気にスープに広がり、確かに関西のダシ好きのハートをがっしり摑んで離さない。もちろんラーメン好きにとって、ズバッと好みのど真ん中、ストライクな味わいなのだ。

「甲子園球場という野球の聖地、いろんな思いが込められた場所で店ができることはうれしい限り。40代でもまだまだ青春!」と芦田さん。意気込みも剛速球だ。

このほか球場外周限定メニューとして、「ストライク軒」の看板メニュー「ストレート(醤油ラーメン)」(900円)と、芦田さん出身地の愛媛県宇和島の宇和島ちゃんぽんをベースにした「カーブ(タンメン)」(1000円)が、どちらも4月12日から登場。また、新開発の「ドロップ(油そば)」900円(4月10日まで外周店でも提供)が、場内店舗限定メニューに加わる。

場所は阪神甲子園球場レフトスタンドの1Fで、外周店舗の営業は昼11時から夜9時半まで(月曜休)。4月10日まではプレオープン期間で一部メニューのみ、また5月5日までは昼3時までの営業予定。

取材・文・写真/曽束政昭

「ストライク軒 阪神甲子園球場店/ストライク軒 NOODLE STUDIO」

住所:兵庫県西宮市甲子園町1-82 阪神甲子園球場レフトスタンド1F

NOODLE STUDIO(球場外周店舗・入場券不要)
営業:11:00〜21:30・月曜休
※2022年4月5日(火)~5月5日(木・祝)は~15:00予定

阪神甲子園球場店(場内店舗・入場券必須)
営業:開門〜試合終了まで(試合開催日のみ)

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