松坂桃李の主演映画、撮影現場は「映らない部分も作り込む」

2021.3.28 18:15

映画『孤狼の血 LEVEL2』撮影風景 (C)2021 「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会

(写真3枚)

映画美術の巨匠・今村力「バックボーンをちゃんと作っておかないと」

翌日は、日岡(松坂)が上林組事務所へ乗り込む場面の撮影から開始。上林(鈴木)のはだけたシャツから見えるのは、びっしりと入った刺青。この刺青について関係者は、「刺青のメイクは身体の前面だけなら1時間以上、背中もあわせると3時間半はかかる」とのこと。早朝からの撮影の場合、鈴木はまだ空が暗い時間から準備を進めているという。

上林のルーツとなる「原爆スラム」も独自に取材してセットで再現。映画美術の巨匠・今村力の指示のもと、職人たちの手で、上林(鈴木)が少年時代に住んでいた家屋などを制作。今村に話を訊くと、「映画には映らない部分も作っている。バックボーンをちゃんと作っておかないと、深いところまで警察、ヤクザの話が突っ込めなくなる。こうやって作ることで役者も盛り上がるから」と答えてくれた。

チンタ(村上虹郎)らが路地裏でもみ合うシーン (C)2021 「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会

その日の夜は、呉の屋台通りで撮影を実施。松坂、村上の登場に街中がザワつくが、ここではとある出来事で追い詰められたチンタ(村上)が、「死ねや」と叫びながら日岡(松坂)に発砲するシーンを撮影。発砲して逃げるチンタを日岡が追走し、路地裏でもみ合う。

松坂、村上が数百メートルにわたって全力疾走する大掛かりな撮影とあって緊張感が漂うが、スタートの声がかかる前、松坂はカメラに向かってこっそり変顔をするなど現場の雰囲気をやわらげる一幕も。本番ではパーンという大きな銃声音が鳴り響くなか、ふたりが気迫溢れるアクションを披露した。

2日間の現場取材のなかでもっとも興味深かったのは、作品に取り組む役者たちの姿勢である。日岡と上林は火花を散らし合う関係とあって、松坂、鈴木も現場では挨拶はするものの、積極的に会話は交わさない。また鈴木は組長役ということで、カメラがまわっていないところでも舎弟役たちと仲良くしていた。さらに鈴木は記者との受け答えの際も広島弁という徹底ぶり。それくらい全員が役に入り込んでいた。

取材・文/田辺ユウキ

映画『孤狼の血 LEVEL2』

2021年8月20日(金)公開予定
監督:白石和彌
出演:松坂桃李、 鈴木亮平 、村上虹郎、西野七瀬、中村梅雀、斎藤 工、滝藤賢一、中村獅童、吉田鋼太郎
配給:東映

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