矢崎広に生駒里奈「負けないぞ!」難しい再演舞台への挑戦

2020.2.10 11:00

前回2017年の上演から3年ぶりに同じ役に挑む矢崎広(左)と生駒里奈

(写真10枚)

「負けないぞ!って思いながら(笑)」(生駒)

──この作品は、子どもチームの「ユーリの物語」と、宇宙飛行士チームの「モマの物語」が交互に進みます。交互にバトンを渡す空気はどのように作られているんですか?

矢崎「次のシーンに空気を置いていくつもりでいます。引き継ぐときは前のシーンにあった空気を使ってどうするかと考えますね」

──どういうふうに置いていくんですか?

矢崎「子どもチームのコンディションなどを加味して。たとえば、笑いのシーンだとしたら、次に自分が笑いを取らないといけないときは前の場面でちょっと温めておいてくれた方が助かるな~とか(笑)。でも、盛大に空振りしたら『よーし!』って気合が入るし、逆に自分がスベったときは『はい、後はよろしくお願いします』って丸投げするみたいな(笑)」

「気持ちをもらいすぎるとダメになっちゃう」と生駒
「気持ちをもらいすぎるとダメになっちゃう」と生駒

生駒「私は何も考えていないです(笑)。ただ、それはユーリだから。ほかの作品で主演とかだったら違うと思いますが、今回はもう何も考えないで、まずユーリに集中してやらせてもらえます。特に『モマ』では、前のシーンからもらいすぎるとダメなんです」

──ダメ?

生駒「気持ちをもらいすぎるとダメになっちゃうから、袖で待っているときも目をつぶっていることがあります。でも反対に、なんとかこの流れを掴んで、空気を上げなきゃ、責任をもってやらなきゃって思う日もあります。客席がモマに持っていかれている状態で子どもチームの世界を描かなきゃいけないときは、『負けないぞ!』って思いながら(笑)」

矢崎「何で『負けないぞ!』って思うのよ(笑)。勝ち負けじゃないから、手と手を合わせようよ!」

生駒「手と手は合わせてるんですけど(笑)、生駒里奈として『負けないぞ!』と。ただ、ユーリは自由に駆け回ることができていますし、ユーリが調子悪いときはお友だちが助けてくれて、お友だちが大変そうだったらユーリが助けたりと、役の上でのチームワークもあるし、役者+役でのチームワークも出来上がっていて、そういうことを毎日やれるのもすごく楽しいです」

「僕が司令塔として後ろから見ている感じ」と矢崎
「僕が司令塔として後ろから見ている感じ」と矢崎

矢崎「確かに、今回のメンツは本当に頼もしくて。2017年は自分を見せたい、自分のモマを見せたいという思いがとても強かったんですけど、それが一切、なくなって。みんなでモマを作りたい、みんなに僕のモマ像を作ってもらいたいと。サッカーで例えるなら、生駒ちゃんがそういう思いでフォワードをずっと走ってくれているからこそ、僕が司令塔として後ろから見ているという感じがします」

『モマの火星探検記』

日程:2020年2月7日(金)〜11日(祝・火)
会場:サンケイホールブリーゼ(大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー7F)
料金:8800円(全席指定)

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