ネガティブすぎる奈良のパン屋、TV出演後の反響を訊いた

2021.3.27 14:15

近鉄・二上駅すぐそばにある「panya junya」

(写真9枚)

「自分のダメさに泣けてくる」「あきらめるしかないんかな」など、ネガティブなFacebook投稿が話題となったベーカリー「panya junya(パンヤ ジュンヤ)」(奈良県香芝市)。2月上旬に全国ネットのテレビ番組で取り上げられ、約2カ月が経った。店の景気や心境は変化したのだろうか? 気になったので訪ねてみた。

閑静な住宅地が広がる奈良県香芝市内、近鉄二上駅すぐそばにある同店。取材に訪れた日も、次々とお客さんが入っていっては、どんどんパンが売れていく。以前客足が途切れた際、「ずっとこれ以上このお店を続けるのが厳しいなら 別の道を探すしかない 自分のパンでは通用しない」と投稿していたこともあるが、長らく地元民に愛されている人気店だ。

パンへの熱い思いから大学を中退してパン職人への道へと進み、東京や京都の店で修行を積んだという店主・吉岡純彌さん。その後、地元の奈良・吉野にてパンの移動販売をスタートし、2014年6月には現在の場所に店をオープンした。バゲッドやカンパーニュなど、吉岡さん自身が好きだというハードパンが売りで、パン好きから評価が高い。

カンパーニュやバケッド、フリュイなどのハードパンがずらり。食べやすいように柔らかめに仕上げているという

吉岡さんは、「このあたりは大阪に通勤する人が多い場所なので、平日は人が少なくてはじめは本当にびっくりして。SNSって、ポジティブな部分だけを切り取って書くことが多いと思うんです。だから自分はありのまま本当のこととか、本音を書こうと思ったら、ああなっちゃいました」と、ネガティブな投稿となった経緯を話す。

「panya junya」のFacebookの投稿

「普段はそんなにネガティブというわけではないと思うんですが、仕事になると急に慎重になってしまうんです。一家の大黒柱で、3人の子どももいますし。独立したときも初めから店を構えるのではなく、移動販売を挟んだのは、ビビちゃったところもあるんですよね・・・」と、責任感からネガティブな部分が出てくるんだとか。

そんな本音投稿を続けたところ、心配した地元住人の間で話題となり、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)の取材が駆けつけ全国ネットデビューを果たした。放送から約2カ月経った現在は、週末には他府県からの来店も増え、早々に完売することも多くなったそう。

店主の吉岡純彌さんと、奥さんの美希さん

しかし投稿は、「本日もテレビ見ましたと言ってくださるお客様がちょこちょこきてくださっておりますが、そんな方のなかには『20年くらいこの前の道を通っているけどパン屋あるの初めて知った』という方。(中略)あと4カ月で7年になりますがどんだけ存在感ないんですかうちの店は・・・。たまにお寿司の注文の電話もかかってきます。電話番号まで存在感ないんですか・・・」(2月4日投稿)と相変わらずの様子で、なんだかホッとする。

そんな同店に、SNSでは「パンヤジュンヤさんのFacebook楽しみ」「最近のブームはパンヤジュンヤさんのFacebookを見ること」「私もネガティブだからすごく気持ちわかる・・・!」「奈良に行くことがあれば、絶対ハードパン買う」など、投稿を楽しみにしている声が全国からあがっている。

店頭にはパン・ド・ロデブやリュスティックなど充実しており、吉岡さんは「ハード系好きの救世主様大量募集中です」と呼びかけている。場所は近鉄「二上駅」から徒歩1分。

取材・文・写真/野村真帆

「panya junya」

住所:奈良県香芝市逢坂6-736-1
電話:0745-78-6868
営業時間:7:00〜19:30※売り切れ次第終了
定休日:月曜、火曜

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